<あらすじ>
神南署に誰よりも早く出勤する桜井(山口翔悟)の姿がない。同じ独身寮住まいの須田(塚地武雅)と黒木(賀集利樹)も姿を見ていないという。そこに金子課長(田山涼成)が怒鳴り込んできた。本庁に「神南署の、桜井刑事を誘拐した」というメールが送られてきたのだ。犯人は桜井の身柄と引き換えに、平成13年に南関東刑務所に収監された受刑者全員の釈放を要求してきた。安積(佐々木蔵之介)は、原宿にあるバーの店員・水谷(柄本時生)を探して話を聞くよう指示する。昨夜、安積は桜井と飲んでいたのだ。この緊急事態に、本庁の刑事たちが神南署にやってくる。そして高城管理官(佐野史郎)の判断で、安積班はこの事件の捜査から外されてしまう。安積は高城に真意を聞くが、高城は「これはテロであり、犯人の要求には応えない。この判断に従わない可能性がある者は、捜査員に加えられない。」と言い放つ。
署で待機する黒木たちは、苛立ちを隠せない。そんな中、村雨(中村俊介)は冷静に犯人の分析を始める。何故、警官である桜井を誘拐する必要があったのか。犯人は警察に恨みを持つ者かもしれない…。そして安積は、釈放対象者のリストから1人の殺人犯を見つける。人質になった小さな女の子が殺害された事件の犯人で、若き安積も捜査に加わっていた。警察の判断ミスが事態を悪化させた、痛ましい事件だった。
安積は思い立って、その子の父親・宏介(ベンガル)に会いに行く。宏介はあの事件で娘を失い妻とも離婚し、その妻も先頃ガンで亡くなったという。警察に嫌悪感を抱く宏介は、安積に出て行けと激昂する。しかし安積は宏介に昨夜のアリバイを確認する。
(公式HPより)
では、続きから……。
桜井が誘拐された。
犯人の要求は平成13年度受刑者の釈放。
桜井の誘拐される前の晩、バー「フェニックス」で共に飲んでいた安積は強く責任を感じる。
夜、桜井のことが気にかかり神南暑へと足を向けた安積。
そこには班員が揃っていた。
桜井のことが心配で心が休まらないらしい。
結局、そのまま全員で待機することに。
翌早朝、慌てた様子で飛び込んで来る金子課長。
課長も泊り込んでいたことに驚く面々の前で、課長が写真を提示する。
なんでも、本庁が隠し持っていた情報を手に入れたらしい。
そこには拘束された桜井が映っていた。
桜井には点滴のチューブが繋げられており、犯人によれば残り数時間で死に至るらしい。
犯人の要求は、
@13年度の受刑者を釈放すること。
A警察が過去のミスを謝罪することだった。
釈放対象者の中に日下の名前を見出す安積。
点滴から医療従事者が関わっているとも思われ、過去の事件から医者の山下が浮上する。
過去の事件とは、山下の娘・夏美ちゃんが日下に誘拐され遺体で発見された痛ましい事件。
当時、安積は末端の捜査員として参加しており、歯がゆい思いをしたのだった。
山下は夏美の死亡後、妻との仲も気まずくなり離婚していた。
その山下の妻もすでに亡い。
その頃、金子課長は記者の山口にカマをかけられ桜井の事件を洩らしてしまう。
山下夫妻に夏美の他に息子・博也がいたことを思い出す安積。
息子・博也こそ、原宿のカウンターバー「フェニックス」のバーテン・水谷その人だった。
もしや、犯人は博也では……。
犯人から送られてきた写真に写っていたカレンダーが10年前のものと判明。
山下に写真を確認したところ山下の別荘と分かる。
別荘へと移動中、山下が安積に「ひょってして……」と尋ねる。
山下の知らない所で夏美の墓を参っている人物がいたらしい。
毎年、夏美の墓前に花を添えていた安積。
だからこそ、今回の事件でも真っ先に山下のことを思い出すことが出来たのだ。
別荘にて拘束された桜井を挟んで対峙する安積と博也。
博也は安積が帰りひとり残された桜井に睡眠薬入りのコーヒーをそれと報せずに飲ませ、誘拐したのだった。
動機は亡き母が死の間際に「夏美」と妹の名を呼んだこと。
夏美を殺したすべての者への復讐……そこには妹を守れなかった博也自身も含まれていた。
君のせいじゃない―――説得する安積。
ついに安積は当時の組織の非を認め、代わりに謝罪する。
安積の捨て身の説得に応じた博也は泣き崩れ、事件は解決する。
幸い桜井の命に別条は無かった。
記者の山口は安積班のことを考え、事件を記事にしなかった。
「やるじゃないか」金子課長はホッとするとともに感心する。
同時刻、高城に呼び出された安積。
「お前のせいで、またひとり命を落とすところだった……処分を待て」
冷酷に告げる高城。
処分は安積が30%、他の班員が20%の減俸。
桜井は始末書一枚。
「桜井く〜ん」班員の恨みの声が響く。
桜井が快気祝いと称して班員に奢らされるのはこの後すぐのことであった―――エンド。
<感想>
全体的に良回でした!!
ただ、博也がなぜ、桜井を狙ったのかが疑問。
計画的な犯行なら来るかどうか確証の持てない関係者(安積&桜井)をバーで待ち続けるのも変な話だしなぁ。
それだったら、そこらで見つけた関係者を襲撃した方が早いだろうし。
かといって、行き当たりバッタリにしては「睡眠薬」を常時所持していたり、「劇薬入りの点滴」を用意できたりと準備の必要なことが多いしなぁ。
不思議だ。
とはいえ、安積の情の深さ、安積班の絆などが満遍なく描かれていたので満足です!!
次回も楽しみです!!
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