2010年01月28日

「853〜刑事・加茂伸之介」第3話「俺達、やっぱり刑事なんです」(1月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「853〜刑事・加茂伸之介」第3話「俺達、やっぱり刑事なんです」(1月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

853〜刑事・加茂伸之介3

ある晩、加茂伸之介(寺脇康文)は昔の刑事仲間で今はタクシー運転手をしている坂口正二郎(前田吟)と久々に酒を酌み交わしていた。加茂にとって坂口は「刑事とは何たるか」を教えてくれた先輩刑事で、ふたりは当時の思い出話に花を咲かせるうちに、15年前に2人で担当した未解決の強盗殺人事件について話が及ぶ。

次の日、とある建設会社に爆破予告が届いた。マンション建設を巡って、地元住民も反対運動を起こしていた。京都府警・捜査一課強行犯六係長の武藤勇作(田辺誠一)の指示で、住民からの聴取を急ぐ。

そんな時、坂口の運転するタクシーに15年前の事件の容疑者と思われる男(吉満涼太)が乗車する。坂口は慌てて加茂に連絡。「四条河原町へ向かう」と告げ、過去の指紋と照合するため男が使ったガムの包み紙を出町柳にあるコンビニエンスストアの消火器に残す。加茂は佐々木雪子(富田靖子)とともに四条河原町へ急行。だが男は四条河原町に着く直前でタクシーを降りてしまう!

坂口とともに街中を探し回る加茂。だがほどなくして雪子から「ガムから出た指紋と15年前の凶器から出た指紋は一致しなかった」との報告が入る…!

一方、マンション建設予定地から男性の白骨死体が発見される。さらにその死体は、死後十数年経過していることがわかる。武藤は、爆破予告はマンション建設反対ではなく、死体の発見を遅らせるためのものだったのではないか、と考える。
(あらすじ・写真共に公式HPより)


報告を受けたにも関わらず、捜査を続行しようとする加茂。
だが、坂口は「もう、勘の時代じゃないんだな」と諦めてしまう。

一方、何者かに殺害されたとみられる白骨死体の身元が明らかに。
名前は三倉。彼こそは15年前の凶器の指紋の持ち主だった。
15年前の強盗事件、犯人は2人組だったのだ。
三倉を殺した人物こそが片割れに違いない。
今回の爆破予告もこの死体を発見させないよう妨害する目的だったのだ。
そして、その人物こそ坂口が見つけたあの男。

武藤は「網にかかった犯人を僕が逃してしまったのか」と悔やむ。
そんな武藤を雪子は「もう一度網にかければいいんです」と励ます。

その頃、加茂はとある坂口の行動に違和感を抱いていた。
坂口が加茂に第一報を入れた際は携帯からだった。
だが、その後の連絡は公衆電話を使用していた。
この違いがうまれた理由。
底から導き出される結論は……。

坂口は事前にGPS機能付きの自分の携帯を男の荷物の中に紛れ込ませたのだ。
つまり、坂口はまだ男を追っている!!

坂口が勤めるタクシー会社の営業所へ。
そこで、坂口のタクシーの運行状況を確認。
その移動経路から、京都府警へ男を連れてこようとしている―――そう直感した加茂。
その場を飛び出す。

走る加茂。街中、商店街をひた走る。

一方、駅ではなく、府警へ向かっていることを知った男はタクシーから降車、坂口から逃げようとする。追う坂口。
男は白光するナイフで坂口へと斬りつける。
不意を突かれた坂口は負傷。
そこへ加茂が飛び込んでくる。

逃走する男を追う加茂。
ついに追い詰め、男を捕らえることに成功する。

男の名は深町。
盗んだ金のわけ前で三倉と揉めたことが殺害の動機だった。

幸い坂口の傷は浅く、事件は解決した。

後日、ひとりで鍋をつつく加茂。
「刑事は面白い。追伸:プレゼントは土鍋がいいかも」
そうメールにしたためると送信する。

エンド。

<感想>
加茂が熱い……熱い……熱すぎる。

そして、ロジックがわからない……わからなさすぎる。

なんで、坂口の見つけた男がすべての事件の犯人だと断言できるのか?
理論が飛躍していないか?
さらには、なんでも“勘”の一言で済ますのはどうか?

こうしてみると、相棒のバランスのよさがよくわかる。
理論の右京、行動の薫―――実に絶妙の配置だ。
シーズン6〜7ではやや理論に傾き過ぎていた感がしないでもなかったが、それでもバランス感覚があった。

でも、加茂にはそれが無い気がする。
加茂も勘と云いつつ、推理しているところが多々あるのもこの違和感の原因だろうか?
今回で云えば、坂口の携帯の件、前回は事件の全体像を推理した件、下手をすれば武藤より理論派かもしれない。
だのに、変に“勘”を強調されるので興醒めする。

“勘”=“推理の着眼点”と云い換えることも出来るが、それにしても妙だ。納得いかない。

さらに、加茂の周囲の反応が変。
普段、加茂を軽んじてる割に、「これしかない」といった加茂の推理には同調する。
まだ、裏付けも無い時点からだ。
これに予定調和の印象を受ける。
いくらドラマとはいえ……どうも、熱くない。

加茂の持つ熱さを強調しつつ、どこか冷めた目で加茂を眺めていると云うか、熱い刑事ドラマ全般に対して、高みから眺めていると云うか、本当の意味での熱さが感じられない。
船越さんの副署長シリーズは自然だったんだけどなぁ。

熱血刑事ものドラマは、ロジックを駆使するよりも、足で捜査するタイプの事実後出し型の物語の方が映えるのかもしれない。

とはいえ、まだ3話。
このスタイルが確立されるかどうかはここから。
副署長シリーズのように、徐々に定着すれば、この違和感も解消されるのだろう。
次回に期待!!

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posted by 俺 at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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