<あらすじ>
ある日、クラブ経営者の柏田(古本新乃輔)という男の死体が発見された。死体のそばには、血で書かれた「メグ」という文字が。柏田が残したダイイングメッセージなのか? また、遺体の第一発見者である日野(酒井敏也)は、柏田の店の客だった。店を辞めたホステスの新しい勤め先を聞くために、柏田の部屋を訪れた日野。しかし柏田の部屋の前で若者4人組に拉致されて、近所の公園に連れて行かれたものの、何もされずに開放されたという。死亡推定時刻と、日野の拉致された時刻が一致するため、日野を拉致した者たちも事件に関与していると考えられる。
安積(佐々木蔵之介)は「メグ」に該当する人物と、若者4人組の捜索を始める。
「メグ」は程なく見つかった。柏田の店のホステスだった楓、本名は沢村恵(入山法子)。一ヶ月前に他店に引き抜かれたが柏田と、男女の仲だったことからその関係はこじれていたらしい。安積は恵本人にアリバイの確認をするが、殺害時刻には渋谷の喫茶店で父親・広川隆国(篠田三郎)と会っていたという。その足で大学教授をしている広川を訪ねると、恵と会っていたことは認めるが娘を全く庇おうとせず、殺人も犯しかねないと言い放つ。また、恵が柏田を伴って、度々金の無心に来ていたとも話す。
署に戻った安積班のもとに、金子課長(田山涼成)が鑑識の鑑定結果を持って来た。それによるとダイイングメッセージは犯人によって偽装されたものだという…。
(公式HPより)
では、続きから……
娘・涼子から「大ッ嫌イ」というメールを受け取り、わけもわからずガックリする安積。
村雨は娘の発表会が間近に迫り、楽しみにしていた。
そんな中、柏田という男が殺害される。
現場には「メグ」という血文字に、割れた眼鏡のレンズ片が残されていた。凶器はその場になかった。
奇妙なことに現場から近くの公園まで日野という男性が拉致される事件が起こっており、彼が事件の第一発見者だった。
日野は恵というホステスに家族そっちのけで入れあげており、今回の訪問も柏田に恵の新しい勤め先を尋ねることが目的だった。
血文字の「メグ」は恵のことではないか。
そう考えた安積班は恵を捜査。
関連して、恵の父親・広川に話を聞くことに。
広川は恵の父親となったことを後悔していると語り、恵ならやりかねないと洩らす。
娘を娘とも思わぬ広川の発言に憤慨する安積班の面々。
ここで、日野が拉致された理由が判明。
匿名掲示板にて「柏田宅前にいる男性を公園まで連れてきた者には50万円」という懸賞金がかかった為だった。
犯人が犯行後、家の前にいた日野を排除する為に仕掛けたものとみた安積班。
その時間まで犯人が室内に居たことは間違いない。
当然、犯行時刻もその前後となる。
一方、繊維片から、ダイイングメッセージが柏田の死後につけられたことが分かる。
同時に広川の眼鏡が事件前後で変わっていたことから、容疑者として広川が浮上。
広川の勤める大学キャンパス内のゴミ箱から凶器が発見。
直後に広川は柏田殺害を認める。
動機は恵の件で金の無心に来る柏田に怒りを覚えた為と公言する広川。
現場近くのビルに掲示されたデジタル時計で「20:40」と確認した上で殺害に及んだので犯人は自分に間違いないと云う。
事件が一段落し、ようやく娘の発表会に参加しようとした村雨。
だが、広川の研究室内にあった人形(ストラップ)を思い出し違和感を覚える。
そのまま、現場の柏田の部屋へ。
そこには日野が居た。
日野は未だに恵の後を追っかけており、家族の許に帰る気はさらさら無いらしく、少しでも手掛かりがあればと柏田の部屋を荒らしていたらしい。
そこへやって来る安積。安積も村雨同様、事件に違和感を持ったのだった。
揃って、柏田宅を辞去した直後、日野の口より意外な発見が伝えられる。
取調室―――そこには広川が居た。
囲むように安積と村雨。
そこで、広川の計画の思わぬ破綻が明らかにされる。
広川が見たと主張するデジタル時計。
犯行当日、21:00までこの時計は故障していたのだ。
当然、20:40に時間を確認することは出来ない。
日野の発見はこれだった。
広川の人形は娘・恵からプレゼントされたもの。
決して広川は恵を嫌ってはいなかったのだ。
柏田殺害の真犯人は恵だった。
柏田に利用され続けることに嫌気がさした恵。
ついに柏田を殺害してしまう。
ここまでは問題なかったが、柏田宅の玄関前に日野が居座ってしまった。
困った恵は広川に連絡。
広川は匿名掲示板に書き込みをし、日野を排除。
恵を逃がした広川は現場を工作。
偽のダイイングメッセージを残し、一旦、恵に疑惑が向くようにした上で、凶器を持ち出し、眼鏡のレンズをわざと割った。
全ては、広川自身が恵を庇う為にやったことだった。
広川の話を聞き、父娘愛に目覚めた日野は家族の元へ。
村雨は発表会をすっぽかしたお詫びに家族サービスを。
安積は娘・涼子からのメールを気にし続けており、娘に謝ろうとしていた。
娘と会った安積だが、「大ッ嫌イ」メールは宛先違いだったことが判明。
ほっと胸を撫で下ろすが、今度は誰に送るつもりだったのかが気にかかり始める。
安積の問いに、とぼける涼子でエンド。
<感想>
安積の携帯、着信音は「ハンチョウ」のテーマソングでしたね。
今回の被害者役・古本新乃輔さんは声優も務められた演技派。
アニメ「H2」では主人公役を演じられました。
殺人という重いテーマを扱いつつも親子愛も描いた今回はかなり完成度が高かったように思います。
伏線の回収もベストでした。
ドラマでも大活躍中の真帆。実は原作未登場でした。
・「ドラマから原作に逆起用 『安積班』今野さん、黒谷友香にほれ込み」
真帆(黒谷友香)は、角川春樹事務所のPR誌「ランティエ」2月号から始まった短編連載で初登場した。「長身で長い髪をきっちりと後ろで束ねた美人刑事」として描かれている。
(MSN産経ニュースより)
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