日本で100番目(たぶん)くらいに早い交渉人最終話「バス突入60秒前!?最後の交渉」(12月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)。
<あらすじ>
玲子(米倉涼子)たちを苦しめてきた一連の事件の犯人であるサマー・クロースの正体は、高林元警視正(大杉漣)の息子・直樹(山田悠介)だった。
直樹は橘雅也と名前を変え、玲子の妹・澪(林丹丹)が働く喫茶店で玲子を近くから監視し、玲子への復讐劇を着実に進めていたのだ。
その雅也が爆弾を仕掛けたバスに乗ってしまった玲子。
雅也は、運転手にバスの通信機能を停止させると、狙いは玲子の命と言いながら人質を解放することなく、運転手に指示を出し、ある場所へとバスを走らせる。
一方、桐沢(陣内孝則)は拘置所にいる真里谷(城田優)のもとを初めて訪れていた。
サマー・クロースの狙い、玲子の居場所のヒントなどを聞き出そうとする桐沢に、真里谷は…!?
玲子は、手元が隠しカメラからの死角に座っていた女子高生を使い、救援を求めるメールを打たせる。
だが、そのメールを受け取った友人たちは、単なるチェーンメールだとしか思わず…。
その頃、蓮見(高知東生)らは、とある倉庫でサンタクロースの格好をした怪しい男を拘束する。
男が持たされた袋の中には、首が半分に切られたウサギのぬいぐるみが…!
バスの中では、こらえ切れなくなった乗客たちが命ごいを始める。
すると雅也は、玲子に自ら所持している拳銃で乗客のひとり・小柳(きたろう)を撃てと命令。
銃弾一発につき、ひとりずつ解放するという冷徹な指令を出す。
「撃てない」と躊躇う玲子に、次々と「撃て」と訴える乗客たち。
ついには乗客からも敵視され、バスの中で孤立してしまう玲子。
人間の心の闇に追いつめられながら、玲子は命を落としてしまうのか?
桐沢ら、SITの面々は玲子を助けることができるのか…!?
衝撃の最終話、ご期待ください!
(あらすじ・写真共に公式HPより)
あらすじに補足!!「直樹=雅也=サマー・クロース」
あと、あらすじと多少被ってるところもあります。
では、続きから。
真理谷と面会する桐沢。
「玲子を守れるのはたった1人。僕だけだ」語る真理谷。
「『サマー・クロース』はそう簡単に玲子を殺しはしない」とも。
直樹に雇われたサンタ衣装の男とウサギの人形を発見したメンバー。
無駄足を踏んだと本部へ戻る。
なぜ、ここへ連れてきたのか?何かがある。
第五埠頭で思案を巡らせる工藤。
場所が変わって、桐沢と真理谷。
真理谷は語る。
「サマー・クロースにとって自己犠牲では、玲子は幸せな死を迎えてしまう」と。
要は、人間不信に陥れた上で、玲子を殺害する気らしい。
片山が弓坂に意見具申を。
直樹の全国指名手配だ。
だが、弓坂は動かない……。
小柳を撃て!!そう命令する直樹。
玲子に乗客と小柳、どちらかを選べと強要。
玲子は撃たないことを選択する。
他の乗客を煽り、玲子を批難する直樹。
車内の空気はどんどん険悪に。
やがて、玲子へとその矛先が向く。
真理谷の留置所。
「人を信じる宇佐木を試すってことか。だったら、宇佐木は心配ない」
断言する桐沢。
直樹はメールを打った女子高生に罰として玲子から拳銃を奪うよう命令。同時に他の乗客に小柳殺害を指示する。
行動に移す乗客たち。耐える玲子。
「みんな、試されてる。あの男は私たちの悪意を試してる。嘲笑っている。踊らされないで」
必死に訴える玲子。
「一線を越えないで、踏みとどまって」
その時、母親に連れられた少女が
「ママ、いつもと顔が違う。怖い」
母親のもとを離れ、玲子へと駆け寄る少女。
はっとする乗客たち。沈静化する。
捜査本部。
桐沢がメンバー全員に対し、「試されているんだ。俺たちも」と語る。
そんな中、墨田にメールが、送り主は「聖カルロ女子、ミホ」。
チェーンメール?
それこそ、あのバスから送られたSOSメールだった。
バスジャックの事実が伝えられ、連絡の取れなくなったバスを捜査することに。
そこへ、工藤が現れる。
「サマー・クロースの行動に意味があるなら第5埠頭にも意味があるのでは」と助言。
同時刻、バスでは。
高林の最期(8、9話)を伝え、説得を試みる玲子。
冷笑する直樹。
「ひとつ、いいことを教えてあげる」
父親だと認識した上で高林を撃ったと告げる直樹に玲子は得体のしれない恐怖を覚える。
一方、捜査本部。
連絡のつかなくなったバスがあることが分かる。
場所は工藤の読み通り例の埠頭の近くだ。
木崎も重症の身体を引きずり合流。
「サマー・クロース」を追う。
その頃、バスでは―――
「交渉も僕には通じない」宣言する直樹。
「それでもあきらめない」と玲子。
その時、バスの乗客が立ち上がる。
警察が到着したのだ……。
「この時を待っていた」不敵な直樹。
桐沢に電話を入れる。
目の前の第5倉庫にはニトロ・セルロースがある。
5分後、バスをそこへ突入させ、爆破すると通告。
そんなことになれば大惨事だ。
だが、バスをどうやって突入させる?
