2010年03月10日

相棒season8 19話(最終話・最終回)「神の憂鬱」(3月10日放送分)ネタバレ批評(レビュー)

相棒season8 19話(最終話・最終回)「神の憂鬱」(3月10日放送分)ネタバレ批評(レビュー)です!!

日本で100番目に早い(たぶん)、相棒season8 19話(最終話・最終回)「神の憂鬱」(3月10日放送分)ネタバレ批評(レビュー)。

登場人物一覧(レギュラー以外)
早乙女:被害者。帝都物産電子通信部設計係長。
岩井:首都警備保障の社員。
宇田川:首都警備保障の幹部。元警察庁幹部。
伊達香:神戸の警察庁警備局時代の部下。
綿吹:警備局の人間?
謎の弔問客:記帳にマイペンを使用する男。

<あらすじ>
神戸が車を運転中、オービスが2回瞬く。
さては撮影されたか―――はて、制限速度は守っていた筈だがと首を傾げる神戸。

警察庁警備局―――。
伊達と綿吹が話し合っていた。
オービスに誤作動が発生し、法定速度内にも関わらずフラッシュが何度も焚かれるらしい。
導入したテストプログラムが原因だとされた。

そんな折、帝都物産電子通信部設計係長の早乙女が転落死。
現場からとある男が立ち去る。男の後を追う伊達。

相棒season8 最終話1

一課の面々が捜査に乗り出した。

相棒season8 19話3

帝都物産では以前の産業スパイ事件の経験を受けて監視カメラがあちらこちらに仕掛けられていた。
それが功を奏し、豊富な映像データが現場から採取された。
捜査により首都警備保障の岩井が浮上。

その頃、特命係にて神戸が前夜のオービスの件を洩らしていた。
神戸から2回フラッシュが焚かれたと聞き、いぶかしむ右京。

伊達が岩井にTEL。
会話の中で「防犯カメラ顔認証システム」という単語が出て来る。

警察庁長官官房と接触する神戸。
運転手の清水の監視下のもと、特命係の内偵について報告する。
内偵の効果について懐疑的な神戸。

神戸のオービスのデータに関して鑑識の米沢を訪ねた右京。
早乙女落下時のVTRを見ていた米沢。
米沢とVTRに目を通した右京は奇妙なものに気付く。

岩井を聴取する一課の面々。
そこへ元警備局長にして現警備保障常勤顧問・宇田川の横槍が入りその場は流れることに。

相棒season8最終話1−3

大河内と神戸が食事をしている。
以前、推薦組になろうとしていた神戸に対し反対意見を出したと云う大河内。
結局、神戸は推薦組になったわけだが、大河内はそんな神戸を(推薦組に)むいていないと評価する。
大河内から警備企画課時代のことを訊かれ、オービスについて話を逸らす神戸。
ここ2週間でオービスが2回光ったと云う苦情が急増したと語る大河内。

一方、現場へ赴いた右京と米沢。
早乙女転落死時のVTRに映っていた奇妙なモノを捜そうとしていた。

伊達を呼び出した神戸は、「防犯カメラ顔認証システム」について問い質す。
急ぎ過ぎなのではと危惧した上で、「天下り先を作る為のシステムではない」と語る神戸。
伊達に“困ったときのために”連絡先を渡す。

転落死の2分前、岩井が早乙女と会話する映像を入手した一課の面々。
再度、岩井を訪ねることに。

ふたたび、現場の右京と米沢。
遅れて神戸が合流。
そこで、右京が気にかけていた奇妙なモノが発見される。

VTRを武器に岩井を追及する捜査一課。
そこへ現われた宇田川。
宇田川を無視する伊丹だったが、電話を受けた三浦が驚きの声を上げる。
「遺書が見つかった?」

右京がVTRで見た奇妙なモノは遺書だった。
「すべて身から出た錆です。あの世で償います」とそこには記されていた。
事件に興味を持った右京は岩井に会おうとする。

岩井が会社に出社していないことを知った右京は岩井の自宅にTELするが留守電になっていた。
早乙女の会社(帝都物産)に赴くが早乙女の上司からは芳しい答えが得られない。

