宮部みゆき原作「パーフェクト・ブルー」ドラマ版が劇場公開決定！！: ミステリ通信　創刊号

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2010年07月29日

宮部みゆき原作「パーフェクト・ブルー」ドラマ版が劇場公開決定！！

宮部みゆき先生原作の「パーフェクト・ブルー」。
以にＷＯＷＯＷにてドラマ版制作＆放送のニュースについてお伝えしましたが、今度は劇場公開が決定しました！！

ソースの「シネマトゥデイ」さんによれば―――

ベストセラー作家、宮部みゆきとWOWOWのコラボレーション第三弾となる、加藤ローサ主演のドラマ『パーフェクト・ブルー』の劇場公開が決定した。加藤は愛犬と共に事件の謎に挑む探偵事務所の所員を演じ、共演には中村蒼、石黒賢、宅間伸ら実力派がそろった豪華キャストだ。

今年の2月にWOWOWで放送された本作は、ミステリーとしての展開はもちろん、ミステリーに初挑戦だという加藤の初々しい演技が魅力的な作品だ。加藤が演じるのは父親が経営している探偵事務所の所員だが、「（事件に巻き込まれるのを）楽しんでいる半人前の探偵の女の子」だ。役づくりにも苦労したという加藤だが、外では探偵、家ではお姉さんとさまざまな顔を見せており、女優としての成長を感じさせる。

加藤と共に事件を追う青年に中村、探偵事務所の所長に宅間、被害者の父親に石黒と豪華な出演陣も見事にサスペンスを盛り上げており、クライマックスでは息を呑むこと間違いなしのミステリー作品。高校球児の殺人事件、製薬会社の不祥事らが絡み合うテーマ、俳優たちの演技と映像が見事にマッチした作品で、劇場公開も納得のクオリティーだ。

WOWOWのオリジナルドラマ「ドラマW」と宮部みゆきのコラボは、ドラマ放送された後に劇場公開された映画『理由』『長い長い殺人』に続いて本作が3本目。宮部の長編デビュー作を映像化したのは今回が初めてだが、前の2作品同様、劇場公開が決定。前作『長い長い殺人』に続いて、複数の章で構成された群像劇はまさに宮部ワールド。加藤の魅力にぼんやりしていると、意外な真相に驚かされるかもしれないので、注意が必要？

映画『パーフェクト・ブルー』は9月18日より角川シネマ新宿、シネプレックス系にて限定公開

（シネマトゥデイさんより）

原作「パーフェクト・ブルー」とは―――

＜あらすじ＞
高校野球界のスーパースターがガソリンを全身にかけられ焼死するというショッキングな事件が起こった。たまたま事件現場に行き合わせた弟の進也と、蓮見探偵事務所の調査員・加代子、そして俺――元警察犬のマサは、真相究明に乗り出す。社会的テーマと卓抜な人物描写で今日を予感させる、鬼才・宮部みゆきの記念すべき爽快なデビュー長編。

（東京創元社公式ＨＰより）

シリーズ続編には「心とろかすような」もありますので、気になる方はそちらもチェックされてはいかが？

劇場公開される肝心のドラマ版あらすじは―――

事件は超高校級と謳われ将来を嘱望されていた高校球児の殺人事件から始まる。
たまたま彼の父である諸岡三郎（石黒賢）から、もう一人の息子である弟の進也（中村蒼）の捜索を頼まれていた探偵事務所の加代子（加藤ローサ）は、進也にかけられた兄殺しの容疑を晴らすべく、父親の探偵事務所長の浩一郎（宅麻伸）、愛犬のマサと真相の究明に乗り出す。

時を同じくして、巨大製薬会社である三友製薬内でも事件が起きていた。三友製薬が過去に開発した薬品の治験方法をネタに、三友製薬に恨みを持つ結城（津田寛治）が強請をかけていたのだ。社長の幸田（大杉漣）から内密に処理すべく指示を受けた社員の木原（小市慢太郎）は、極秘裏に対応を行おうとするが、三友製薬の負の所業を知るにつれ、どう対応するべきか次第に悩み始める。