2010年07月28日

「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」5話「亡霊ハムレット」推理にチャレンジ&発売からほぼ一週間が経過して……

2010年7月22日に発売された「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」。
発売からほぼ一週間が経過しました。

TRICK×LOGIC1
「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」


ネットでは概ね好評のようです。
そこで、まだプレイされていない方を対象に公式HPでも閲覧できる1話「盗まれたフィギュア」や管理人がネット上で集めた4話「切断された五つの首」情報やこれまた公式で動画を閲覧できる5話「亡霊ハムレット」について許す限りのネタバレを繰り広げて行こうかと思います。
ちなみに管理人はシーズン2のUMD版が出てからシーズン1とセットで購入しようかなと思います。
その頃には1&2パックとかも出そうだし……。

本記事が多少なりとも「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」の良さを理解し今後の購入を検討する一助になれば幸いです。
では、ここから先はネタバレOKな方のみお進み下さい。

◆「盗まれたフィギュア」(我孫子武丸著)ネタバレ

盗まれたフィギュア1


公式HPにて全文を閲覧できる本作。

その<あらすじ>は―――

警官である丸ノ内のもとに事件の報が飛び込んで来る。
それは奇妙な盗難事件だった。

宮本学の所持する世界的アーティスト“ヒロト・ヤマギシ”のフィギュアが盗まれたと云うのだ。
宮本によればフィギュアは離れにある倉に保管されており、蔵自体も表の扉以外からは出入りできないような頑強なつくり。
当の扉自体も宮本が自慢していた最新式の南京錠により鉄壁の防御を誇っていた。

フィギュアを盗んだと思われる容疑者は全部で4人。
最年長と思われるアニメ脚本家の太田。
背の高い会社員の坂口。
丸眼鏡をかけたライターの根岸。
そして……入会して日が浅い(先週初参加)新参者の紅一点・天野つかさ。
彼らは宮本が主催する二次元に関連した作品をこよなく愛好する者たちの集いのメンバーで、毎週土曜日定時に例会を開くことを常としていた。

取りあえず事情聴取することにした丸ノ内。
そこで、判明した事実は以下の通り。

・宮本が最近錠を変えたこと。
・それを皆に入手にかかる日数(10日以上)や入手先まで添えて自慢したこと(このとき、根岸は居なかった)。
・南京錠の鍵は誰も触れなかったし、合鍵もない。
・盗まれたフィギュアはマニアの間では有名な物の為、売るには海外によく出かける太田のような人間でないと難しいこと。
・天野つかさは某編集部の企画に絡んで潜入取材に来ていたこと。
・蔵にはどこも破られた形跡はないこと、したがって犯人は閉められていた筈の扉から出入りしたと思われること。

ここで、丸ノ内は取りあえず例会当時の現場を再現してみることに。
そうすると次のことが判明した。

・宮本が蔵の扉を開ける。この際、南京錠を開けるとそのまま蔵の外にぶら下げておく、例会中はこのまま。
・蔵に入ったのは宮本を先頭に太田、坂口、天野、根岸の順。
・全員が入ると内側から宮本が蔵の扉を閉める。
・例会の終わりには宮本による身体検査が待っており、外へ物を持ち出すことは不可能。よって例会中に盗み出されたのではない。
・上記に関連して、犯行期間はあくまで前回の例会から今回の例会の間に限られる。
・例会中にトイレに行く場合のみ出入りが許される。しかし、この場合も持ち物検査は行われるため蔵から外への持ち出しは不可能。
・前回の例会中にトイレに立った人物はふたり。天野と太田。

ちなみに宮本の狂言はない。
以上のことから推理を進めて欲しい。

―――と、まあ、こんな感じです。
だいたい推理に必要な情報は盛り込んだと思うのですが。
明敏な探偵諸氏ならば既にお分かりになったのでは?

で、肝心の答えですが、「TRICK×LOGIC(トリックロジック)シーズン1」をプレイして下さい……と云うのもなんなんで、解答じゃないですが管理人の推理をここに記しときます。
ちなみにネットを見て回ったところ、だいたいこれで合ってるんじゃないかなと思います。
但し、未プレイなので絶対の確信は持てません。

<管理人の推理>

地の文より、鍵にも工作の余地はなく、蔵自体破られた様子はない。
したがって工作出来たのは錠ということになる。

ここで注目したいのは宮本が錠の入手先を自慢していた点。
つまり、根岸を除くその場に居た誰もが同型の錠を入手可能ということ。
ここで“(犯人は)錠をすり替えたのではないか”との仮説が生じる。

つまり、例会中に錠を自分の用意した物とすり替え例会を終える、後日盗んだ後に本物の錠に戻したという仮説だ。

すり替えるには錠が外れた例会中しかない。
そして、それが可能なのは例会中にトイレに立った太田と天野の二人だけ。

錠は外にぶら下がっているのでボディチェックを受けた後、トイレに行くふりをして錠を盗む。母屋で自分の手荷物に隠し、予め用意した錠を取りだす。トイレからの帰り道に盗んだ錠の代わりを残しておく。例会終了後、宮本が錠を閉めるが、鍵を使わないので同型の南京錠ならばすり替えに気付かない。

