まずは、角川書店さんにて募集していたモニター感想ページが公開された情報から。
「ふたりの距離の概算」とは―――
<あらすじ>
春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げてきた。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は長距離を走りながら新入生の心変わりの真相を推理する!
(角川書店公式HPより)
角川書店さんでは「ふたりの距離の概算」発売以前から読者モニターを募集していましたが、遂にその感想の内容が公開されました。
30人分の感想が掲載されており、その全てが大絶賛の内容です!!
詳細は下記リンクよりどうぞ!!
・角川書店 無料読者モニター募集&感想・レビューページ(外部サイトに繋がります)。
http://www.kadokawa.co.jp/kadomonitor/
さらに米澤穂信先生のインタビュー記事を発見しました。
ソースは「MSN産経ニュース」さん。
以下、インタビュー記事の転載です。
■正座して書いています
「部屋で正座して書いてます。締め切りが迫ってホテルにこもるときも、イスの上に正座してしまいます」
意外だった。たしかに意外なのがミステリーなんだけど。軽妙洒脱(しゃだつ)な文体から想像していた人物像はリセットを迫られる。取材時もネクタイきりり、背筋をピシッ。真摯(しんし)な創作態度が、言葉の端々から伝わってくる。読者投票で選ばれる「このミステリがすごい!」で作家別得票数1位になったことにも、浮かれる様子はない。
「書いて出すまでが仕事で、作品のクオリティーを上げることが本分。1位だからどうこうとは考えません」
最新刊は、デビュー以来書き継いでいる古典部シリーズの第5作。主人公の折木奉太郎(おれき・ほうたろう)は高校2年生に。彼が身近な謎を次から次に解いてゆく爽快(そうかい)さは健在で、軽快な文体にも磨きがかかる。「読みやすくないと、ロジックを楽しんでもらえないですから」。たしかに。今回は、マラソンしながらの推理という構成上の仕掛けも施した。
一番大事にしたいシリーズだという。「高校卒業までは書きたいと思っている」。ただ、高校入学で始まって、進級するのに9年。ファンとしてはペースアップしてほしいところだが、並行して作品を書くことはあまりないそうだ。「一作終えたら次、という感じ。長編を書き終えたら短編を何本か、そういうリズムが理想的ですね」
デビューは23歳。「子供のころから物語を作るのが大好きで、いつか職業にする予感はありました」と振り返る。自ら「ジュブナイル」(少年少女向け小説)と呼ぶこの連作のほかにも、執筆のジャンルを広げてきた。ただ意識しているのは「作品の幅よりは、文章的な幅」だとか。「米澤穂信という幹のまま、枝葉を伸ばしてゆく感じで、小説としての面白さを出していければ、と思っています」(角川書店・1470円)篠原知存
(MSN産経ニュースさんより)
・【著者に聞きたい】米澤穂信さん 『ふたりの距離の概算』(MSN産経ニュースさん)
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/100711/bks1007110805014-n1.htm
プロフェッショナルかつ謙虚な米澤先生の人柄が窺えるような記事です。
ちなみに「古典部」シリーズ4作目「遠まわりする雛」の文庫版発売が7月に予定されています。
そちらも期待です!!
2010年7月18日追記:「ふたりの距離の概算」ネタバレ書評(レビュー)追加しました。リンクよりどうぞ!!
・「ふたりの距離の概算」(米澤穂信著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
◆関連過去記事
・「ミステリ通信 創刊号」管理人がオススメする2010年これだけは読んでおくべきミステリとは!?
・祝!!古典部シリーズ最新作「ふたりの距離の概算」単行本化&「遠まわりする雛」文庫本化!!
・角川書店にて「ふたりの距離の概算」読者モニター募集中!!
・「ふたりの距離の概算」モニター決まる!!
・「ふたりの距離の概算」本日発売!!
[古典部シリーズ]のネタバレ書評(レビュー)はこちら。
・「氷菓」(角川書店)
・「愚者のエンドロール」(角川書店)
・「クドリャフカの順番」(角川書店)
・「遠まわりする雛」(角川書店)
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