帝都物産からの帰り道。
右京と神戸に同時に電話がかかって来る。
神戸の電話は伊達から。岩井の自宅に来て欲しいというもの。
右京の電話は遺書の筆跡に関するもので本人の筆跡に間違いなかったらしい。

首都警備保障の岩井を訪ねる右京だが、そこには宇田川が。
「岩井は有給を取り会社を休んでいる」と宇田川に帰るよう促される右京だが、帰りがけに一課と出くわす。
嫌がる一課の面々と共にそのまま岩井の自宅へ向かうことに。

岩井宅には伊達と神戸の姿と岩井の死体が転がっていた。

相棒season8最終話1−4

岩井の死因は吐瀉物、黄疸からリン系の毒物による服毒死と思われた。
伊達によれば、「仕事の打ち合わせに来た所、岩井が死んでいた」と云う。
そこへやって来た岩井の妻。
岩井に仕事の打ち合わせをするので家を空けてくれと頼まれ留守にしていた。
PC付近から岩井以外の指紋を検出したことを確認する右京。
犯人の目的が岩井の仕事に関連するものではないかと目星をつける。

伊達が疑惑の中心に浮上。
伊達との関係について大河内の取り調べを受ける神戸。
神戸は取り調べの内容を警察庁長官官房へと報告するとともに、「私が杉下右京を内偵していたんですか?それとも、私が内偵されていたんですか?」と疑問を口にする。
直後、当の警察庁長官官房に接触する大河内。

右京に事件のことを尋ねられ、「FRS」について語る神戸。
FRSとは顔認証システム。オービスや自治体監視カメラを通じて24時間、任意である・なしを問わず監視できるシステムのことだった。
神戸はこのシステムに関して伊達の前任者。神戸が担当していた際は2010年4月に法案通過の予定だったが、神戸が「急な完成によるシステム異常」を危惧し、完成期限の延長を求めたらしい。
直後、神戸は特命係への内偵に駆り出された。
つまりは、早期におけるシステム完成への反対者であった神戸を排除することこそが真の狙いだったのでは……神戸は内偵の件についても、洗いざらい右京にぶちまける。
「そこまでせずとも人事異動で済む話では?」との右京の疑問にも、「人事不服申し立てされるのを恐れたのでは」と答える神戸。

その一方で、大河内の聴取を受ける伊達。

右京と神戸は改めて捜査に取り組む。
岩井のPCから出た指紋は伊達のものでは無く、顔認証プラグラムらしきものも岩井のPCからは消えていたことも判明。
音楽プレーヤーやカメラ等でプログラムが運び込まれた可能性も挙げられ、一課を巻き込み大がかりな捜査が開始された。

一方、宇田川たちはシステムを守る為に事件を有耶無耶にしようとしていた。

その頃、右京たち。
岩井の死亡推定時刻は午前9時30分。
犯人が現場におり留守電に切り替えたのではと考えた右京。
裏付けるように、留守番電話からも謎の人物の指紋が検出される。

岩井の葬儀へと出向いた、右京と神戸。
弔問客のひとりが記帳に際し、自分専用のペンを持ち出していた。
それを目にする右京。気になる様子だったが、岩井に仕事を依頼していたという業者に声をかける。
「岩井の大きな仕事」のためにデータを作成したと云う業者。
不意に会話に混ざって来る先程のマイペンの男。
岩井のデータが暫く返却されないと聞くとその場を離れる。
入替りにやって来た伊達。
岩井が生前、「知り得た秘密にひとり苦しむしかない」と語っていたと神戸に告げる。
そこへ一課の面々が登場。
早乙女の転落死について伊達が事情聴取を受けることに。
そこへ割り込んで来る伊達の上司。
上司の制止を振り切り、神戸の聴取ならば受けると伊達は宣言する。

一課の面々は上層部の意向により捜査終了を余儀なくされる。
上層部の決定に伊丹は不満を呈す。

小野田を頼る長官官房。

相棒season8最終回2

それを受けて小野田に呼び出される大河内。

右京と神戸が伊達を取り調べ中。
早乙女の転落死から岩井に連絡を受けたことまですべてを明かす伊達。
警察庁と首都警備保障が裏で通じていることを明かす。
顔認証システムのテスト時、たった一人課長(伊達の上司)が指示して対象に加えた人物が居ると云う。

そこへ飛び込んで来る伊達の上司。
伊達を止めようとする。
そこへ、さらに飛び込んで来る伊丹。
伊丹に羽交い絞めにされ連れ出される課長(伊達の上司)。
課長(伊達の上司)がテスト対象に加えたのは早乙女。
早乙女には産業スパイの容疑がかかっていた。
テストプログラムを捜査に使ったという伊達。
違法捜査を行ったと認め、後悔する。

なぜ、早乙女が産業スパイだと疑われることになったのか。
航空部品のコンペでテクノハーベスト社に負けたことが発端らしい。
当初、帝都物産優位に進んでいた納品事業だったが、とある電子部品の値段が帝都よりテクノの方が安かったという一点で逆転負けを喫していた。その部品の担当者が早乙女。

取調室を出た伊達。
「日本の未来を考えるべきキャリアが何をしている」と詰め寄る伊達の上司。
怯む伊達に「組織より自分に従うべき」だと説く神戸。
伊達はその言葉に勇気づけられ、伊丹と歩き去る。

後に残された神戸、右京、伊達の上司。
伊達の上司は神戸に「君は大きな勘違いをしている」と告げ、神戸の内偵の真意を語る。

顔認証システムが導入されれば情報量は今の比ではなく、中央センター(FRSセンター)でシステム運用担当者と分析専門の主任捜査官が必要となる。
その主任運用官に神戸、主任捜査官に右京をあてるための試験がこの半年間における神戸の内偵の本当の意味だった。

小野田は日本版CIAにはFRSセンターが有用だと判断。
伊達への取り調べを打ち切るよう指示する。

首都警備保障にあるFRSシステムの試験場(センター)へとやって来た右京と神戸。

相棒season8 19話2

岩井はテスト時にシステムの運用を行っていた。
残されたデータから早乙女が2週間の間に4回ほど、とある男と接触したことが判明。右京によれば神戸もあったことがある人物らしい。

花の里―――。
FRSシステムに魅力を感じている神戸。
「FRSシステムが頓挫しても捜査を続けますか?」
問う神戸に「えぇ、でも君に強制はしません」答える右京。
神戸は自らの意思で右京の捜査に協力を決意する。

右京が訪れたのはとあるダミー会社。
そこに居たのはあのマイペンの男。
男は産業スパイだった。
岩井の葬儀の際、右京が男の車のナンバーを控えており身許と所在が判明したらしい。
記帳時、マイペンを持ち込んだのは芳名張に記載された関係者の名前をマイペンに仕込んだカメラで撮影する為だった。
すべては岩井の会社関係の人間をチエックするため。

全国から技術者が集まるセミナーで早乙女に接近、小さな情報を引き出し、身動き出来なくなった時点で大きな情報を売らせた産業スパイ。
だが、FRSシステムにより、スパイ行為がばれた早乙女は自殺。
産業スパイは岩井を口封じすべく毒殺。
岩井宅でFRSシステムを目にした産業スパイはその技術に興味を持ち、次に接触する相手を物色すべく岩井の葬儀を訪れたのだった。

証拠がないとシラを切る男だが、右京から「改正不正競争防止法により指紋を採取し、岩井殺害犯の指紋と突き合わせる」と告げられ色を失い、逃走を図る。
そこを神戸に取り押さえられる男。

こうして事件は解決した―――。

帝都物産の依頼で岩井は早乙女のスパイ行為を発見した。
なぜ、その時点で帝都物産に通報するなり、上司に報告するなりせずに直接早乙女に連絡を取ったのか。
報告していれば早乙女の自殺、岩井の殺害は無かったのではないか?
疑問に思う神戸。
右京は伊達の語った岩井の言葉(「知り得た秘密にひとり苦しむしかない」)を用いる。

そこへ、飛び込んできた電話―――産業スパイ容疑については立件しない。
それを聞き、小野田と会う右京、神戸。

相棒season8最終話1−2

「立件すればFRSシステムが頓挫しかねない。これが国益を護持する警察庁のやり方です」と小野田に告げられ神戸は失望する。

とある会議室―――。
上層部の面々が集結している。
FRSシステムの実験と併せて、右京と神戸の連携試験の評価は上々。
「いい人選でしたね、神戸君は」小野田が語る。

評価を受けて、神戸は警察庁に戻るよう命令される。
伊達を気にかける神戸だが、伊達は責任を取らされると聞かされ不満を抱く。

後日、右京、神戸、伊達が歩いている。

相棒season8最終話1−1

「依願退職扱いになりました」そう語る伊達の表情は晴れやかだった。
「最後に警察官らしいことが出来ました」そのまま伊達は去っていく。
その後ろ姿に、「もしかしたら、僕が彼女の立場だったのかも……」ポツリと呟く神戸。

とあるバー。
大河内と神戸が居る。
復帰を断った神戸に大河内が理由を尋ねる。
「警察官らしいことをしたくなったんです。特命係もそう悪くはないですし―――」
神戸は酒をあおりながら云う。
「お前と杉下さんの能力は違う」
大河内に揶揄され苦い顔の神戸。

一方、右京と小野田。

相棒season8 最終話2

「FRSシステムを任せたい」小野田のセリフに眉をひそめる右京。
「犯人を産業スパイ容疑で送検しなかった以上、国外に流出したとみられるデータを他国に利用されても文句は言えないでしょう。その場合、その国からシステムを購入する予算はおありですか?」云い置いて立ち去る右京。残されたのは苦虫を噛み潰したような表情の小野田。

花の里―――。
右京とたまきが居る。そこへやって来る大河内。

相棒season8最終話1−5

「神戸は本局に戻らず、茨の道を選びました」
語り出す大河内。真意を尋ねる右京。
「どうか、神戸を守ってやってください」
頭を下げると、その場を去る大河内。
何事か考え込む右京。
「また、二人(右京&神戸)で来て下さいね」たまきも云う。

翌朝、特命係―――。
「ようこそ、特命係へ」
改めて神戸を迎え入れる右京。
神戸ははにかむ。
互いに次に何かを云おうとした瞬間―――やって来る角田課長。

相棒season8 19話1

気まずい右京と神戸。
「相変わらず暇そうだな〜〜〜」
コーヒー片手に相変わらずな角田課長―――で、エンド。

<感想>
いい最終回でしたね〜〜〜。
先週がseason8屈指の良回ならば、今回はそれに次ぐ出来。

システムによる監視については「踊る大捜査線」でもありましたね。

これで、season9も右京&神戸で「相棒」ですね〜〜〜。
そういえば、「相棒2」として映画化の噂(過去記事はこちら)も挙がっていますが、果たして実現なるか?
気になるところです。

ちなみに、相棒season8が放送されているテレビ朝日系水曜21時枠。
4月からは「臨場2」だそうです(詳細はこちら)。
裏番組にはTBS系の韓国サスペンスドラマ「アイリス」(詳細はこちら)も控えていますが果たして。

「相棒 season8」DVDです!!
相棒 season8 [DVD]





「相棒 season6下」です!!
相棒 season6下 (朝日文庫 い 68-12)



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posted by 俺 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 相棒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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