あくまで、本編を既読の方に向けてのレビューになります。注意!!
前回12話の詳細はこちら。
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」12話ネタバレ批評(レビュー)
では、13話レビューを。
まずは出来事から。
@神丘君、連行される(無線機は生きていた!!)。
A玲香と美雪の恋の鞘当ては続く(金田一モテ期の予感……)。
B絵崎発見される、ただし死蝋化していた。
C剣持妻が投資でひと山当てたことにより貸借相殺。剣持息を吹き返す。
D金塊発見!!玲香の部屋の扉だった!!大金持ちのよ・か・ん!?
Eここで一色さんの正体発覚!!なんと“怪盗紳士”!!
F金塊は“怪盗紳士”の手に渡ることに。歯噛みして悔しがる金田一、チックショ〜〜〜イ―――「錬金術殺人事件」エンド!!
ここで13話のポイント。
◆前回の宿題はどうなった?
というわけで、これまでに張り巡らされてきた伏線の数々。
それがきちんと回収されたかのおさらいです。
・高遠の関与はあるのか?
無かった。
・一色と絵崎は本当に親娘なのか?また、親娘だとしたらどうなるのか?
親娘どころか、島内での一色は“怪盗紳士”による変装だった!!
絵崎は人知れず死亡。
・上記に関連して金塊の行方は?
玲香の部屋の扉がソレ。“怪盗紳士”により持ち去られる。
・剣持はどうなる?
妻自身の奮闘により持ち直す。貸し借りゼロに。イェ〜イ!!
・壺の人の壺の中身は?
人、それを“ミスリード(レッドヘリングでも可)”と呼ぶ!!
・園光寺が島内に持ち込んだ「ゴールドラッシュ」の脚本の意味は?
シナリオ上の都合です!!
見てみると、園光寺と壺の人は2話前のくじ引きトリック解明の時点でクランクアップしていたことが判明。
影の薄いままだった例のタレントといい、登場人物が完全な被害者とレッドヘリング要員のみになっちゃった感じでしょうか?
勿体ないです……。
そして、ある意味「錬金術殺人事件」は“怪盗紳士”の為の物語だったとも云えそうですね。
◆玲香のスカーフはミスか伏線か?
伏線と云えば、残されているのはコレも同じ!!
公式に何らかのフォロー(エピソード)が入るかと思いきや無かったということはトラウマ設定自体無かったことにされてそう……。
今後もレギュラーキャラはあくまで当該エピソード中に出て来た情報から事件への関与を判断すべしということなのかな?
いや、実は……読者こそ知らなかったが玲香はトラウマを克服していたのかもしれない。
「呉下の阿蒙にあらず」と云うではないか、そう「男子、三日会わざれば刮目して見よ」だ。
玲香は常に成長している以上、油断してはならない!!
次回、玲香が新たな特技(例えば手品とかなんかのトリックに関連してそうなもの)を披露しても驚いてはならない……それは、たぶんミスリードだ!!
てか、単行本で手直しが入ればミスの可能性が高い……が、どうもこのままっぽいなぁ。
ミスだとしたら電気のスイッチと併せて単行本で手直しが入るだろうからそれで判断すべきかな……。
◆感想
前回のシリアス調から一転、コメディ色の強いエンディングに。
最終話は駆け足状態だったので放置気味の伏線を含めて「もう一話欲しかったか……」との印象。
とはいえ、結構良かった。
で、エピソードとしての「錬金術殺人事件」はトリック実現性の是非はともかく、それなりに楽しめたと思うのでアリかな。
うん、こちらも良かった。
そして最後に気付く意外な事実……上でも述べたが「錬金術殺人事件」は「神丘君と夕凪ハルカの物語」ではなく、「怪盗紳士の物語」だったんだよ!!
強いて挙げるなら「怪盗紳士with玲香さん」か。
つまりは、全部このふたりが持って行ってしまったのだ……インパクトも何もかも……。
ちなみに「金田一少年の事件簿」、前回のコメント欄にてレモンさんにご指摘いただいたように次のエピソード(短編)が控えている様子。
とりあえず次号(No.34)はお休みで次々号(No.35)より明智警視による3話ほどの短編が掲載されるようです。
と、いうことで
「週刊少年マガジン」No.35 2010年08月11日(水)発売(予定)号の新エピソードに注目。要チェックや!!
◆関連過去記事
・1話から3話まではこちら。
「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」1から3話までネタバレ批評(レビュー)
・玲香犯人説を述べた4話レビューはこちら。
最有力容疑者決定!?「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」4話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」5話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」6話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」7話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」8話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」9話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」10話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」11話ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」12話ネタバレ批評(レビュー)
・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)掲載しました。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)
◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。
◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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プラチナの扉はどうなったんでしょうか?(笑)
なるほど!!
確かにプラチナの扉の件が残っていますね。
金と同じくプラチナの扉にも相当な価値が見込める筈です。
ひょっとすると、後でこっそりやって来た“高遠さん”が逃走資金用に確保しているのかも……。
あるいは何処かへと去ったと思われている“怪盗紳士”は意外と近くに潜伏してて全員が去った後に現場へ戻って来て回収するとか。
ここらへんは作外の事なので各自で補完するしかない!?
う〜〜〜ん、プラチナ設定に問題があったのかも。
でも、おかげでいろいろ想像できるのでそれが楽しみの一つだったりします!!
これが次回の伏線だったら(恋琴島第2の殺人とか……)もっと楽しくなるんだけど、無いかな?
管理人の“俺”でした〜〜〜。
一つだけ疑問に思ったのですが、金の扉っておそらく相当重いですよね??
スカーフの件も確かに気になったのですが、玲香ちゃんの腕力が今回最大の謎でした・・・w
金の重量の件ですね。
確かに、あれはどうかと思います。
あの扉を片手で軽々と開閉出来れば、並みの犯人では手出しも適わないでしょう。
返り討ち必至です。
でも、ひょっとすると……その解答は次の3つの中にあるかもしれません。
@玲香は一歩顔負けのハードパンチャー。
普段から鍛えているので、実はあれくらいどうということはなかった。
コラボ企画で、次の「はじめの一歩」の対戦相手になる伏線である。
A次のエピソードにてあの腕力で玲香が犯人をボコボコにする伏線。
B設定上のミス。
個人的には夢のある@を押したいと思います。
Bではないと信じたいです……。