2010年04月24日

「ペテン師と空気男」より「妻に失恋した男」(江戸川乱歩著、春陽堂書店刊)

「ペテン師と空気男」より「妻に失恋した男」(江戸川乱歩著、春陽堂書店刊)ネタバレ書評(レビュー)です!!

ネタバレあります!!注意!!

<あらすじ>

「妻に失恋した男」は短編集「ペテン師と空気男」に収録された一篇。

ペテン師と空気男1

「ペテン師と空気男」あらすじ

わたし、野間五郎は青年時代から物忘れの大名であり、友人から、空気のようにたよりない男といわれ、そこから「空気男」というあだなが生まれていた。そのわたしが、なんとなく汽車に乗りたくなり、静岡までの切符を買って乗った車中で、ふしぎな黒ずくめの服の紳士と会った。悪魔のメフィストじみた風貌のその黒服紳士こそジョーカー・伊東錬太郎であった。プラクティカル・ジョーク(冗談のいたずら)の名手伊東にひきつけられたわたしは、伊東とその美しい妻・美耶子との親交を深めていった(「ペテン師と空気男」)。推理小説界に一大金字塔を樹立した輝ける巨人・乱歩が、戦後、昭和30年から35年にかけて執筆した名作5編を収録したファン待望の1巻。
(アマゾンドットコムさんより)


<感想>
映画化されるということで読んでみました。
収録作品自体は非常に短く、本短編集の後ろから数えて2番目の作品で197ページから208ページの間の10ページ程度の小品。
とはいえ大乱歩だけありなかなかの切れ味。
流石に時代の古さは否めませんがそれさえも作風と捉えられないこともありません。
なかなか面白い作品の上にボリューム的に時間もかからないので見かけたら読んで損はない。

ただ、銃弾の行方が本作の瑕疵といえば瑕疵になるのかなぁ。
そこだけ気になる。

ちなみに映画版「失恋殺人」では明智やその妻・文代の名前が挙がっているようですが本編には一切登場しません。主役は一人称の「私」です。

映画版「失恋殺人」についての情報はこちらから。
江戸川乱歩作「妻に失恋した男」が映画化!!「失恋殺人」は4月24日より公開!!

<ネタバレあらすじ>
南田が鍵のかかった書斎で拳銃自殺した。
その遺体は口に拳銃を咥えての自殺だったようで凄惨で見るに耐えないものだった。
南田は生前に妻・みや子に愛されていないことを苦にしており、それが自殺の理由と思われた。

とはいえ、私が調べたところ南田が口にしていたほど夫婦仲は悪くなく、夫婦には共通のかかりつけ歯科医師が居るほどだった。
そのかかりつけ歯科医の名は琴浦と云い、夫婦は互いに折をみては琴浦の元へ足繁く通っていたらしい。

私は調査を続けていくにつれある疑惑を深めていく。
疑惑を裏付ける為に琴浦を調べた結果、琴浦の病院で患者用のまくら(治療中に患者が横たわる椅子のまくら)が最近交換されていたことが判明。
業者に問い合わせたところ、新しいまくらを納品したものの、古いまくらは回収できなかったとのこと。

これに確信を得た私は3ヶ月、みや子と琴浦を追い続け遂に二人の口から真相を聞き出す。
みや子と琴浦はあくまでプラトニックな恋愛関係にあった。
精神的な不倫である。
やがて南田が邪魔になった二人は南田殺害を計画。
患者として来院した南田を治療中に銃殺……だから、口を大きく開いたまま銃を咥えて死んだのだ。
その際、銃弾がまくらを貫通してしまいまくらの交換を余儀なくされた。
琴浦の病院と南田宅は表からだと遠距離だが、裏口からならば空き地ひとつ挟んだ距離しかなく運びこむのは比較的容易だった。
書斎の鍵は琴浦が型から複製を作ったものだった。
型を作るのはお手の物だっただろう何しろ琴浦は歯科医師だったから―――エンド。

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・春陽堂書店公式HP(出版元)
http://www.shun-yo-do.co.jp/

・「失恋殺人」(シネマカフェさん)
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/23017/

・「失恋殺人」(シネマトゥデイさん)
http://www.cinematoday.jp/movie/T0008720

・「失恋殺人」(Gooさん)
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD16324/index.html

・宮地真緒がフルヌードで大胆な濡れ場!男たちを惑わすヒロインを全身全霊!!(シネマトゥデイさん)
http://www.cinematoday.jp/page/N0023871

・宮地真緒、大胆ヌードでの濡れ場は必然!「結婚して不倫している女なので」(シネマトゥデイさん)
http://www.cinematoday.jp/page/N0024000



「ペテン師と空気男 (江戸川乱歩文庫)」です!!
ペテン師と空気男 (江戸川乱歩文庫)





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posted by 俺 at 21:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

主役は誰でも期待するが今回はどうだろう。
男も女も嫉妬するような綺麗は人に演じてもらいたかった。
それでこそ江戸川乱歩の世界だと言えるだろう。
Posted by 蘇 at 2010年04月26日 10:46
Re:蘇さん

こんばんわ〜〜〜。
管理人の俺です。
コメントありがとうございます<(_ _)>。

管理人は寡聞にして本作を知らなかった(お恥ずかしい……)ので映画化されたことにより本作を知ることが出来たのはありがたかったです。
映画化によって、管理人と同じように1人でも多くの方が本作を知ることが出来ればいいですよね。
ではでは〜〜〜(^O^)/。
Posted by 俺 at 2010年04月26日 23:13
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