2010年01月03日

「星新一ショートショート 新春スペシャル」(1月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)「古風な愛」編

「星新一ショートショート 新春スペシャル」(1月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

「マイ国家」、「凍った時間」、「古風な愛」、「午後の恐竜」の4本でした。第三弾「古風な愛」をどうぞ。

◆「古風な愛」

とある公園でのこと。
ひとりの男性が女性に声をかけた。
男は若い俳優。女は資産家の令嬢。
それをきっかけに付き合う二人。
だが、女の父親は大反対。
追い詰められた二人は心中の道を選ぶ。
「いいね?」「うん」頬笑みながら薬を口に運ぶ女。
薬を飲み、ベッドへと抱き合いながら倒れ込む二人。
やがて、むくりと起き上ったのは男。
彼は薬を飲んでいなかった。女はそのまま死亡した―――。

とあるバー。
ウィスキーを傾ける男の傍らには女の父親が居た。
「娘の為に……すまない」
封筒に入った金を手渡す父親、それを振り払う男。
「私は今でも考えるんだ。あれが本当に良かったのかと。
いくらあの娘が病気で死が近いとはいえ、幸せの絶頂で死なせるためにあの方法で良かったのか。君に頼んで良かったのか―――」

彼女と過ごした公園に佇む男。
砂浜で彼女との思い出を振り返る男。
街角で彼女を捜す男。
男の眼には彼女の在りし日の姿しか映っていなかった。

<感想>
娘を幸せの絶頂の中で死なせてやりたいと考えた父。
娘の恋人が役者というのが伏線でしたね。
それにしても、父親の判断は正しかったのか?
それを知るのは娘だけなのかもしれません。

「古風な愛」が収録された「妄想銀行」です!!
妄想銀行 (新潮文庫)



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posted by 俺 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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