<あらすじ>

ある夜、加茂伸之介(寺脇康文)と京都府警・捜査一課長の三原脩太郎(金田明夫)は本田みゆき(佐藤仁美)という女性を交え酒を飲んでいた。そこでみゆきは結婚相手の白井純平(唐橋充)を紹介する。みゆきとは、三原が20年前に殺人犯としてみゆきの父親を逮捕して以来の付き合いで、父ひとり、子ひとりだったみゆきを気遣い、三原がずっと手紙を書き続けていたことに加茂は驚く。
翌日、みゆきの結婚式場にいた三原のもとに係長の武藤勇作(田辺誠一)から電話が入る。「山科の雑木林で男性の遺体発見。名前は白井純平」――“白井純平”はみゆきの結婚相手と同じ名前だ。確認のため、加茂は慌てて式場を飛び出していく!
だが、京都府警に到着した加茂は「白井純平」は半年前に殺害されていたと知る。みゆきの結婚相手・白井純平とは同姓同名の別人なのか…?加茂が “みゆきの結婚相手の白井純平”の指紋を調べると、窃盗、傷害、恐喝などの犯歴が次々に出てくる。さらに本名は「高倉弘道」という名前だと判明する!
武藤班の刑事たちは発見された「白井純平」の遺体と「高倉弘道」について捜査していた。高倉と白井の関係、白井の遺体を発見し通報してきたという謎の女性の行方、高倉が2年前に女性と共謀して起こした恐喝事件…。佐藤梨香(佐藤寛子)という女性がふたりをつなぐキーワードと見て調べ始める。
そんな中、式場にいた人の証言から、式の朝、高倉が何者かからの祝電を見た途端に教会を飛び出し、姿を消したことが分かる。高倉を乗せたと思われるタクシーを発見した加茂は、運転手から「山科の雑木林に行った」と聞き出すが…!?
(あらすじ・写真共に公式HPより)
では、続きから……。
20年前、父親が殺人を犯してしまったみゆき。
父の罪を背負いつつ、父の事件で知り合った三原に支えられ曲がることなく真っ直ぐに生きて来た。
そんなみゆきも看護師になり、白井という男性との結婚を決める。
結婚式当日。
新郎がやって来ないことに不安を感じる新婦・みゆき。
そこへ新郎と同姓同名の白井純平の死体が見つかったと報告が。
確認に赴く加茂だが、死体は加茂が知る“白井”ではなかった。
半年前に殺害されていたらしい。
ほっと胸を撫で下ろす加茂。
念の為、新郎の“白井”の指紋を調べたところ、白井の本名が高倉であることがわかる。高倉には前科があった。
式場では、新郎の友人たちがざわついていた。
彼らは高倉に雇われた「ダミーフレンド」だったのだ。
武藤はといえば、遺体通報者の女性が消えたことを気にかけていた。
三原はショックを受け落ち込むみゆきを支えていた。
結婚詐欺ならば「ダミーフレンド」は不要な筈。
つまり高倉には結婚する意志があったことになる―――必死に励ます三原。
式場関係者より、新郎に変な祝電が届いた事を聞いた加茂。
高倉はその祝電を目にして顔色を変えたらしい。
一方、本物の白井純平。
その妻によれば白井はある女と京都に住んでいたらしい。
京都市内にて保険証を使用した形跡もあり、それがゆかりの病院だった。
死んだ白井と住んでいたというある女を照会したところ佐藤梨香と判明。
梨香には高倉と組んで美人局を行った前科があった。
その頃、加茂は高倉が白井の死体発見現場に来ていたことを知る。
浜が梨香の元勤め先を訪問。
そのママを介して梨香の現在の勤め先を突き止める。
現在の勤め先では、梨香は元彼の居場所を見つけたとかで勤めをやめていた。
一旦、本部に戻った加茂は武藤と事件について語り合う。
武藤は今回の事件をこういうことではと推理する。
高倉と梨香は組んで白井を美人局に嵌めた。
