2010年08月21日

土曜ワイド劇場「弁護士森江春策の事件 殺人同窓会・すり替った友人の死体〜君は一体誰!!密閉空間の移動トリックで法廷が踊る!?」(8月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「弁護士森江春策の事件 殺人同窓会・すり替った友人の死体〜君は一体誰!!密閉空間の移動トリックで法廷が踊る!?」(8月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

弁護士森江春策の事件


森江春策(中村梅雀)は、戸越銀座商店街の米屋の2階に事務所を構える、気のいい弁護士。国選の仕事が多く、金には縁がないため、事務員の町田澄代(角替和枝)から尻を叩かれてばかりいる。
その日、森江は精一杯のおめかしをし、中学時代の同窓会に参加していた。大学病院の医師となった柿本啓次郎(佐戸井けん太)や、建築家として活躍する東勇作(春田純一)ら、約30年ぶりに会う懐かしいメンバーの中には、初恋の相手だった名村佳代子(麻丘めぐみ)もいた。佳代子が5年前、夫に先立たれ、目下独身だと聞いた森江は、ちょっぴりご機嫌だ。
その席上、かつての生徒会長で現在、市議会議員の長谷部直樹(羽場裕一)が、次の総選挙に立候補することを表明、座は大いに盛り上がる。だが、会場の一隅には、なぜか長谷部を憎悪の目で見つめる永井和夫(阿南健治)の姿があった…。

後日、森江は、長谷部の後援会事務所を訪れる。気の合った元同級生、佳代子、柿本、東らと一緒に長谷部の事務所開きのお祝いをすることになったのだ。事務所は、佳代子の亡き夫が遺したビルの2階に構えられていた。
そのビルの前で、森江は再び永井の姿を見かけるが、誰も永井を誘ってはいないという。やがて、遅れて駆けつけた東も揃い、一同は事務所を出て、2次会のカラオケに出かけた。
カラオケの途中、どこからか携帯メールを受け取った長谷部は、急な用事ができたと言い、ひとり事務所に戻っていった。だが、なかなか帰ってくる様子がなく、心配になった森江たちも事務所に戻ってみることにした。
すると…事務所のドアを開けた瞬間、森江たちの目に飛び込んできたのは、永井の死体をビニールシートに包んで隠そうとしている長谷部の姿だった!!
 
警察の取り調べに対し、長谷部は、永井から「大事な話がある」とメールで呼び出されて事務所に戻ってみると、すでに絞殺された彼の死体があったと主張。そして、衝撃の状況にパニックになり、とにかく死体を事務所から運び出そうとしただけだと話す。
憔悴する長谷部から「オレは殺していない!」とすがりつかれた森江は、旧友の言葉を信じて弁護を引き受けることを決めるが、凶器に使われたネクタイはまぎれもなく長谷部のものであり、長谷部の犯行と断定されても仕方のない状況…。澄代と見習い事務員の新島ともか(岩崎ひろみ)は、いったいどうやって無実を証明するつもりなのか、心配する。
しかも、事件の担当公判検事は、またもや菊園綾子(若村麻由美)と判明!菊園は、森江の司法修習生時代の同期で、森江が“カメ”、彼女が“ウサギ”にたとえられたほどのキレ者だった。

2ヵ月後、裁判がはじまった。森江は、長谷部と永井は約30年ぶりに同窓会で会った間柄で、2人にはトラブルもなく、殺害する動機がないと、無実を主張する。ところが、対する菊園が事件の数週間前、長谷部が永井に100万円もの大金を渡していた事実を明らかにしたのだ…!
思いもよらない展開に、がく然とする森江。だが、長谷部は「オレを見捨てないでくれ」と懇願するものの、なぜ永井に金を渡したか、森江にも話そうとはしない。そんな中、事件、そして裁判を揺るがす驚愕の新事実が発覚して…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

驚愕の新事実とは“殺された永井が本物の永井ではなかった”ことだった。
本物の永井は四か月ほど前に長野で自殺していたのだ!!
菊園検事は被害者を氏名不詳として訴因変更を申し出る。

真相追究に動く森江と菊園。
長野で自殺する直前に永井が長谷部の参加した「越冬支援村」に居たことを突きとめる。
そして明らかになった偽永井の正体は沼沢という男性だった。
永井、沼沢、奈良橋の3人は「越冬支援村」で同室だったらしい。

森江から事情を聞いた長谷部は「八王子川」と口走る。

図書館で調べた森江は過去に八王子川でひとりの中学生・村山が水死していたことを思い出す。
それは森江自身が中学生時代の話だ。
東から村山と永井が当時長谷部に虐められていたことを聞かされる森江。

森江の追及にすべてを明かす長谷部。
長谷部は中学時代に永井と村山を無理矢理ボートに乗せ川に流したのだ。
やがて、ボートは転覆。
長谷部は永井を助けたものの村山は助けられなかった。
おそらく沼沢は永井から事情を聞き、長谷部を脅迫したのだろう。

長谷部によればもうひとり……柿本もまた長谷部と共にふざけてボートに乗せた側だと云う。

ここにきて柿本にも偽永井こと沼沢を殺害する動機が浮上。
奇しくも柿本は教授選の真っ最中、過去の不祥事は格好の的であり避けたかった筈。
沼沢は柿本も脅迫したに違いない。
柿本に話を聞こうとする森江だったが柿本は東の娘の手術があるからと相手にしない。

新島、名村と共に事件現場を確認する森江。
新島は東がひとりになれる時間が存在したことに注目。
東を疑う。
それに対し「東が人を殺すとは思えない」と力強く主張する名村。
彼女は過去に東が雨に濡れるのにも構わず自分に傘を貸してくれたエピソードを語る。
だが、そのエピソードの本当の主は東ではなく森江だった。
「記憶の変容」について語る新島により名村が東に好意を持っていたと気付かされる森江。

