「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 誤認」(相場英雄著、双葉社刊)とは―――
新聞記者の宮沢は、妻と乳頭温泉で骨休めをしていたが、上司の角田から仕事の呼び出しがかかる。東京で起きた殺人事件の容疑者が秋田の出身で、その取材をしろということだった。さっそく取材を始めると、「なまはげ」に隠された謎があった。
(あらすじ・写真共に双葉社公式HPより)
実はこれ「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎」シリーズの一冊。
シリーズは他に「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 佐渡・酒田殺人航路」、「完黙 みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥津軽編」、「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥会津三泣き 因習の殺意」の計4冊。
「誤認」「佐渡・酒田〜」が双葉社から、「奥津軽」と「奥会津」が小学館からそれぞれ出版されている。
下記にリンクを張っておくので宜しければどうぞ。
ここで、本題。
この「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 誤認」が「秋田魁新報」さんの「地方点描」にて取り上げられた。
その理由は―――作中に使われる固有名詞の大半が、知っている人なら元の名が分かる程度に変えられていたこと。もちろん秋田魁新報も秋田曙新報として劇中登場するらしい。
ここから「秋田魁新報」の記事をご紹介したい。
麺食い記者が同僚の墓参をする場面が出てくる。同僚は“十里強歩大会”の伝統行事を持つ“能代中央高校”の出身。墓地を探し当てられなかった記者は、居酒屋“うぼらべ”の“赤い捻(ねじ)り鉢巻きの背の高い主人”との会話から、同僚の級友で写真館を営む“粟野”を紹介され、墓参を果たす—。
読み終えた後、その居酒屋を訪ねた。背の高い主人、成田繁穂さん(66)によると、作家は元通信社の記者で、墓参は実話。日本海側が舞台の小説の取材で来県し、同僚の墓がある同市に足を延ばしたという。粟野こと淡路敏明さん(50)宅は亡くなる前の同僚が帰郷した際の滞在先だった。作家は「同僚が導いてくれたのかな」と2人との奇遇に感動していたという。
実は作者の相場英雄さんは地元縁の人だったんですね。
うーん、ちょっとこの作品に興味が湧いてきたかも。
【関連する記事】
- 『ジャーロ』(光文社刊)がデジタル化とのこと!!
- あの長年の疑問が遂に解消!?『サザエさんの「花沢不動産」はなぜ潰れないのか?』(..
- 早川書房さんにて新レーベル「ハヤカワ・ミステリ文庫 my perfume」始まる..
- 講談社刊『メフィスト』も遂に電子書籍に参入とのこと!!
- 早川書房さんにて「早川書房創立70周年文庫企画 ハヤカワ文庫補完計画」遂行中!!..
- 【セーラー服、3たび】赤川次郎先生「セーラー服と機関銃シリーズ」第3弾『セーラー..
- 『小説野性時代 第135号(2015年2月号)』(角川書店刊)にて森村誠一先生特..
- ファン注目のアイテム現る!!『シャーロック・クロニクル』発売!!
- ミステリファン注目!!「映画秘宝 2015年1月号」にて「世界の名探偵 BEST..
- 2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事..
- 内田康夫先生、浅見光彦最後の事件を手がける―――その名は『遺譜 浅見光彦最後の事..
- あなたもこの本を手に東京散歩!?『東京謎解きツアーブック 消えた6人の謎』をチェ..
- 【気になる一冊】『待てあわてるなこれは孔明の罠だ』って何!?
- まさかの『神様シリーズ』最新作が登場!?その名は『ダムからの遠い道』!!
- 「ヒマ課長」だけど「ヒマじゃない夜」!?「相棒」角田課長スピンオフ作品が『ダ・ヴ..
- 本日(2014年4月26日)放送の「王様のブランチ」で米澤穂信先生『満願』(新潮..
- 映画化された『ツナグ』、その続編『プロポーズの心得 ツナグ2』が『yomyom』..
- 「GOSICK」世界に続編登場―――その名も「GOSICK RED」!!
- 講談社刊『群像 2013年12月号』にて「13人の作家が名探偵へ捧ぐオマージュ ..
- 猫弁シリーズ第5弾で完結が明らかに!!果たして百瀬と亜子の物語の結末は……