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<キャスト>
中村梅雀(柊茂)
名古屋出身の京都地検の検事。検察事務官から叩き上げで検事になった経歴を持つ。赤かぶの漬け物が好物で人情に熱く、正義感が強い。常にマイペースに事件に立ち向かっていく。
菊川怜(柊葉子)
茂と春子の娘で弁護士でもある。法廷で父と争うことも。気が強い性格で独り暮らしをしている。
古手川祐子(柊春子)
茂の妻で専業主婦。おしゃべり好きでおおらかな温かい人柄。家族を愛し、柊家を守っている。夫の体を気遣い、食事にもうるさい。茂と葉子が法廷で争うことあまりよく思っていない。
(@nifty TV番組表より)
<あらすじ>
京都地検の柊茂(中村梅雀)検事は、刑事部長の日比野康夫(小野武彦)から体調を悪くした安部沙織(麻木久仁子)検事に代わって、誘拐事件の裁判を担当するよう命じられる。
事件は2ヵ月前にさかのぼる。
大手酒造会社の専務、菊間武郎(風間トオル)と倫子(斉藤慶子)夫婦の一人息子、英太郎(佐藤詩音)が誘拐され、3千万円が要求された。
警察に通報することなく、倫子の父・虎太郎(堀田眞三)が身代金を払い、英太郎は無事帰ってきた。
それと前後して須崎あゆみ(雛形あきこ)が金を持って自首し、事件は解決したかに見えたが、なぜか英太郎は自分のパソコンに謎の暗号を残して姿を消す。
不思議なことに英太郎は自分の意思で家を出て行ったようだ。
あゆみの弁護士は柊の娘、葉子(菊川怜)である。柊の妻、春子(古手川祐子)は、父娘が裁判で争うことになると知り嘆く。
法廷初日、弁護側の証人として出廷するはずだった笹岡邦臣(蟷螂襲)が殺された。
柊は、行天燎子(原沙知絵)警部補たちと共に、笹岡殺害事件も捜査することになる。次第に意外な事実が浮かび上がる。
あゆみは8年前に万引きをしたことがあり、その時、取り調べをしたのが当時刑事だった英太郎の父・武郎だった。笹岡はその頃の武郎の同僚である。
あゆみが英太郎の居場所を知っているとにらんだ柊と葉子は、秘かに協議して執行猶予を獲得し、あゆみを釈放する。
だがあゆみは監視の警察官をまんまと出し抜いて行方をくらました。
英太郎が残した暗号は何を意味するのか? 笹岡殺害と誘拐事件との関連は? 全てを知るはずのあゆみはどこへ消えたのか? 柊は真相を推理する・・・。
(公式HPより)
では、続きから……
あゆみを見つけ出した柊。法廷にて事の真相が明らかに。
英太郎は武郎、倫子夫婦の実子ではなかった。養子だったのである。
そして、あゆみは英太郎の母親だったのだ。
過去、武郎に万引きで逮捕されたあゆみ。
その取り調べの際、武郎に脅迫され関係を強要されていた。
そのとき、出来た子供が英太郎だった。
亜由美は悩んだ末、出産したが、自分には育てる力が無い。
そこで、孤児院を経由して実の父親である武郎に引き取ってもらったのだ。
だが、養母である倫子が事ある毎に英太郎につらくあたっていることを知ったあゆみはいたたまれなくなり、“英太郎の大切さ”を知らせる為に誘拐を計画したのだった。
英太郎があゆみを頼って姿を消したのも、すべては実の母親をあゆみに感じた為だった。
柊は事情を考慮してあゆみへの求刑を下限の3年に留めた。
誘拐事件は解決した。だが、まだ笹岡殺害事件が残っている。
ここで柊があることに気付く。
過去、あゆみが脅迫され武郎と関係を持った際、笹岡も近くに居た筈である。ひょっとして……。
捜査の結果、倫子が笹岡宛に毎月20万円支払っていた事実が明らかに。笹岡は武郎があゆみを脅迫し関係を持った件で倫子を脅迫していたのだ。
同時に、笹岡殺害現場からあるものが発見される。
ついに真相を突き止めた柊は関係者を集めることに。
武郎、倫子の前で柊が語り出す。
笹岡殺害現場から発見されたもの、それは武郎のライターだった。
「そ、それは……」言い淀む武郎。3ヶ月前に無くしたものだと云う。
だが!!葉子は事実を知っていた。1週間前、武郎が葉子の事務所にやってきた際、そのライターを使用したことを。
葉子から追及されタジタジになる武郎。
すかさず柊の追及が。
武郎は笹岡に弁護側の証人を依頼した。
その際、熱心に依頼する武郎を不審に思った笹岡。
ついに英太郎の出生の秘密(あゆみが母親であること。それまで英太郎は武郎夫婦の子供だと思っていた)に気付いてしまったのだ。
その件で、武郎を脅迫。
逆に武郎に殺されてしまったのだった。
こうして、武郎は逮捕された。
残された倫子は愕然として肩を落とした。
そんな彼女に柊が伝える。
英太郎の暗号はかな入力に変換すると「ほんとうのままもすき」となるものだった。
英太郎はどちらの母も必要としていたのだ。
英太郎と共にこれからも生きて行こうと誓う倫子。
きっと、倫子とあゆみ、二人の母はこれからも英太郎を支えて行くのだろう。
事件が解決した柊。
娘・葉子と街中をぶらつくがそこで妻・春子をみかける。
彼女はちょっとお高いランチを決め込んでいた。
私に黙ってそんなイイものを〜〜〜!!悔しがる柊。
そんな、彼の食卓は……(涙)。
エンド。
<感想>
梅雀版「赤かぶ検事」第一回です。
思いのほか、面白かった〜〜〜。
原作者の和久先生もサプライズ出演されていました。
「赤かぶ検事」というと「フランキー堺版」「橋爪功版」を思い起こしますが、そのどちらともまた違う味のある作品に仕上がっていました。
別種の安定感と云うべきか。
ただ、どうしても「信濃のコロンボシリーズ」が脳裏をちらほらするのは避けられませんでした。あちらが余りにも名作過ぎて……。
云わば「田村正和」といえば「古畑任三郎」という図式に近いかも。
ちなみに管理人のベスト「赤かぶ」は「故・フランキー堺」さんに他なりません。
ベスト「赤かぶ」を塗り替えられるのか。そして、「中村梅雀」=「柊茂」という図式が定着していくことが出来るのか……それは次回以降にかかっているのです。
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