2010年06月28日

「だぶるじぇい2」(野中英次、亜桜まる作画、講談社刊)

「だぶるじぇい2」(野中英次、亜桜まる作画、講談社刊)ネタバレ批評(レビュー)です。

だぶるじぇい2


野中英次+亜桜まる「このタッグは反則だろ」って言われました。

野中英次で萌えるコトに成功した方から喜びの声が続々と!
「野中英次で萌えられるなら、もう何が相手でもイケそうです。」「むしろ表紙カバーを外したら萌えた。腰も抜けた。」「萌えが何なのかわからなくなった。」「何かが台無しな気がする。」「ギャンブルで勝てるようになりました。」「ダイエットに成功しました。」※全て個人の感想です。

「伝統芸継承部」で日夜、奮闘するはじめ達!! ……の割には舞台が漫研(漫才研究会)とか、占い部屋とか……脱線してます。かまぼこ板はどうなったの? 副部長の秘密を公開! 新キャラも続々登場!! そして、ついに部長が『カエル』を編集部に持ち込む……だと!?
(講談社公式HPより)


<感想>


この作品は“萌え”の皮を被った“狼”だ!!


何故か(笑)映画化された「魁!!クロマティ高校」や「課長バカ一代」で知られる稀代のストリーテラー・野中英次先生と「090 えこといっしょ。」で知られる“萌え界の風雲児”亜桜まる先生がタッグを組んだ作品。
2巻では18話〜35話までを収録。

亜桜まる先生の“萌え”と野中英次先生の“シュールコメディ”とのギャップを楽しむことが大きな要素。
だ・が・それだけが本作の魅力にあらず。

何気に登場人物の名字が戦国武将(長宗我部、有馬、佐々など)だったり、何気に部長が横山光輝先生テイストだったり、何気に部長(本名:鳥羽一郎)の妹がゆたか(鳥羽一郎、山川豊兄弟のもじり)だったり、各話サブタイトルが伝統縛りだったり、コミックスカバーを外すと野中先生版表紙が現われたりとその見所は枚挙に暇がない。

油断していると読者の喉笛を噛み千切ろうとする作者の獣性にしてやられてしまいそうになるのだ。

とりあえず、2巻に収録された各話の感想を(ついでにサブタイトルに注目)。

・18話「皆目伝統がつかない」
漫才研究会部長フランソワーズ坂井の回。
何気に混ざっている鳥羽父が可愛い。
クロマティに出てた四天王思い出した。

・19話「笑いの伝統」
またもフランソワーズ坂井。
加えて謎の占い師登場。
オチが中盤という変則回。

・20話「アポイント伝統」
引っ張る占い師。頑張るはじめ。
部長のカエルネタは定番。

・21話「あけましておめ伝統」
副部長の伝統芸が明らかに。
何気に読者投稿オチが面白い。

・22話「総員第一種伝統配置」
謎に包まれていた真田さん私生活が垣間見えた回。
部長のキャラも固定されてきた。

・23話「100パー伝統」
相良君再登場。この子は不憫だ。
“シロウマサムネ”先生に注目。
何気にクロマティ高校チックな回。
2巻で1番好き。

・24話「伝統スポット」
ついに遭遇したフランソワーズVS部長。
この恋の行方は……って発展しないな。
ハチミツボーイ思い出した。

・25話「アタッチ伝統」
はじめ母と編集者の回。
ここから編集者の登場かと思うと感慨深い。
ちなみに編集者はクロマティの前田顔です。
そして、忘れられた部長……。

・26話「オリ伝統急行」
鳥羽父の回。
“ギックリマンシール”に笑う。
偽(ギ)なのでギックリマン?
っていうか、買ったんならそのシールをあげなさいよ。

・27話「メ伝統・モリ」
佐竹、結城、宇都宮登場。
って、コレ全部関東地方の戦国武将じゃないか!!
佐々さん回。つまようじオチ。
ファミレスで机を叩く3人に笑う。

・28話「伝統竜」
クロマティのマスク・ドがやった布団叩き思い出した。
VS力士。有馬さん健闘。

・29話「伝統カシン」
コレを引っ張るとは思わなかった。
VSレスラー。有馬さん健闘2。

・30の@話「伝統ナガサキ」A話「セクシャルハラス伝統」
それぞれ「フランソワーズの恋」と「副部長の意外な素顔」。
前川清まで登場。
副部長はマスク・ドに次ぐ新たな覆面キャラになるのか?

・31話「メーン・イ伝統」
佐々さんの食欲キャラと“美味しんぼ”の回。
部長の描く“美味しんぼ”に笑う。
原作もあんな感じといえないこともないなぁ。

・32の@話「パーマ伝統」A話「伝統院通り」
それぞれ「真田さんのパーマネント」と「徳川さん登場」回。
ベタな笑い。

・33話「伝統後円墳」
相良君&はじめ回。
メカ沢……。

・34の@話「伝統コイル」A話「伝統虫コミックス」
それぞれ「ゆたか大丈夫」と「フランソワーズ大丈夫」回。
「わたしは大丈夫です」が好き。
A話は2巻でベスト3に入る出来。

・35話「諸君らの伝統を祈る」
「サザエさん」に「ドラゴンボール」。
アニメ+部長=……な話。
実は部長は相当器用だと思った。
2巻で2番目に好きな回。

本誌連載では平賀さんの活躍や、新米編集者など新キャラが登場中。
当たり回とハズレ回が存在するものの総じて平均点は高い。
3巻に期待。

ちなみにはじめが主役だったことをコミックス読むまですっかり忘れていたぞ。
部長は主役じゃなかったんだなぁ。あんなに主役顔なのに。

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posted by 俺 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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