2010年08月07日

土曜ワイド劇場「おとり捜査官北見志穂 獄中女に間違われた女刑事!銀行襲撃犯が殺される理由…消えた拳銃と2300万の謎」(8月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「おとり捜査官北見志穂 獄中女に間違われた女刑事!銀行襲撃犯が殺される理由…消えた拳銃と2300万の謎」(8月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

おとり捜査官北見志穂1


北見志穂(松下由樹)は、警視庁捜査一課の刑事。自ら“おとり”となって事件の渦中に飛び込み、同僚の袴田刑事(蟹江敬三)の協力を仰ぎながら、数々の難事件を解決してきた。 
ある日、私用で閉店間際の銀行に立ち寄っていた志穂は、拳銃と包丁を持った2人組の銀行強盗に遭遇する。彼らは女性客を人質に、現金を要求。持参したバッグに金を詰めると、拳銃を一発発射し、そのまま逃走した。志穂はこの間、人質の女性客をかばうことに精一杯で、追跡もままならなかった。
そんな中、所轄署の警官とともに袴田刑事ら警視庁捜査一課の面々も駆けつけてきた。袴田によると、5日前にも隣の管内で拳銃を使った強盗殺人事件が起きているという。
その事件とは、伊勢崎守(田中健太)というサラリーマン宅に白昼、強盗が押し入ったもので、その日たまたま体調を崩して自宅にいた伊勢崎が射殺され、現金と貴金属が盗まれているのを、パート先から帰宅した妻の妙子(伊藤裕子)が発見したのだった。
やがて、銀行強盗に使われた拳銃が、伊勢崎宅の空き巣事件で使用されたものと同じものと判明。さらに、事件発生時、銀行の前に不審なレンタカーが停まっていたこともわかる。運転席にいたのは、サングラスをかけた髪の長い女だったという。

その夜、件のレンタカーが、現場から数キロはなれた空き地で発見された。運転席のシートには、長さ60センチほどの人工毛が落ちていた。どうやら運転席の女は、長髪のカツラで変装していたらしい。
そして、なんとも間が抜けていることに車内にはレンタカーの契約書が残されていた。その書面から、車を借りたのは伊藤静香(小沢真珠)という女であることが判明。すぐさま静香を事情聴取したところ、彼女は交際相手の草壁陽介(溝呂木賢)に「知人の引越しの手伝いに使う」と頼まれて借りたと話す。
その後、志穂と袴田は、草壁が暮らしているという廃工場を訪ねるが、そこで頭から血を流した草壁の死体を発見! やはり草壁は2人組の銀行強盗のひとりで、逃走直後に殺されたらしい。奪われた現金2300万円が見当たらないところから、仲間割れによる犯行との見方が浮上する。
そんな中、もうひとりの銀行強盗犯と思われる男・横井英二(松田賢二)が勤務先の“ボーイズバー”で死体で発見される。その直前、妙子の姑・光恵(山口果林)から、妙子が最近、昔の交際相手と会っていたと聞いていた袴田は、横井と妙子がどこかで繋がっているのではと直感。妙子こそ、犯行車両の運転席にいた女ではないかと疑いはじめる。
 
だが、事情聴取を行うほどの嫌疑が妙子にはなく、通常の捜査ではもはや手詰まりだった。そこで、志穂はサングラスに長い髪のウィッグを身につけ、銀行強盗の共犯者と思われる女に変装。妙子に接近してカマをかけてみると、妙子は「あなたがユキエさん?」と話しかけてきた…! いったい、“ユキエ”とは何者なのか…!? そして事件の真相は…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

真っ先に草壁の交際相手である静香が疑われるが、彼女には強盗の時間に大熊がマスターを勤める喫茶店でお茶をしていた鉄壁のアリバイが存在。
容疑が晴れる。

光恵の話に興味を抱いた志穂と袴田の捜査により妙子と横井の繋がりが発覚。
だが、具体的な証拠が何もない。
志穂は行き詰った捜査を打開すべく囮捜査を展開する。

変装した志穂を見て「もしかして、ユキエさん?」と尋ねる妙子。
聞き慣れぬ名前が出て来たことで慎重になった志穂はその場を誤魔化すことに。
後に妙子の云う“ユキエ”が田中雪絵のことであると判明する。
田中雪絵は貸金業法違反で逮捕され女子刑務所に拘置されていた。