で、肝心の犯人だが、天野は入会して日が浅く(先週初参加)なので、入手に10日以上かかる錠は用意出来ない。
したがって、盗んだ犯人は太田。
蛇足だが、盗んだ後に売ることが出来るのはメンバー中彼くらいとの証言もある、以上。

こんな感じです。良さそうじゃないですか!!
次はネット上で物議を醸している4話「切断された五つの首」についての情報。

◆「切断された五つの首」(大山誠一郎著)情報

切断された五つの首1


<あらすじ>

「離婚した元亭主の動向を見張ってほしい」――失敗続きのさえない探偵が受けた簡単なはずの依頼は、殺人事件へと発展。監視していたはずの男は、いつ、誰によって殺されてしまったのか? そして、犯人はなぜ被害者の“五つの首”を切断したのか。 探偵は第一発見者の女子大生とともに、事件解決に奔走する。
(公式HPより)


コレ、犯人が文中に表示されているそうです。
そして、本作のキモはその特異な動機にあるとか……。

「何故、首を斬らねばならなかったのか?」がテーマ。
ちなみに、ここでの“首”とは首、両手首、両足首のこと。
さらに被害者は切断部位を日焼けしていたそうです。
さらにさらに「犯人は自身の職務怠慢を指摘されることをおそれて殺害に及んでしまった」そうです。

なんとな〜〜〜く、わかりますね。
全体像が見えてきましたか?
物議を醸しているのはまさにその点。

ヒントは「一度報告してしまった事柄は覆らない」でしょうか……。
あぁ、早くプレイして確認してみたい……。
そして、5話「亡霊ハムレット」です。

◆「亡霊ハムレット」(黒田研二著)

亡霊ハムレット1


これ、公式で動画が配信されてます。
そちらを参照されると役に立つかと。

ちなみに登場人物は飛鳥蔵人(あすかくろうど)、我藤王司(がとうおうじ)、我藤瑠雨(がとうるう)、大府麗亜(おおふれいあ)、堀井翔(ほりいしょう)、天野つかさの6人。

飛鳥蔵人(あすかくろうど)は(くろうどあすか)でクローディアス(ハムレットの叔父で父の仇)。
我藤瑠雨(がとうるう)はガートルード(ハムレットの母)。
大府麗亜(おおふれいあ)はオフィーリア(ハムレットの恋人)。
堀井翔(ほりいしょう)はホレイショー(ハムレットの親友)。
我藤王司(がとうおうじ)は王子だけにハムレットか。

つかさを除く全員が「ハムレット」のもじりですね。
動画によれば被害者は飛鳥蔵人。
モチーフの「ハムレット」に従えばクローディアスを討つのはハムレット。
とすれば、飛鳥蔵人を殺したのは王司!?
どうも動画のトリックいいところまでいってそうだけどなぁ……。

動画を見て管理人が推理したのはこんな感じ。

犯人は我藤王司。

花火の際に飛鳥を殺害し死体を隠しておく。
後に左右のカメラの配線を入れ替える。
左右逆に映るように仕込んでおいて部屋の中央部分に金庫を寄せ、西洋鎧を立てる。
同時に監視ルームからカメラの仕掛けに気付かれないように写真を入れ替えておく。
自らは飛鳥の衣装を着て西洋鎧と背中合わせに立ち、手には鎧の手甲を嵌める。
準備が整ったら後ろに向かって手だけ伸ばし撃つ。
鎧を崩し、自らは金庫へ倒れ込む。
トリック後、片づけて完了。
ただし、ワインがこぼれたことが原因で写真を戻すことが出来なかった。
写真を気にかけるのは見分けのつく王司かつかさのみ、加えてトリック可能なのはその場に居なかった王司、瑠雨、麗亜の3人。

よって両方の条件を満たす王司が犯人、かなぁ……。
動画の推理見た感じだとコレぐらいしかなさそうだけど。
動画の最後で作者の黒田先生が「死角には人ひとり分のスペースは無い」と明言されたのがネックと云えばネックか。
でも、これ魅力的だよなぁ。どうなんだろ……。

解答やいかに!?

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」公式HP
http://www.jp.playstation.com/scej/title/trickxlogic/top.html

◆関連過去記事
・「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」ゲームについての基本情報はこちら。
こんなに豪華でいいんですか?超期待の新作ゲーム「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」発表!!

話題の新作「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」収録シナリオが明らかに!!

「ミステリ通信 創刊号」管理人がオススメする2010年これだけは読んでおくべきミステリとは!?

「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」推理力検定試験 ナゾトキ模擬試験が行われる!!

「TRICK×LOGIC Season1」です!!
TRICK×LOGIC Season1





「TRICK×LOGIC(トリック×ロジック) シーズン2(発売日未定)」です!!
トリック×ロジック シーズン2(発売日未定)




【関連する記事】
posted by 俺 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック