2010年04月01日

アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!

巨匠アガサ・クリスティーの生誕120年展覧会が東京国際フォーラムにて開催されています。

生誕120周年記念 アガサ・クリスティー展〜ミステリーの女王 その軌跡〜1

その名も「生誕120周年記念 アガサ・クリスティー展〜ミステリーの女王 その軌跡〜」!!

アガサ・クリスティーといえばオススメ作品としてよく挙げられる「そして誰も居なくなった」、「アクロイド殺し」、「オリエント急行の殺人」で有名です。日本では夏樹静子さんが和製アガサ・クリスティーと呼ばれています。

この展覧会の開催を受けてアガサ・クリスティーのお孫さんが来日されたそうです。お孫さんの名前はマシュー・プリチャード氏(66)。

マシュー・プリチャード1
「マシュー・プリチャード氏」


氏は在りし日の祖母、アガサ・クリスティーさんの思い出いついて語られたとか。
その思い出というのが下記。

注:ここからはasahi.comさんに掲載されたものの転載になります。

マシューさんは、幼いころから祖母と仲が良かった。家族から見たアガサは「恥ずかしがり屋で、よく人の話を聞く人」だったという。残されている写真が多くないのも、「撮られる側より、撮る側にいたからです」。

マシューさんが4、5歳のころには、寝室で物語も語ってくれたという。ある夜は手元にあるフェルト製の象を片手に、その象がどこからどのようにしてこの部屋にたどり着いたか、を聞かせてくれた。「私にとっては、ごく普通のおばあちゃんでした」

とりわけ思い出深いのは創作ノートだ、とマシューさんは語った。祖母は当時、小さなバッグにそのノートを入れて持ち歩いていた。何かを思いつくたびに、アイデアを書きつけていたという。

「何時間も机に向かって構想を練るタイプの人ではなかった。見たこと、感じたことをアトランダムに集めて、小説に仕上げていました」

レストランで食事をしていたとき、祖母は隣のテーブルをきょろきょろと見ていた。隣のテーブルにいた人は、連れが席を立ってダンスをしている間に、その人のグラスを持って動かしていた。

「そこから、本来飲むはずのない人が誤って毒薬を飲んでしまう『忘られぬ死』という作品が生まれました」

創作をするのは、5月と6月の2カ月間と決めていたという。「その間は、誰も家に入れなかった」。執筆が終わると家族を招き、食後に新作の数章分を読み聞かせてくれた。最初の“読者”たちの前で、祖母は少し緊張して見えたという。「でも同時に楽しんでもいました。なぜなら、家族の誰も犯人をあてられませんでしたから」

(asahi.comさんより)


アガサ・クリスティーさんというと多作系の作家さんとの印象が強かったのですが、5、6月の2ヶ月のみを費やしてあれだけの作品を生み出しておられたんですね。驚きです。
作品秘話も出てますね。でもこれネタバレのような……。

さて、肝心の「生誕120周年記念 アガサ・クリスティー展〜ミステリーの女王 その軌跡〜」の日程等についてはこちら。

日 程: 3月17日(水)〜6月13日(日)
時 間: 10:00〜17:30(入場は17:00まで)
会 場: 東京国際フォーラム 相田みつを美術館(第2ホール)
お問い合せ: アガサ・クリスティー展事務局
TEL:03−6825−1122(平日11:00〜19:00)
チケット価格: 一般 ¥1,300(団体¥1,000)
高校・大学生¥1,200(団体900)
小・中学生 ¥800(団体¥500)

電子チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:764-027)
ローソンチケット ローソン内Loppiのみ(Lコード:31130)
CNプレイガイド TEL:0570-08-9999


◆関連リンク

・孫が語るアガサ・クリスティー 生誕120年展覧会(asahi.comさん)
http://book.asahi.com/clip/TKY201003300281.html

◆関連過去記事
ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)

早川書房、アガサ・クリスティー賞を新設!!

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