早速接見に赴く志穂と袴田。
雪絵はなかなかに手強く情報が引き出せない。
そんな中、殺された横井が雪絵の元部下だったことが分かる。
雪絵が事件解決のキーになると考えた伊原主任は引き続き志穂を雪絵として成り済まさせることにする。

志穂は雪絵として妙子に接触。
そこへ光恵が現われる。
光恵は手にナイフを握りしめていた。
息子の仇として妙子を襲う。
志穂を陰から見守っていた袴田たちは身体を張って光恵を止める。
泣き崩れる光恵。

妙子と連れ立ちその場を後にする志穂。
興奮気味の妙子は志穂を雪絵と思い込み口封じに殺害しようとする。
追い詰められながらも志穂は妙子の口から犯行を聞き出すことに成功。
その場に控えていた警官たちにより妙子は現行犯逮捕される。

取調べを受ける妙子は夫・伊勢崎守殺害と銀行強盗の罪を認める。
すべては横井や草壁と共謀の上の犯行。
保険金目当てに夫を殺害したものの、早急に金が必要だった横井は銀行強盗を画策し実行に移したのだった。
雪絵の名前は強盗直前に妙子の変装を見た横井がたまたま口にしたものらしい。
ただし、妙子は横井と草壁殺害は否認する。

その頃、田中雪絵の息子が狙撃される事件が発生。
幸い命を取り留めたものの、これにより横井・草壁殺害犯は田中雪絵を狙っていると志穂は考える。
雪絵には貸金業法違反以外に余罪があるのではを推測した志穂たちは雪絵の自宅を捜索。
鳥よけに使っていたCDの中から押し貸し(借りるつもりのない人の口座に勝手に現金を振り込み法外な利子を取り立てる)など違法行為の証拠を発見する。
そこには雪絵や横井の被害に遭った人々のリストが含まれていた。

リストを辿った志穂と袴田は押し貸しの被害に遭い廃業した沢村製作所に勤めていた伊藤という老人に辿り着く。
彼は伊藤静香の祖父だった。
過去、沢村製作所に勤めていた伊藤老人は横井の強引な取り立てにより被害に遭い麻痺を患っていた。
横井について因果応報だと語る伊藤老人。
老人によれば、沢村製作所の社長の妻は苛烈な取り立てに耐えきれず自殺してしまったと云う。
入り婿だった社長はそれにショックを受け廃業してしまったのだった。
さらに詳しく話を聞くうちに最近、静香の様子がおかしいことが分かる。
そこで静香の部屋を調べたところ、出て来たのは思わぬ大金。
それは銀行強盗に盗まれた筈の2300万円だった。
もしや、静香がすべての黒幕―――?

こうして静香も聴取を受けることに。
静香によれば誰かわからないが知らないうちに2300万円を置いて行った人物がいたらしい。
もちろん、草壁も横井も殺害していないと主張する。

そこへ泉美和という女性から伊原主任あての電話がかかってくる。
伊原は泉美和という名前にまったく心当たりがない。
不思議に思いながら電話を取った伊原だったが、すぐに理由が判明する。
美和は「警察が雪絵を連れて来ない限り娘と自分が殺される」と訴えたのだ。
その傍らには静香の行きつけの喫茶店のマスター・大熊茂がいた。
大熊は茂が婿入りする前の旧姓。
婿入り時の名前は沢村茂だった!!
そう、茂は沢村製作所の入り婿、今回の事件の真犯人は彼だったのだ。

