「マイ国家」、「凍った時間」、「古風な愛」、「午後の恐竜」の4本でした。
「マイ国家」ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「凍った時間」ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「古風な愛」ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「午後の恐竜」ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
チョイスが秀逸でしたね〜〜〜。
バランス感覚が抜群でした。
やっぱり星新一さんのショートショートは、人や物事の本質を時に辛辣に、時に暖かく描写しますね。
管理人は「ごきげん保険」が特に好きなので、ここでご紹介させて頂きます。
「ごきげん保険」が収録されている「妖精配給会社」。
<ネタバレあらすじ>
ある男が砂糖壺を誤って割ってしまった。
だが、慌ても騒ぎもしない男は電話を手に取る。
かけた先はとある保険会社。
彼はひとしきり憤りを電話の相手にぶつける。
電話を受けた相手はひたすら彼に謝罪。
最後に「この度の損害は保険にて弁償させて頂きます」と彼に告げる。
後日、通帳を確認すると……確かに請求した金額が振り込まれていた。
その後も事あるごとに保険会社に電話する彼。
「ご利用ありがとうございます」
「えぇ、その口座に振り込ませて頂きます」
繰り返される同じ会話。
口座に振り込まれ続ける保険金。
その度に彼は保険会社のサービスに満足していた―――。
ある日、届いた一通の請求書。
それは保険の掛け金を請求するものだった。
金額は今まで口座に振り込まれた金額プラスアルファ。
大きな金額だ。
それでも彼は保険に満足し、今後も加入し続ける―――。
「ごきげん保険」エンド。
<感想>
代価を支払ってでも満足する。
これは「人がモノを買う3つの理由」でも取り上げたことですね。
(「人がモノを買う3つの理由」はこちら)
人間の心理を揶揄し、寓話化する手法は流石の一言。
【関連する記事】
- 「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」(2015年、NHK)
- 「64(ロクヨン)」(NHK系、2015年)
- 「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」(NHK系、2015年)
- 「美女缶」ネタバレ批評(レビュー)
- 「すべてがFになる」(フジテレビ系、2014年)
- 「昔話法廷」(NHK Eテレ、2015年)
- 「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」シーズン1 ネタバレ批評(レビ..
- 「金田一少年の事件簿N」(日本テレビ系、2014年)
- 「ガリレオ」(フジテレビ系、2013年)
- 「遺留捜査 シーズン3」(テレビ朝日、2013年)
- 土曜ドラマスペシャル「実験刑事トトリ」(NHK、2012年)
- 木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」(フジテレビ系、2012年)
- 連続ドラマ「ストロベリーナイト」(フジテレビ系、2012年)
- 「超再現!ミステリー」(日本テレビ系、2012年)
- 「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」(TBS系、20..
- 「フェイク〜京都美術事件絵巻」(NHK、2011年)
- 「熱海の捜査官」(テレビ朝日系、2010年)
- 「QUIZ」(TBS系、2000年)
- 「ケイゾク」(TBS系列、1999年)
- 「ハンチョウ神南暑安積班シーズン2」(TBS系、2010年)