語り継がれるべき刑事ドラマの金字塔のひとつ「はぐれ刑事」がついに最終回を迎えます。
それだけに関係者各位、気合の入れようが違います。
まずはテレビ朝日さんのHPからの転載をどうぞ!!
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テレビ朝日を代表する刑事ドラマ「はぐれ刑事純情派」。
水曜よる9時のレギュラー放送を18年間、その後もスペシャルドラマとして登場してきた人気シリーズが、今回ついに最終回を迎える。この最終回スペシャルは、まさに「安浦刑事物語」の集大成だ。
女性弁護士殺害事件の容疑者としてある人物が浮上した。それは安浦(藤田)と元同僚の晴子(岡本麗)がかつて逮捕し、更正させたと信じていた青年・北原(佐藤アツヒロ)。しかも北原を逮捕した事件とは、「安浦の人情捜査の原点」ともいえる事件だった…。安浦は自らの刑事人生を懸け、辞職覚悟で事件解決に挑む。
阿武隈川の清流をバックに描かれる、壮大な人間ドラマと極上のサスペンス。「母」と呼べない息子と「母」と呼んでもらいたい母…母子の心の葛藤という普遍的なテーマを、安浦刑事ならではの人情捜査を通じて描いていく。
「安浦刑事の原点」を語る上では欠かせない“女はぐれ刑事”田崎晴子が、意外な形で復活。
村上信五、町田慎吾らのフレッシュな若手刑事たちも事件捜査に奔走する。
さらに赤座美代子、佐藤アツヒロ、渡辺梓といった実力派ゲスト俳優が大集結。
ニューハーフが美しさを競う「ミスインターナショナルクイーン2009」で日本人として初優勝したはるな愛も、強烈な個性で重厚なストーリーに華を添える。
ついに見納め!「はぐれ刑事純情派 最終回スペシャル」にご期待ください。
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(テレビ朝日公式HPより)
どうでしょうか。
スタッフも有終の美を飾るべく奮闘した様子がうかがわれます。
ここからは「はぐれ刑事」をご存知ない方の為にキャスト紹介を。
キャスト:
●主人公●
安浦 吉之助/山手中央署刑事:藤田 まこと
●安浦の職場の仲間たち●
小池 瑤子/山手中央署刑事:池上 季実子
真木 大輔/山手中央署刑事:村上 信五
原口 淳平/山手中央署刑事:町田 慎吾
高木 直/山手中央署刑事:大場 順
今井 哲也/山手中央署刑事:若林 哲行
●安浦の上司たち●
川辺 精一/山手中央署刑事課長:島田 順司
横溝 重忠/山手中央署署長:梅宮 辰夫
●安浦の家族●
安浦 ユカ/安浦の次女:小川 範子
安浦 エリ/安浦の長女:松岡 由美
●安浦を囲む女性陣●
田崎 晴子/山手中央署元刑事:岡本 麗
片桐 由美/バー「さくら」のママ:眞野 あずさ
●最終回ゲスト●
北原 夏江:赤座 美代子
北原 誠司:佐藤 アツヒロ
芦沢 佐代子:渡辺 梓
岡崎 健二:林 泰文
河合 ノリコ:はるな 愛
補足:須藤刑事は国広富之さんが演じられた刑事さん。
死別した妻との間に一子がおり、田崎に引き取られた。
名残惜しいですが、いよいよ最終回ネタバレレビュー。
まずは、あらすじから。
「人情刑事・安浦吉之助(藤田まこと)の活躍を描く完結編。
安浦が自らの刑事人生を懸け、弁護士殺害事件の解決に挑む。
脚本・奥村俊雄、監督・岡屋龍一。
独身の弁護士・由里子(須部浩美)が、マンションのベランダから転落死した。
死亡推定時刻、不審な男たちがマンションから立ち去るところを目撃されていたことから、安浦(藤田)たちは事件、自殺の両面から捜査を始める。
そんな折、けんか騒ぎを起こした不良少年たちが連行されてきた。
少年たちは、自分たちは被害者、鉄パイプを持ち出して襲ってきた相手を捕まえろと言う。
その相手とは、かつて山手中央署に勤務し殉職した須藤の息子・健太(井出雅紀)だった。
しかし、真相は不良たちに絡まれていた少女を守るため、やむなく健太はけんかに巻き込まれたというもの。
そんな健太に、安浦と晴子(岡本麗)は偶然、ある事件を思い出していた。
その事件の中心人物でもある北原(佐藤アツヒロ)が、ある殺人事件の容疑者として浮上する」
(@nifty TV番組表より)
では、続きを。
土屋という男性が殺害される。
現場で目撃されたのは北原。
北原は過去、安浦が傷害事件で知り合った被疑者だった。
