<あらすじ>
京都市内の高級マンションの一室で、女性の変死体が発見された。死んでいたのは、茂木直美という30歳の女性。華麗なセレブ生活を綴ったブログが人気の“カリスマブロガー”だったが、その生活の実態は孤独なものだったらしい。外傷も荒らされた形跡もなく、病死か事故死と思われた。
現場に駆けつけた洛西署・刑事課の大場みずき(浅野ゆう子)は、マンション前に集まっていた野次馬の中に怪しげな動きをする男をみつける。みずきは逃走する男を逮捕するが、それはなんと現役府議会議員の池内泰造(伊藤正之)!
1ヵ月後…。みずきは池内代議士の誤認逮捕の責任を取らされ、京都の山奥の駐在所勤務となっていた。
ある日、「熊が出た!」という村人からの知らせで廃れた納屋に駆けつけてみると、そこにいたのは熊ではなく、5年前に村に移住した元大学準教授・桑田真司(津田寛治)。真司は昼間から飲んだくれ、納屋で眠りこけていたのだった。
真司を引き取ったのは、村で喫茶店を営む坂口圭太(荒川良々)と未知(中原果南)の夫婦だった。坂口夫婦と真司は、かつて過疎に悩むこの村の移住者公募に応じ、新たな人生をスタートした仲間だった。移住してきたころには真司にも妻・真由(遠藤久美子)がいたのだが、離婚して村を離れてから、真司は荒れるようになったという。
ところがその日、突然、真司の元妻・真由が村に戻ってきた。現在、京都市内の出版社に勤める真由は、やり手雑誌編集者・桐原凛子(中村綾)のアシスタントとして、売れない小説家の圭太に原稿を依頼するためにやって来たのだった。
だが、村から編集部に戻ってきた凛子が毒殺される事件が起きる。凛子が愛飲しているサプリメントに、何者かが毒を混入したのだ。
京都府警の刑事・白根弘(西村雅彦)、笠原大介(長谷川朝晴)らが捜査を開始する中、みずきも証人のひとりとして召集される。
みずきを呼び出したのは、洛西署では警務課に所属し、みずきの友人でもあった、橘玲子(高畑淳子)。なんと彼女は突然、京都府警・管理官に大抜擢されていたのだ…!
大出世を遂げた玲子から、「あなたも被疑者のひとり。捜査には関わらないように」と冷酷に釘をさされたみずきは、がく然。しかも白根からは、「みんなを不幸な目にあわせる死神」とイヤミを連発されてしまう。
玲子の言いつけもどこ吹く風、独自に捜査を開始したみずき。その結果、凛子が村にやって来たのは、大きな目的を抱えていたことがわかる。凛子は元々、時事問題を追究するジャーナリストで、ある秘密を抱えた人物がこの村に存在することを突き止めていたようなのだ。
秘密を隠している人間とは、凛子のアシスタントをしていた真由なのか…!? 次期教授確実といわれながら突如、大学を辞めた真司なのか…!? それとも、どこかよそよそしさを感じさせる坂口夫婦なのか…!?
そのやさき、1ヶ月前のカリスマブロガーの死の驚愕の事実が明らかになる!みずきと玲子はタッグを組んで、2つの事件の意外なつながりと、悲しく絡み合う“秘密と嘘”が生んだ事件の真相を暴いていく…。
(公式HPより)
では続きから……
みずきが捜査を続けるうちに真由が過去、アダルトビデオに出演していたことが判明。
夫婦の離婚原因もコレの為だった。
「本当は今でも真由を愛している」と語る桑田。
白根は「元妻であり愛する真由の秘密を凛子が暴露しようとした為に桑田が殺害した」と断定、拘束する。
白根の行動の背後に玲子が居ると知ったみずきは玲子と直談判に。
玲子はみずきを相手にせず、こっそりメモを見せる。
そこには落ち合う場所の名が。
実は玲子は監視(盗聴)されていた。
玲子の話によれば府警内部にスパイが存在するらしい。
今回の抜擢は玲子だけではなくみずきも併せて捜査能力を見込まれてのこと。
玲子は本部長から密命を受け、そのスパイを見つけだすよう依頼されていた。
そしてスパイ=内通者を操っているのはあの池内らしい……。
事件が解決すれば洛西署に復帰出来ると知ったみずきは大喜び。
その頃、何者かと電話で連絡を取りあう白根の姿があった。
洛西署へと向かったみずきに新事実が伝えられる。
モロヘイヤの土が他の鉢植えと違っていた、つまり外から持ち込まれたものだとわかったのだ。
死亡した茂木直美は鉢植えのモロヘイヤを誤用したことによる事故死と思われていたが、他殺だったことになる。
そして、直美と思われていた人物の正体が小山佳代子と判明。
圭太の原稿を真由が入手、みずきへと渡す。