検察側証人として奈良橋が出廷。
奈良橋によれば同室だった永井から長谷部についていろいろ聞かされていたらしい。
さらに沼沢からの提案で永井が自身の名前を貸すことを了承していたことも判明。
現場のビルには長谷部以外にひとりで入った者がいないことまで立証され、菊園は長谷部が沼沢に脅迫され殺害したと断定する。

森江は反論を試みるも悉く失敗。
長谷部は窮地に追い込まれる。

打開策を求め悩み続ける森江だったが、ぎっくり腰になった老人と救急隊のストレッチャーからエレベーターに仕掛けられたあるトリックに気付く。

東が証人として出廷。
長谷部を追い込む東に森江は長谷部以外にも殺人が可能であると主張する。
キーワードは「隠し部屋」だった!!

森江の言う「隠し部屋」とはエレベーターのトランク。
そのトランクに予め沼沢の死体を隠し、全員がエレベーターを降りた後に死体を引き出し長谷部の事務所に運び込む。
そして沼沢の携帯を盗み長谷部を呼び出すメールを打った。
死体発見後の混乱に乗じ携帯を返却し偽装したのだった。

事前に沼沢を殺害することができ、エレベーターのトランクに隠すことができ、携帯を盗み元に戻すこともできた人物とは―――東その人だ!!

長谷部にも名村同様に「記憶の変容」が起こっていた。
村山を水死させた当日、長谷部と共にボートに乗せたのは東だった。
つまり、沼沢に脅迫されていたもうひとりとは柿本ではなく東。

沼沢は永井から話を聞き、長谷部同様に東を脅迫した。
東は娘の手術費用を確保する為に脅迫に応じることが出来ず、長谷部に罪を着せる為に金を渡すと偽って沼沢を事務所に呼び出し殺害したのだった。

こうして長谷部の無実は証明された。
東の娘の手術は成功。
友人を救う為に友人の罪を暴いてしまったが、今日も森江は依頼人の為に全力を尽くすのだった―――エンド。

<感想>
土曜ワイド劇場「弁護士・森江春策の裁判員法廷」に続く「森江春策」シリーズ第2作。
前作については過去記事にて触れているのでそちらをどうぞ。

ドラマ版は芸達者の中村梅雀さんと若村麻由美さんの丁々発止があって面白い。
これは、3作目もありそう……。

ちなみに芦辺拓先生で森江春策といえば「探偵Xからの挑戦状!」(NHK)のシーズン1にて「森江春策の災難」として作品を上梓されています。
残念ながらその当時にはこのブログは存在しておらず(本ブログ「ミステリ通信 創刊号」は「探偵Xからの〜〜〜」シーズン2後半より開始)過去記事はありませんが、なかなか面白かった(小説配信部分にあった菊園さんのある行動でフェアかアンフェアか揉めたんです……)ように記憶しているので気になる人はそちらもチェックされると良いかもしれません。

と書いているうちにうろ覚えながら「森江春策の災難」ネタバレ批評(レビュー)が完成しました!!
アップすることにします。
興味のある方は過去記事よりどうぞ!!

◆関連過去記事

【森江春策シリーズ関連】
・原作である森江春策シリーズ第1作にして初々しい学生・森江青年が初登場する作品はこちら。
「殺人喜劇の13人」」(芦辺拓著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・原作である森江春策シリーズ最新刊はこちら。
「綺想宮殺人事件」(芦辺拓著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・土曜ワイド劇場版「森江春策」シリーズ第1作となった「弁護士・森江春策の裁判員法廷 殺人レシピのさしすせそ」のネタバレ批評(レビュー)も含んでます。
「裁判員法廷」(芦辺拓著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・「探偵Xからの挑戦状!」にあなたも挑戦!?「森江春策の災難」ネタバレ批評(レビュー)です。
「森江春策の災難」(芦辺拓著)ネタバレ批評(レビュー)

【中村梅雀さん主演2時間ドラマ作品】
水曜劇場「赤かぶ検事 京都編 名物検事登場…正義人情の法廷サスペンス決定版…不思議な誘拐…幼児が2度消えた?犯人だけ自首?証人が死んだ?謎が謎を呼ぶ冬の古都…初回2時間スペシャル」(1月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【若村麻由美さん主演2時間ドラマ作品】
月曜ゴールデン「おんな風来マジシャン・マリコの殺人事件簿〜母を探して東へ西へ!殺人犯の汚名を晴らす為、得意のマジックが悪を誘い出す。マリコの運命は?」(2月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>
森江春策:中村梅雀
菊園綾子:若村麻由美
町田澄代:角替和枝
新島ともか:岩崎ひろみ
高柳明信:金田明夫
菊園喜助:竜 雷太
長谷部直樹:羽場裕一
東 勇作:春田純一
名村佳代子:麻丘めぐみ
柿本啓次郎:佐戸井けん太
自称・永井和夫:阿南健治ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


「裁判員法廷 (文春文庫)」です!!
裁判員法廷 (文春文庫)





◆芦辺拓先生が描くその他の森江春策シリーズはこちら。



【関連する記事】
この記事へのコメント
こんにちは。再放送で見たのですが、エレベーターに防犯カメラはなかったのでしょうか…?
Posted by かず at 2013年06月20日 12:02
Re:かずさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

なにぶん、視聴からかなり経過しているので曖昧ですが、確か古いタイプのビルだったので防犯カメラが設置されていない設定だったかと思います。
もしかすると、それを知っていたからこそ利用した……みたいなところもあったのかもしれませんね。

土曜ワイド劇場版森江春策シリーズは2011年の第3弾以降放送されていないので、次の新作を期待したいですね(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2013年06月21日 23:49
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