結局、事件自体は絡まれていた女子高生を救おうとした善意の行動だったことが明らかになり無罪となっていたが、後に別の傷害事件を起こしてしまったという経緯があった。
北原のアパートに赴く安浦。
他の住人によれば北原の故郷・二本松から北原の母親(継母)がよく訪ねて来ていたらしい。
増山大臣の秘書・東田が遠藤によって殺害された件の弁護を担当していた杉本弁護士(あらすじ中の由里子)。
どうも杉本弁護士は「過失致死」を主張する依頼人の遠藤を疑っていたらしい。
土屋と北原の接点はあるバーだった。
北原は土屋の元妻であるバーのママ・芹沢冴子と逃亡したのだ。
北原と芹沢は恋仲だったらしい。
バーのホステス・河合に話を聞くことに。
北原は土屋から暴力を振るわれていた芹沢に同情していたらしい。
一方、安浦の私生活ではエリが妊娠。安浦家は明るい話題に包まれる。
遠藤が死体で発見された。死因は刺傷によるもの。傷口から土屋殺害と同じ犯人と思われ、北原に容疑が。
折も折、本庁から岡崎という刑事が派遣されてくる。
安浦に敵対心を剥き出しにする岡崎。
エリートらしい物言いで安浦を攻撃する。
捜査会議の席上、北原と継母の折り合いの悪さから北原の潜伏先を都会のカプセルホテルだとする岡崎。
土屋殺害を北原の犯行だとする岡崎に異議を唱える安浦。
安浦には遠藤、土屋を殺害したのが北原だとはどうしても信じられない。
遠藤の妻を訪ねる小池。
妻によれば夫・遠藤は金に困っていたらしい。
ネットカフェ難民、借金……かなり追い詰められていたそうだ。
だが、その借金もつい最近、返済していた。
遠藤と同じ境遇のネットカフェ難民・矢崎の証言が得られる。
彼によれば「過失致死に見せかけ人を殺してほしい」と依頼されたという。
依頼主は土屋の勤務先だった。
社長は深沢。そのバックには増山大臣の影が。
何かに脅えるように姿を消す矢崎。
増山の秘書・東田は増山の不正を告発しようとしていたらしい。
ここでハテラス建設の名前が出てくる。その下に深沢の会社がある。
課長の川辺は中学時代の同級生という立場を利用して増山と面会。探りをいれるが、一笑に伏される。
河合を訪ねる安浦。
たまたま何者かと電話中だった河合。
急に現れた安浦に慌てる。
その様子から電話の相手が芹沢か北原だと察した安浦は電話に出る。
相手は芹沢。深沢の甥・黒沢が犯人だと語る芹沢。
電話から二本松に居ると確信した安浦。
安浦のことを「一時、夢をくれた人だ」と芹沢に語る北原。
例の傷害事件で安浦と知り合った北原。
警察官になるよう安浦から勧められたらしい。
だが、契機となった事件の関係者に絡まれ傷害事件を起こしてしまったのだ。
服役後、安浦がずっと支え続けたらしい。
岡崎は指示に従わない安浦に激怒。
「自分の挙げた容疑者の面倒を一生みる?そんなの無理ですよ」
皆の見る前で安浦を罵倒する岡崎。
北原の人となりを知る安浦はどうしても岡崎の意見に納得できない。
ついに休暇届けを出し、二本松へ。
田崎は北原の事件を気にかけていた。
そんな田崎に健太は「行くべきだ」と勧める。
山手中央署の面々は「安浦がこの事件に刑事生命をかけている」と感じ、安浦のフォローに全力を尽くす。
二本松、田崎と出会う安浦。
北原と健太が似ており、放ってはおけないと云う田崎。
その頃、北原は芹沢に生い立ちを語って聞かせていた。
「継母のせいで母が自殺した」そう語る北原に。
「違うと思うな」ぽつりと呟く芹沢。
岡崎に本庁から捜査を停止するよう圧力がかかる。
憤る岡崎は川辺にも捜査停止を命令。
そこへ黒沢が二本松へ向かったと報告が、安浦が危ないと応援を送る川辺。
再び遠藤の妻から話を聞く小池。
ついに遠藤が殺人を依頼され実行に移したことを知る。
遠藤は依頼主を脅したために殺されたらしい。
小池も二本松へ向かう。
川辺は「やることがある―――」と東京に残る。
北原の継母から北原の行き先の心当たりを聞き出す安浦、田崎。
そこへ小池たちが合流。
必死の捜索にも関わらず、北原の行方は杳として知れない。
矢崎を追う川辺。川辺の「やらなければならないこと」とは矢崎を探すことだったのだ。その川辺の前へ現れる複数の人影。
ボコボコに殴られたらしい川辺の前に矢崎の知り合いらしい男が。彼に矢崎の居所を確認する川辺だが、男は知らないと突っぱねる。
一方、安浦たちは北原の居所を突き止める。
ついに相対する安浦、北原。