大熊の要求に従うか悩む伊原だったが、またも志穂が囮捜査を行うことに落ち着く。
雪絵の変装をして大熊と会う志穂。
大熊自身は雪絵と面識がなく、志穂を雪絵と思い込んだ大熊は泉親娘を解放。
代わりに志穂を人質に山小屋へと立て籠もる。

静香の恋人であった草壁が横井と親しいと聞きつけた大熊は草壁に接近。
強盗当日、草壁の持っていた大金を見てしまい口封じに襲われてしまう。
危機を感じた大熊は草壁を返り討ちに。
次いで横井を問い詰め雪絵の存在を聞きだすと、横井の思わぬ抵抗もあり奪った銃で殺害してしまう。
雪絵が刑務所にいることを知らない大熊は雪絵を誘き出す為に息子を襲撃するが雪絵は姿を現さなかったので今回の暴挙に及んだと云う。

雪絵だと思い込み志穂を殺害しようとする大熊。
間一髪、伊原たちと別行動を取っていた袴田が小屋へ突入。
志穂殺害を邪魔された大熊は手に持った拳銃により自殺を試みる。

が、引き金をひいても拳銃は反応しない。
乾いた音をたてるのみだった……。
大熊は絶望し、そのまま連行されていった。

大熊の取り調べに立ち会う志穂。
大熊は初めて志穂と雪絵が別人と知る。
押収したCDから雪絵の余罪が大量に発覚したため刑期が延長されることを知った大熊は「この手で仇が打ちたかった」と述べる。
そんな大熊に志穂はあの場所(立て籠もった小屋や、近くにある吊り橋などその周辺)が大熊にとって妻との想い出の地であったことを指摘し、「想い出を汚さずにすんで良かった」と慰めるのだった―――エンド。

<感想>
土曜ワイド劇場「おとり捜査官北見志穂」シリーズ14作目。
前作「バスローブ連続殺人(2008年12月13日放送)」より実に1年8カ月ぶりの最新作となる。

今回は1話中に2度も志穂が囮捜査で犯人に襲われるという荒業をやってのけました。
つまり、1時間の事件を2本分連続して放送したようなものかな。

その分、キャストも豪華。
ミスリード気味な山口果林さんや小沢真珠さん、重要な役回りだったものの実質的な出番はほんのちょっとだった杉本彩さんなど誰が犯人でもおかしくは無かったような気がします。
それでも下条アトムさんはぶっちぎりで容疑者トップでしたが……。

まぁ、そんなこんなで結構楽しめました。
割と安定感のあるシリーズです。
14本目は伊達じゃない!!

ちなみにドラマ原作は「神狩り」で知られる山田正紀先生の「女囮捜査官(おとり捜査官)」シリーズ。
シリーズは「女囮捜査官 1 触覚」などのように「タイトル+五感」となっておりシリーズはきちんと5冊(触角、視覚、聴覚、嗅覚、味覚)発行されている。
もし仮に原作で次があるとすれば(ないだろうが)、「女囮捜査官 第6感(直感)」となるのだろうか?
あるいは「女囮捜査官 共感覚」かも……。

◆関連過去記事
・「下條アトム」さん出演の「土曜ワイド劇場」作品はこちら。
土曜ワイド劇場「東京駅お忘れ物預り所4 全長6400メートル銚子電鉄殺人ルート!!すり替ったお守り袋に15年間の殺意の秘密」(7月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

・「共感覚」といえば思い浮かぶのはこれらの作品。
「臨床真理」(柚月裕子著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「キョウカンカク」(天祢涼著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

<キャスト>
北見志穂:松下由樹
袴田刑事:蟹江敬三
伊藤静香:小沢真珠
伊勢崎妙子:伊藤裕子
田中雪絵:杉本 彩
伊勢崎光恵:山口果林
大熊 茂:下条アトム
井原主任:小木茂光
三上 勉:半田健人
佳代:赤座美代子ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


「神狩り」で知られる山田正紀先生の「おとり捜査官 1 触覚 (朝日文庫)」です!!
おとり捜査官 1 触覚 (朝日文庫)





◆「おとり捜査官」シリーズ関連書籍です!!




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