運転手のサタケを名指しする直樹。
サタケの娘を人質に倉庫への突入を迫る。
桜庭の逆探知も効かない。
直樹は桐沢に「今すぐ、バスを爆破する」選択肢を提示。
応じれば、大惨事には至らないが、バスの10人は死亡する。
弓坂は直樹の提案を了承。
桐沢に「何をすれば良いか」確認した上で、全権を委任。
桐沢は車中の玲子に「お前は間違っていない」と告げる。
そこへ、運転手の娘を自宅で保護したと連絡が。
誘拐は直樹のハッタリだったのか?
桐沢は玲子に付き合い死ぬと云う。
「玲子に無様に死んで欲しいサマー・クロース。これでは爆破させられない筈」と木崎。
「残念、これまでか。じゃ、爆破するよ」
高笑いをあげ、ボタンに手をかける直樹。
もう、駄目か……誰もが思ったその時。
小柳が玲子の銃を奪う。
銃口を突きつけたのは、自分の首!!
そのまま、引き金に手をかける。
自殺する気だ。
飛びかかる玲子。
銃声―――。
間一髪。銃口は逸れ、小柳は生きていた。
「俺ひとりが犠牲になる」告げる小柳。
小柳の自己犠牲により、バスを降りる乗客たち。
バスは爆発、しない……。
桜庭により直樹の居場所が特定。
すぐ近くに居る?
直樹を追うべく、騒然とする現場。
玲子はひとりきり。そこに電話が。
あくまで、玲子に不名誉な死を与えようとする「サマー・クロース」。
「敢えて、(バスを)爆破しなかった」と不敵に笑い、玲子を呼び寄せる。
廃倉庫らしき場所。
直樹が玲子に銃を向ける。直樹の傍らには玲子の妹の姿。
玲子も直樹へと銃を向ける。交錯するふたり。
「僕を撃て。僕を殺したことを悔やんで生きろ」要求する直樹。
「誰も殺さない」応える玲子。
「撃て、撃て、撃て」業を煮やし、妹の足を撃ち抜く直樹。
それでも躊躇する玲子。
次の瞬間、銃声と共に直樹が大きく仰け反る。
玲子……ではない。黒い人影……桐沢だ。
いつの間にか、玲子の後ろに居た桐沢、直樹を射殺する。
こうして、サマー・クロース事件は幕を閉じた。
査問会にて。
弓坂は「桐沢の拳銃使用に違法性が無かった」と認定。
指示通り動いたと桐沢を評価する。
「自分のもとに来ないか」と玲子を誘う弓坂に、玲子は「現場が向いてます」ときっぱり断る。
返事を知っていたかのような弓坂。
「問い、女性警察官がのし上がる為に必要なものは?」
唐突に尋ねる。きょとんとする玲子、桐沢。
「答えは可愛げ……」
「残念ながらそんなものありません」
退室する玲子、桐沢。ため息をつく弓坂。
普段通りのメンバー。
真理谷と面会する玲子。
「僕より先に死ぬはずないよね」
真理谷は嬉しそうに語る、が。
「やっぱり……もう会えないかも」
寂しそうに呟く。わけがわからない様子の玲子。
「汚点には触れないか……」
食堂で工藤。
どこかの公園。
反町が出てくる。その眼は玲子を見つめている。
玲子と擦れ違う。
直後、胸を抑え苦しむ玲子。
例の体調不良(8話、9話)だ。
暫くして、何事もなかったかのように歩み去る玲子。
最終話エンド。2010年2月11日の映画版へ続く。
<感想>
映画版に繋がる終わり方でした〜〜〜。
人間の善意と悪意のぶつかり合いという感じでしたね。
結局、直樹に交渉は通じなかったわけで、ついに玲子の限界が見えてしまったような気もします。
まぁ、それを補うのが仲間だというエンディングでしたが。
玲子の体調不良は映画でも続くようです。
早く、北海道の医者に行こうよ。玲子さん!!なラストでした〜〜〜。
そうそう、映画版「交渉人」では、「エグゼクティブ・デシジョン」ぽい展開がありそう。
どうなるのか、こちらも楽しみです。
◆映画版「交渉人」あらすじはこちら。
◆映画版「交渉人」出演者情報はこちら。
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