北原の口から事の真相が。
土屋に執拗な暴力を振るわれる芹沢。
その芹沢の為に土屋を殺そうとしていた北原。
だが、北原の目の前で黒沢により殺害された土屋。
巻き込まれる形で容疑者にされた北原。
小池が状況をまとめる。
過去、東田を殺したのは遠藤。
その遠藤を殺したのは土屋。
その土屋を殺したのは黒沢だったのだ。
北原に継母と会っていくよう促す安浦。
芹沢も北原の継母を知っており、安浦の提案を支持する。
だが、北原は頑なにそれを拒否する。
北原の実母の自殺の真相。
それは東京から来たミシンのセールスマンと駆け落ちした実母が、そのセールスマンに捨てられて自殺したのだった。
北原は真相を知っていたが実母が自分を捨てたことを認められず、継母を憎んだのだ。
北原へと向き合う安浦。
安浦と北原は同じ境遇だった。
3人兄妹の末っ子だった安浦。
安浦も母を亡くし、父の連れてきた継母をどうしても認められなかった。そのうちに継母は安浦たちの前から姿を消してしまったのだ。当時を後悔していると語る安浦の言葉に北原の心は揺れ動く。
同時刻、北原の継母は黒沢たちに監禁されていた。
彼女を人質に北原を呼び出す黒沢。
安浦たちに黙って呼び出しに応じる北原。
気付いた安浦たちも後を追う。
継母のため、黒沢たちに殴られ続ける北原。
危機一髪!!そのとき、飛び込んで来る安浦たち。
無事、助け出される北原。逮捕され連行される黒沢たち。
「あんたのお父さんが昔から好きだった」北原に告げる継母。
これまでを謝罪する北原に「それでいい」と聞かせる継母。
そんな継母に北原は「戻ってきて冴子や継母と共に故郷で暮らす」と云う。
黒沢は自供により容疑が確定。
川辺はネットカフェ前で詰めていた。
そこへ現れる男―――以前矢崎を知らないと突っぱねた男だ。
男に「まだ、居るのかよ〜」と呆れられる川辺。
川辺の姿に根負けした男は自分が矢崎であると認める。
増山の事務所へ大挙して押しかける安浦たち。
その手には逮捕状が。
川辺は増山に向かい「今までもこの手口でやったのか。余罪は山ほどあるぞ」と啖呵をきる。矢崎の証言が活きたのだ。
項垂れる増山。
その背中へ「お前は俺たちの希望だったのに」と訴える川辺。
深沢も逮捕される。
事件は解決した。
岡崎は組織のルールに縛られない安浦を不思議がる。
そんな岡崎に「あの男はそういう男なんです」署長と川辺が応じる。
バー「さくら」にて。
田崎と由美(さくらのママ)がいる。
由美に「これからバリバリの母になる」と宣言する田崎。
自宅に帰れば健太が居た。健太から「お母さん」と呼ばれ満更でもない田崎。
安浦と由美。
「一緒に両親の墓参りに行かないか」由美を誘う安浦。
笑顔で応じる由美。
安浦は帰路へ。
絡まれていた若者を助ける。
そのまま夜の街へとその背中が消えて行く―――。
エンド。
<感想>
22年の集大成だけのことはあります。
音楽を聴くだけで本編には出ませんでしたが歴代レギュラーの顔が浮かびました。
ぼんちさん演じる里見刑事、城島さんが演じられてた若手刑事さん、ケイン・コスギさんも出演されてました。そういえば、賀集利樹さん、七瀬なつみさん、加藤茶さんも出てましたね。
「はぐれ刑事」の魅力のひとつは旬の人をレギュラーに加えることでもあったんだな〜と改めて思いました。
川辺課長、大健闘でした〜〜〜。
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こんばんわ。
管理人の“俺”です。
私も「はぐれ刑事」大好きで、シリーズ通して観てたクチです。
もう、「はぐれ刑事」は観られないだろうと諦めていたので、今回の最終回の報に喜ぶより先に驚きました。
しかし、そこで一抹の不安が。
数年ぶりの安浦……昔のままの「はぐれ刑事」が出来るのだろうか、と。
ところが、私の心配など全く無用でした。
そこにはあの日の安浦がそのままの姿で居たのです。
数年ぶりの田崎も川辺も昔のまま。
しかも、最終回で安浦の家族が描かれるあたりが「はぐれ刑事」らしくて嬉しくなりました。
なんとか、新シリーズで復活してくれないものでしょうか、強く願います。
jimmyさんは、海外から足を運んで下さったそうで、管理人は驚くとともに喜んでます。大変、励みになります。
宜しければ、今後とも「ミステリ通信 創刊号」を宜しくお願い致します<(_ _)>。