その際、トラブルが発生し高倉が白井を殺害してしまう。
高倉と梨香は事件を隠蔽。死体を埋めた。
その後、高倉に捨てられた梨香。
高倉を追い続け、当の高倉が別の相手と結婚しようとしていることを知るや、激怒。
高倉の結婚を妨害すべく、警察に白井の死体をリークした。
変な祝電とは梨香が警察に通報したことを報せたものではないか。
同意する加茂。加茂自身も高倉がなぜ“白井”を名乗り続けたかの理由を語る。
白井として入院した際、出会ったみゆきに惚れた高倉。
みゆきの傍に居続けたかった高倉は白井を演じ続けるしかなかったのだ。
そこへ、梨香の現住所が判明。雪子が出動。
みゆきの友人たちの協力により高倉が神社に居たことが判明し、加茂も神社へと移動。
同時刻、梨香と高倉はとあるビルの屋上にいた。
「過去を棄てられるわけが無かった。あいつに謝って自首する」と告げる高倉を背後から刺す梨香。
倒れ込む高倉。
冷笑を浮かべつつ見下ろす梨香。
そのまま屋上に通じるドアを施錠し去る。
自宅へと戻った梨香。
そこには雪子がいた。
連行される梨香。
すべて武藤の推理通りだった。
高倉を刺したことを告白するが、高倉の所在は明かさない。
神社にて、高倉が破り裂いたと思われる祝電の紙片を拾い集めた加茂。
その内容から「祇園四条ビル屋上」に向かったことを察する。
加茂は武藤に連絡すると走って現地へ向かう。
武藤の指示で近隣の派出所から人員がビルの屋上に向かう。
が、そこには誰も居ない。
報告を受け「祇園四条ビル」は何かの隠語ではないかと考えた武藤。
そこへやって来た総務課の桃子の発言が窮地を救う。
「ファッションビルじゃないですか?」
「ファッションビル?」問う武藤。
はっと気がつくなみえ。
「ギフト・オブ・オンディーヌ四条ビルの略!!ギオンビル!!」
それを伝え聞いた加茂は現地へ急行。
ついに息も絶え絶えの高倉を発見、保護する。
高倉は自分が悪の道に走ったのは親のせいだと思っていた。
だが、ゆかりを見てその考えを改めたと云う。
ゆかりに救われたと語る高倉。
そのまま救急隊に運ばれていく。
ゆかりのことは加茂に任せよう―――雪子に告げる武藤。
驚く雪子。
三原からすべてを聞いたゆかりは高倉の存命を知り、どんなに時間がかかっても待ち続けると誓う。
加茂はといえば、娘から『京都の大学合格』のメールを受け取る。
『おめでとう。誰のものでもない自分だけの人生を歩んでくれ』
返信を打ち込む加茂。
夜。三原と酒を汲み交わす加茂の姿があった。
三原が云う。
「もう一人居たな殺人を犯した父親を持つ娘が」
加茂は震える携帯のディスプレイをみやる。
『パパ、カッコつけすぎ』娘からのメールに相好を崩す加茂―――エンド。
<感想>
ちょっと予定調和過ぎたか。
驚きはナシ。
武藤と加茂の距離が近すぎるような気も。
急に仲良くなったような……。
武藤と加茂はあくまでライバル関係でいて欲しい。
つかず離れず、敵ではないが味方でもない感じで。
今回も加茂に先を越される形のようだった。
このままでは武藤が道化になってしまう。
来週、いよいよ最終回。
どんな結末を迎えるのか。
たぶん、協調路線を貫くことになりそうかなぁ。
そうなると「ハンチョウ」と同じような系統のドラマになるが。
そんな中で独自色を出せるのか?
【7話結論】
ちょっと展開が急過ぎる?
最終回に向けての伏線か。
369が歌う「853〜刑事・加茂伸之介」主題歌「バラード」です!!
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