2010年01月08日

「湖岸の盲点」配信第2話(1月7日分)ネタバレ批評(レビュー)

ガンガンONLINEにて連載中の「湖岸の盲点〜小此木鶯太郎の事件簿〜」配信第2話(1月7日分)ネタバレ批評(レビュー)です。

実は管理人は「湖岸の盲点」ゲーム版を知りません。
なので初「湖岸の盲点」になります。
既知の方にとって不要な情報や、変な情報を盛り込むかもしれませんが笑って許して下さいね。

登場人物一覧:

・小此木 鶯太郎(おこのぎ おうたろう)
男性。「湖岸の盲点」主人公。
捜査一課警部補。コミックでは若い古畑っぽい。

・芦国 暁人(あしくに あきひと)
男性。ペンション綾淵亭管理人。
加害者。
加々美湖をこよなく愛する人物、それゆえに殺人を犯すことに……。

・犬塚伊作(いぬづか いさく)
男性。犬塚リゾート開発社長。
被害者。

・宇山うらら(うやま うらら)
女性。魚田スポーツクラブインストラクター。
芦国に興味がある様子。本編にどう関わるのか?

1話はカテゴリかタグ「湖岸の盲点」よりどうぞ。
では、本編を……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(前回まで)第1話にて犬塚殺害計画の下準備を終えた芦国。ついに計画を実行する―――。

8月2日21:18「ペンション綾淵邸」

芦国と犬塚が酒を汲み交わしている。
犬塚は芦国に加々美湖リゾート計画への賛同を求めるが、芦国は応じない。
それどころか芦国は犬塚殺害を計画していた。
酔った犬塚が雨の中カヌーを漕ぎ出し、誤って死亡したと見せかける計画。
その計画の為に犬塚を酔わせる芦国。
泥酔した犬塚に計画の成功を確信するといよいよ実行に移す。

芦国の靴は裏を水洗いしており足跡がつかない。
懐中電灯は雨を見越し防水機能付きの物を選択。
同時に犬塚の靴を持ち出す。

雨が降り出す直前、倉庫へと赴きライフジャケットやパドルを取り出す。
その後、カヌー置き場へと移動。
倉庫から取り出した荷物をカヌーに積み込むと23番と17番のカヌーをロープで繋ぐ。

ここで、泥酔しぐったりとした犬塚をペンションの外へと連れ出す芦国だが大きなミスに気付く。
犬塚の指紋をつけ忘れたのだ。
計画では自らの意思で湖へと漕ぎ出した筈。
犬塚の指紋が無ければ怪しまれると判断した芦国は、慌ててペンションのドア内側のノブ、倉庫の置き石、倉庫のドアノブ、倉庫内、桟橋にも犬塚の指紋を残す。

無事、犬塚をカヌーへと運んだ芦国。この際、足跡は残らない。
今度は犬塚の足跡を残すべく、犬塚の靴を自分が履きカヌー置き場へと歩くことに。
車は動かしており、障害物は無い。
酔った犬塚ならばガソリンの上に足を踏み入れてもおかしくは無い状況。(ガソリンンについては第1話参照)
そこまで確認したところで、雨が降り出す。
犬塚の足跡を真似ながら意図的にガソリン(泥濘)の上を歩くことに。
残すのは犬塚の普通の足跡。
自分に言い聞かせ芦国は歩を進める。

カヌー置き場のカヌーは4艘。12、14、17、23番。
なんとか、14番のカヌーまで辿り着く。
芦国は「足跡は完璧」に偽装できたと安心、犬塚に靴を履かせる。
忘れているものはない―――と確認すると湖、南西部に犬塚を沈めるべく漕ぎ出す。
使用したのは17番と23番。17番は自らの移動用。23番に犬塚が乗り事故にあった設定だ。
南西部を選んだわけは南西部の方が流れが急で転覆したとしても納得しやすいためらしい。

ここらか……一定の箇所で犬塚を沈める。
犬塚の断末魔を聞きながら微笑む芦国。
犬塚の絶命を確認する。
彼からはすでに人の心は失われてしまったようだ。

ここで、またもミスに気付く芦国。
懐中電灯を自分の物しか用意してこなかったのだ。
犬塚が自らの意思で行動したならば懐中電灯が必須だったはず。
どうすれば……。
だが、懐中電灯は犬塚と共に湖に落ち、消えてしまったと判断できると自分に言い聞かせることに。
ともかくも、ライフジャケットとパドルを湖に放り投げ、17番と23番のロープを解く。

そこで芦国の目に入った紙ゴミ。
南西部の岸辺に捨てられていたそれ。
加々美湖の景観を壊す行為を人一倍嫌う芦国がこれを許すはずもなく、回収し、ペンション近くのゴミ箱へ。

カヌー置き場では、使用した17番の水を抜き、手早く犯行の形跡を片づけた。

ペンション帰宅後、内側から鍵をかけ、シャワーを浴びる芦国。
「完璧だー――!!」と独語する。

ここで、小此木登場。
芦国の犯行にミスがあることを指摘した上で
「あなたも、彼の犯したミスを考えてください―――」でエンド。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2話は全38ページ。

遂に挑戦状が出ました!!
でも、投票インフォメーションが無いので問題編はまだ続くのかも……です、注意。

とりあえず、現時点で推理。1話によればミスは6つ。


ここから、管理人の推理です!!

注意!!



今、思いつく芦国のミスは

@加々美湖を愛し、少しのゴミも許さない芦国が車のガソリンを放置していたこと。(芦国がもっとも忌み嫌う筈)

A酔っ払い冷静な判断力を失っている筈の犬塚がライフジャケットを持ち出したこと。

B酔っ払っている筈の犬塚が普段の足取りでカヌー置き場まで歩いていたこと。(芦国は普段の犬塚の足取りを真似たため)

C犬塚がライフジャケットを倉庫から持ち出したにも関わらず着ていなかった。(着ないのならば持ち出さない筈、実際1話では着用していた)

Dカヌーが転覆していない。(無人のカヌーが上向きのまま漂流する描写あり)

E芦国が犯行後、ペンション帰宅時に内側から鍵をかけてしまったこと。(犬塚外出後に誰かが内側から鍵をかけたことになってしまう。これは、外に居る人物を締め出したことに他ならない。つまり、鍵をかけた人物は先に外に出た人物が帰宅しないことを知っていたことになる)

F芦国が紙ゴミを処分した。(普段から人一倍、加々美湖の美観を守り続けていた芦国。ゴミを見逃していた筈はなく、あのゴミが捨てられたのは芦国の目の届かなかった夜間のうちだと考えられる。となると、それを処分した芦国は夜間に外出していたことがバレる。)

Gカヌーが1艘増えた?(1話時点では芦国のセリフにあるように3艘のみ残し片づけていた。12、14、17番のみ残していた筈が23番が存在している)

の8点ぐらい?
とはいえ、
Dは犬塚が立ち上がって落ちた可能性もあるからミスとは言い切れず。(ただ、この場合はライフジャケットとパドルが湖に落ちた理由が説明しにくいか?)
Fも絶対そうだとは言い切れないか。
Gは……どうなんだろう。これもミスだとすると1話の芦国発言と明らかに矛盾する。

実質、@〜C、Eの計5箇所がミスとして考えられそうなポイントか。

そういえば、気になる点が。
30ページ、芦国がカヌーの上で立っているシーン。漫画の中では雨が降っている筈なのに、湖に波紋が浮き出ていない。
あれは気になった。
他のシーンでは波紋は丁寧に描かれているので、あそこに何か意味があるのかもしれない。ただし、心象描写の可能性もあり。

次回は2月4日(木)更新予定とのこと。探偵役・小此木出馬の予感、ついに直接対決か!?


関連各サイト様はこちら(外部サイトに繋がります)。

・安楽椅子犯人さん公式HPです。
http://hannin-a.sakura.ne.jp/

・安楽椅子犯人さん公式ブログです。
http://d.hatena.ne.jp/anrakuisu_hannin/20100107/1262837960

・漫画「湖岸の盲点」が連載されているガンガンONLINEさんです。
http://www.square-enix.com/jp/magazine/ganganonline/

盲点と云えばこちらも盲点。「ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉」です!!
ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)



【関連する記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック