2010年03月13日

土曜ワイド劇場「再捜査刑事・片岡悠介 時効まであと10日!東京〜山形天童、2つの迷宮入り事件を結ぶ15年前の殺人免許証」(3月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「再捜査刑事・片岡悠介 時効まであと10日!東京〜山形天童、2つの迷宮入り事件を結ぶ15年前の殺人免許証」(3月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

再捜査刑事・片岡悠介1

 片岡悠介(寺島進)は、未解決事件の継続捜査を行う警視庁捜査一課・第二特殊班の刑事。バツイチで現在は元中学校教師で口やかましい母・美知恵(吉行和子)と二人暮らしをしている。
 ある日、悠介は家の近くで警視庁捜査一課の榎本香織(南果歩)と顔を合わせる。香織はかつての美知恵の教え子で、美知恵を慕って時々片岡家に顔を出しており、悠介にとっては気の置けない存在だった。
 香織の話では、大田東署管内で起こった殺人事件の捜査中だという。その事件とは一人暮らしの家具メーカー社長・田口剛司(荒谷清水)が自宅の玄関先で鋭利な小型の刃物で刺殺されたというもので、これから容疑者の一人、印章店主の佐久間拓也(石井正則)に会いに行くというのだ。悠介は香織に強引に誘われ同行することになってしまう。
 香織たちの聞き込みでは、田口は日ごろから周りとのトラブルが絶えず、佐久間とも頼んだ印鑑の出来をめぐって口論になっていたらしい。佐久間は、田口が殺されたと思われる時刻は店で仕事をしていたというが、アリバイを証明できる者はいない。
 また、運送会社のアルバイトで、田口の家に配達に行ってトラブルになった高杉陽一(藤井貴規)も容疑者の一人に数えられていたが、これまたアリバイがはっきりしない。
 翌日、悠介は上司の本田(不破万作)に呼ばれて、西青梅署に応援に行くよう命じられる。西青梅署の新任署長・手塚高志(杉本哲太)は悠介の高校時代の同級生で、まんざら縁がないわけでもない。
 悠介が手塚署長から頼まれたのは、15年前に起った洋菓子店社長・小池健太郎(鶴田忍)殺害事件の捜査だった。小池はなかなかの趣味人で、自宅の離れに気に入った絵画や骨董品を保管していたのだが、殺されたのはその離れで、死因は鈍器で頭を殴られたことによる脳挫傷、犯人が特定できぬまま、時効まであと十日あまりとなっていた。どうやら新任署長の手塚は、難事件を解決して実績をあげようとしているらしい。悠介は、わずか十日間で事件を解決しなければならないことになってしまう。
 西青梅署・捜査課の浅野刑事(金子貴俊)とともに小池家を訪ねた悠介は、妻の優子(沢田亜矢子)と娘のめぐみ(高畠華澄)から詳しい事情を聞きだす。それによると、犯人は離れの入り口のカギを壊して室内に侵入、外出先から戻ってきた小池と鉢合わせとなり、もみ合いの末、犯人は小池を鈍器で殴って逃走したらしい。ただ、室内は荒らされておらず、何も盗まれたものはないというのだ。では、犯人は何の目的で離れに侵入したのか? めぐみによると、現在、離れは小池が殺されたときのままとなっているという。悠介は、今までとはまったく別の角度から取り組まなくては、この事件は解決しないと直感する。
 そんな中、悠介は美知恵を訪ねてきた香織から、田口殺害の容疑者だった佐久間のアリバイが証明されたと聞かされるが…。
(あらすじ・写真共に公式HPより)


では、続きから……。

佐久間には歩美という娘がいた。
佐久間が彫った「歩美」という印鑑を見せられ「それぞれ癖がでるものなんだなぁ」と感想を持った片岡。

捜査が進み、小池が職人気質で有名な天童の駒職人・竹田から駒を購入していたことが判明。
当時、注文から2日後に駒が届いたと聞いた片岡は不審を抱く。

小池殺害から日を空けず永田美佐代という女性が殺害されていたことが判明。こちらも犯人は捕まっていなかった。
浅野の捜査により、美佐代の夫・哲郎から「美佐代が(美佐代が殺害される)数日前に、運転免許証を拾ったと語っていた」ことを聞き出す。

一方、香織の捜査で田口殺害犯・高杉が逮捕される。
動機は田口に馬鹿にされカッとなって殺してしまったらしい。

反面、片岡の捜査は芳しくない。

時効まで残り5日。
そんな状況を一転させる事態が発生。
竹田が小池殺害の犯人として自首してきたのだ。
駒の出来が殺害の動機だと云う。
竹田の供述どおり、現場にあった駒は片岡の目から見ても竹田の手によるものとは思えない出来。
職人気質の竹田がそんなものを客である小池に売るとは考えられない片岡。
竹田が誰かを庇っていると判断する。

残り4日を切った。
「美佐代さんは小池殺害犯の運転免許証を拾ってしまった為に殺害されたのでは」浅野が洩らしたこの一言をきっかけに、片岡が真相に気付く。

佐久間を訪ねる片岡と浅野。
片岡はずばり「あんたが犯人だね」と指摘する。
咄嗟に逃げ出す佐久間を片岡は軽やかに取り押さえる。

「歩美」の印鑑、その「歩」の字と小池宅で回収された駒の「歩」の字の癖が全く同じだったのだ。
そこから疑惑を抱いた片岡。
佐久間が元・駒職人として竹田の下に居たことを突き止めたのだ。

当時、佐久間は職人気質の竹田と新しい駒を巡って対立。
新時代の創作駒を作る野心を抱いた佐久間は、昔ながらの駒を提唱する竹田と袂を分かち飛び出していた。
時が過ぎ、基本に帰ることの大切さを思い出した佐久間は竹田を訪ねる。
竹田が佐久間の為に作ってくれた駒(佐久間にとっての道標)を見る為だった。
だが、その駒は小池の手に渡っていた(竹田が注文から2日で駒を用意できたのは予め駒が完成していた為)。
ショックを受けた佐久間は小池宅にバールを使い侵入。
そこで駒を盗もうとして見咎められ「屑」と罵られたことから小池をバールで殺害。
その際に自作の駒を現場に残してしまった。
さらに小池宅からの逃走途中に運転免許証を落としてしまった。
それを免許証の住所を頼りに拾い主の美佐代が届けに来た。
美佐代の存在に危機感を抱いた佐久間は美佐代をも殺害。
そのまま印章の道に進んだのだった。

師匠・竹田を恨む佐久間だが、竹田が自分を庇ったことを知り反省。
罪を認める。

こうして事件は解決―――小池、永田両家に伝えられた。

片岡は手塚に出世の道を示される……が今の仕事を愛する片岡は断ることに。
日常が戻り、美知恵、香織と共に夕食を囲む片岡の姿―――エンド。

<感想>
好評ならば続編出来そうな感じですね。
頭抜けて面白い訳ではありませんが、面白くない訳でもない。
ただし、シリーズを重ねれば味が出る予感はします。
続編があれば伸びそうなドラマ。

<キャスト>
片岡悠介:寺島 進
榎本香織:南 果歩
浅野直樹:金子貴俊
手塚高志:杉本哲太
片岡美知恵:吉行和子
竹田幸造:小野武彦
佐久間拓也:石井正則
本田勇蔵:不破万作
永田美佐代:山下容莉枝
永田哲郎:つまみ枝豆
小池優子:沢田亜矢子
小池健太郎:鶴田 忍ほか
(公式HPより、敬称略)


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