その内容は「消えた3億円、大阪湾に浮かぶ二人の死の真相」というもだった。
その内容は現実に起きた事件に酷似していた―――その事件の名は淀上商事の不正事件。
淀上商事が抗ガン作用のあるサプリメントと称して効果の無い偽薬を販売し不正に利益を上げた事件。
それには代議士・池内が絡んでいるという噂があった。
原稿のリアルな内容に関係者が書いたものではと考えたみずき。
事件にはひとりだけ行方不明になった人間がいたはず……それが圭太なのでは……疑惑を抱いたみずきは捜査を続ける。
捜査線上に挙がった名前は大野潤。
彼こそは行方の知れない淀上商事ただ一人の関係者。
もしかして―――みずきが真相に気付きかけたそのとき、みずきをフルフェイスの暴漢が襲う。スタンガンで気絶するみずき。
みずきが気付いたときには暴漢は消えていた。
みずきの傍には見覚えのある持ち物が―――未知のものだ。
不思議なことにみずき自身に怪我らしい怪我は無い。
坂口家を訪ねたみずきは、「5年前の淀上商事の不正事件に関与した大野潤こそが圭太の正体だ」と圭太を責める。
追い詰められ項垂れる圭太を咄嗟に庇う未知。
みずきは未知に真相を告白させる為に圭太を責める芝居をうったことを明かす。
大野潤こそが坂口圭太を名乗る人物の本名。
小山佳代子こそが茂木直美を名乗る人物の本名。
未知が下高取村に住む事に拘った理由―――それは、本物の坂口圭太と茂木直美を殺害し死体を埋めたこの土地を見張り続ける為だった。
未知は自分を捨てようとした本物の夫・圭太とその不倫相手・直美を殺害してしまったのだ。
当時、直美と同居していた小山佳代子は直美の両親から振り込まれる生活費をあてにしており事件発覚をおそれて隠蔽を未知に提案。
未知が了承し二人で下高取村に死体を埋めた。
後に下高取村の移住者募集の広告を見た未知。
死体発見を怖れ移住を決意するも夫婦者以外認められないと知り、当時逃亡生活を送っていた大野潤を誘い坂口圭太・未知夫妻を演じ移住したのだった。
圭太―――実は大野潤―――と未知はニセ夫婦だったのだ。
未知は取調室ですべてを告白する。
「不正事件が表沙汰になれば自分の過去の罪も暴かれてしまう。だから(事件の真相を知る)佳代子と凛子を殺した」と。
「愛していない男と生活することにうんざりした」と語る未知に「嘘で始まった夫婦かもしれない……でも、愛してたんでしょ」とみずきの言葉が。
無言を貫く未知の眼は涙に濡れていた―――。
大野潤の命を守る為に自ら罪を被ったのでは―――みずきの指摘に動揺する未知。
みずきの追及が苛烈を極めるに及んで未知の目が傍に居た笠原へと……。
それに気付いたみずき。
笠原は慌てて未知を言い含めようとする。
「(モロヘイヤを)細かく刻んでカレーに混ぜたんでしょ」
だが、何気ないこの発言が墓穴を。
みずきは“モロヘイヤがカレーに含まれていたこと”を洛西署内の情報として留めていたのだ。
当然、笠原は知らない事実の筈。
事ここに至り笠原は内通者が自分であることを認める。
笠原は当初桑田に罪を着せるべく暗躍するも失敗。
大野を盾に未知に虚偽の自白を迫ったのだった。
みずきを襲ったフルフェイスの暴漢も彼だった。
未知へ疑惑の目を向ける為だ。
佳代子と凛子を殺害したのも笠原だったのだ。
そのすべてが池内の指示によるものと判明。
本部長も動き、淀上商事の不正事件も暴かれた池内は逮捕される。
大野潤も不正事件に関与した罪で逮捕。
未知もまた圭太と直美殺害の罪で逮捕される。
当然、2件の殺人を犯した未知の罪は重い。
連行される廊下にて出会った大野と未知。
「潤として未知を待ってる」そう告げる大野。
未知は泣きながらその胸に飛び込むのだった。
白根には入院中の妻が居た。
電話や不審な行動はそれが理由だったらしい。
洛西署ではみずき復帰の噂でもちきりに。
ひょっとして課長として戻るのでは……と戦々恐々だ。
その頃、本部長室には玲子と本部長の姿があった。
みずきが“あの男”に似ていると語る本部長。
過去、玲子と“あの男”が今と似たような状況で事件を捜査したことがあったらしい。
だが、“あの男”は直後に不慮の死を遂げてしまっていた。
それは今は亡き玲子の……。
「弔い合戦だったのでは」と呟く本部長を軽くあしらう玲子。
一方、下高取村。
桑田と真由は復縁するらしい。
みずきは二人を祝福する。
そこへ「熊が出た〜〜〜」と村人が飛び込んで来た!!
