2010年01月07日

「第7回 ミステリーズ!新人賞」締切まで3ヶ月!!&「砂漠を渡る船の道」ネタバレ批評(レビュー)

「第7回 ミステリーズ!新人賞」締切まで3ヶ月をきりました!!

「ミステリーズ!新人賞」とは―――
東京創元社さんが主宰する短編賞です。

これまでに、

高井忍「漂流巌流島」(2005年)
秋梨惟喬「殺三狼」 (2006年)
滝田務雄「田舎の刑事の趣味とお仕事」(2006年)
沢村浩輔「夜の床屋」(2007年)
梓崎優「砂漠を渡る船の道」(2008年)
佳作:市井豊「聴き屋の芸術学部祭」(2008年)


上記の受賞作を輩出しています(2004年、2009年は受賞作なし)。

下記「続きを読む」から梓崎優さん「砂漠を渡る船の道(砂漠を走る船の道)」(2008年)についてネタバレ批評しています。ご参考にどうぞ!!

2月28日追記:「砂漠を走る船の道」を収録した「叫びと祈り」ネタバレ批評(レビュー)はこちら

第7回選考委員は桜庭一樹さん、辻真先さん、貫井徳郎さん。
辻さんといえば「探偵Xからの挑戦状!」で「DMがいっぱい」と「嵐の柩(ひつぎ)島で誰が死ぬ」を担当された作家さんです。
貫井徳郎さんの奥さんは「ななつのこ」や「掌の中の小鳥」で知られる加納朋子さん。

「第7回 ミステリーズ!新人賞」応募要項(東京創元社HPより転載)
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■締切
 平成22年(2010年)3月31日[必着]
(鮎川哲也賞とは締切日が異なりますので御注意ください)

■宛先
〒162−0814
東京都新宿区新小川町1−5 東京創元社編集部 ミステリーズ!新人賞係

■発表
小社ホームページ、小社刊『ミステリーズ!』vol.42(2010年8月刊行)誌上で行います。

■注意事項
・原稿には必ず通し番号をつけてください。ワープロ原稿の場合は40字×40行で印字し、400字詰原稿用紙に換算した枚数を必ず明記してください。
・フロッピー等を使った電子データのままでは受け付けられません。必ず紙に印字したものをお送りください。
・別紙に応募者の本名(ふりがな)、住所、電話番号、職業、生年月日を明記してください。また、ペンネームにもふりがなをお願いします。
・他の文学賞との二重投稿はご遠慮ください。
・メールでの結果通知をご希望の方は、アドレスをお書き添えください。
・応募原稿は返却いたしません。必要のある方はあらかじめコピーをお手許にお残しください。
・選考に関するお問い合わせはご遠慮ください。
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ご存知なかった方はこれを機会に応募されてみては!?


桜庭一樹さんの「製鉄天使」です!!
製鉄天使





辻真先さんも参加された「探偵Xからの挑戦状!」です!!
探偵Xからの挑戦状! (小学館文庫)





貫井徳郎さん「慟哭」です!!
慟哭 (創元推理文庫)




梓崎優さん「砂漠を渡る船の道(砂漠を走る船の道)」(2008年)簡易ネタバレ批評(レビュー)です!!注意!!

舞台はサハラ砂漠。
主人公はサハラ砂漠を渡る現地人キャラバンに同行取材する日本人記者。
そこで1人の死を皮切りに始まる連続殺人。

これだけでも興味津津なのですが、この「砂漠を渡る船の道」。大事なのは犯人当てよりもその動機。砂漠という特殊環境を活かした動機の設定が圧巻でした。

その動機とは―――死体を道標とすること。
道案内が思いもよらぬ死を迎えてしまったことにより困り果てた犯人。迷ってしまえば、ここは砂漠。遭難して死んでしまう。それを避ける為に要所要所に死体を転がし、道標とするその発想がスゴイ!!これをまた勢いのある筆力で描くのだから面白いのは当たり前。ハイレベルな作品でした。

2008年はレベルが高かったのか、佳作となった「聴き屋の芸術学部祭」も非常に面白く、例年ならば受賞可能なのでは……と管理人は思いました。

で、今年です。残念ながら2009年に受賞作が無かった以上、2年続いて受賞作なしとは考えにくく、2010年はどれかが栄冠に輝く筈。あなたのPC(ワープロ)に眠る作品を応募してみてはいかがでしょう。

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説賞関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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