慌てるみずきの姿―――エンド。
<感想>
久しぶりの「みずき」でしたが、面白かったですね〜〜〜。
一部、レギュラーが減っていたものの、堪能できました。
これを機にまたシリーズ化しないかな。
前に視た「科捜研」での西村さんのイメージがあったので内通者にはやられましたね。
いいミスリードでした。
本当にまたシリーズ化しないかなぁ……。
<キャスト&詳細>
大場みずき…浅野ゆう子
洛西署の刑事だったが、捜査ミスが原因で山奥の駐在所に異動させられる。注意力や観察力に優れ、相手のウソを見破る能力に秀でている。夫とは死別、息子のあすなろも高校の寮に入ったため、現在はひとり暮らし。事件に巻き込まれ、玲子とタッグを組むことに。
橘 玲子…高畑淳子
みずきの友人。洛西署の警務課に勤務していたが、京都府警捜査一課の管理官に異動になる。異例の抜擢人事だが、本人は、早くデスクワークに戻りたいと切望している。なぜ玲子が捜査現場に戻ってくることになったのか、その理由は事件の謎を解く鍵のひとつでもある。
原田 武…松重 豊
洛西署刑事課。天敵のみずきがいなくなり、内心寂しいのだが、それを仲間に知られることを嫌がるシャイな男。
竹尾友貴…黄川田将也
洛西署刑事課。マイペースな若手刑事。ブログを趣味としている。
山根 均…小倉久寛
洛西署鑑識係。優秀なのだが、誰にもそう思われていない、日本一過小評価されている鑑識。
小森正人…小林 健
洛西署刑事課。地域課から念願の刑事課に配属になり、気合いが空回り気味。
水島 茜…真瀬樹里
洛西署鑑識係。個性的な山根の部下として、冷静さが際立つ優秀な鑑識。
白根 弘…西村雅彦
京都府警捜査一課刑事。優秀な刑事なのだが、ひと言多いのが玉にキズ。たとえ自分の主義と反しても、上司の命令には黙って従う大人な一面を持つ。もちろん、みずきとのソリは合わない。
笠原大介…長谷川朝晴
京都府警捜査一課刑事。白根の部下。
高山一朗…六平直政
京都府警本部長。玲子を捜査現場に引っぱり出した張本人。その真意とは…!?
桑田真司…津田寛治
元大学准教授。村の移住者募集に応募してやって来たものの、田舎暮らしになじめず、妻の真由と離婚。以来、自暴自棄な毎日を送る。
佐々木真由…遠藤久美子
桑田と離婚した後、出版社に勤務。毒殺された雑誌編集者・凛子のアシスタントをしていた。未知のことを姉のように慕っている。
坂口圭太…荒川良々
小説家志望。無口で温厚な男。村の移住者募集に応募して、5年前から妻の未知とともに田舎暮らしをはじめた。殺された凛子は編集者として、彼の書いた小説を新しい雑誌に連載することを内定していた。
坂口未知…中原果南
圭太の妻。村で喫茶店を経営している。村を活性化させるためにイベントを企画したりと、村人たちからの信頼が厚い。
(公式HPより)
◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・女刑事みずきスペシャル公式HP(テレビ朝日さん)
http://www.tv-asahi.co.jp/mizuki/
◆関連過去記事
・2010年7月期ドラマ「科捜研の女」第一話詳細判明!!
・科捜研の女2時間スペシャル「恐怖の200メートル狙撃疑惑の体内弾道!?矛盾する発射タイミング!!京都〜小豆島、逃げる女vs迫る狙撃者の謎」(3月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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