月曜ゴールデン 警視庁南平班〜七人の刑事２〜「伝説再び蘇る！！謎の渓谷殺人事件！死者は何を語る…遺体に残る三本の傷跡と裂けた家族写真の驚愕の真実とは！？復讐に燃えた不滅の愛…」（8月23日放送）ネタバレ批評（レビュー）

月曜ゴールデン　警視庁南平班〜七人の刑事２〜「伝説再び蘇る！！謎の渓谷殺人事件！死者は何を語る…遺体に残る三本の傷跡と裂けた家族写真の驚愕の真実とは！？復讐に燃えた不滅の愛…」（8月23日放送）ネタバレ批評（レビュー）です！！

＜あらすじ＞

音楽大学の学生、神崎芽衣（Ｒｉｏ）の死体が学内で発見された。心臓を刺された失血死で、背中に３本の斬り傷が残っていた。南部平蔵（村上弘明）を班長とする七人の刑事が捜査を開始する。
南部と高村六郎（鈴木一真）は芽衣の父、神崎研一郎（保阪尚希）に事情を聞く。すると自宅に芽衣の顔を傷つけた無気味な写真が届いていたことが分かる。

続いて老舗ホテルの副社長、水田哲雄（萬雅之）の妻、千里（和泉妃夏）も同じ手口で殺される。元タレントの千里を付け狙う、ストーカーの稲葉真治（ＩＺＡＭ）の部屋から千里と芽衣を隠し撮りした写真が発見され、南部班が取り調べるが、稲葉には犯行時刻のアリバイがあった。
さらにローン会社社員の和田隆（倉一平）も同様に死体となって発見された。
会社役員の神崎と神崎の部下、小宮山秀夫（近藤芳正）、そして水田は、財界の釣りクラブのメンバーだ。南部は小宮山からタクシードライバーの棚橋毅（風間トオル）が、かつて神崎の車の運転手をしていたことと、神崎と千里が口論をしていたことを聞き出した。棚橋の部屋から犯行に使われた凶器が発見された。
やがて南部班は、５年前、釣りクラブのイベントで少女が死亡する悲惨な事故が起きていた事実をつかむ。南部はその事故と今回の連続殺人に関わりがあることに気付く…。

（公式ＨＰより）

では、続きから……

被害者の関係者が全員「ロイヤル釣りクラブ」のメンバーだったと分かる。

直後に容疑者として棚橋が浮上。
しかし、当の棚橋は遺書を残し死亡してしまう。
死因は睡眠薬を飲んで練炭による一酸化炭素中毒だった。
自殺とみられたために被疑者死亡のまま送検されることに。

しかし、南部は練炭に火を点けたマッチのすり痕からマッチを使った人物が左利きと見抜く。
棚橋は右利きだった！！
こうして棚橋の死に疑問を抱いた南部は捜査を続行することに。

南部は神崎の会社の総務課長・小宮山に注目。
彼が左利きであることを確認する。
さらに小宮山の娘・リカが「ロイヤル釣りクラブ」の会合の際に事故死していたことも判明。

リカの事故死に神崎、水田、棚橋が絡んでいるとみた南部班。
小宮山は娘の復讐にそれぞれの大切な人を奪ったのではないか……だが、和田の殺害動機だけが不明だった。

南部はある仮説をたてる。
司法解剖の結果、和田は芽衣や千里よりも先に殺害されていた。
つまり、事件の発端は和田殺害からだったのだ。
しかし、当の和田の死体が発見されたのは3番目。
この間、誰かが和田の死体をわざわざ隠していたことになる。

小宮山は復讐殺人すべての罪を始めから棚橋に被せるつもりだった。
それならば、隠すよりも棚橋の前に和田を殺せばいい筈だが……。
南部はその理由についても目星をつけていた。

小宮山は看病していた妻・典子が病死したことを確認すると自殺を図る。
そこへ現れる南部たち。

すべての動機を語る小宮山。

5年前のことだ。
「ロイヤル釣りクラブ」の会合中、リカが消えた。
典子は必死にリカを捜したがクラブのメンバーは誰ひとり典子の訴えを聞かなかった。
典子が発見した際にはリカは崖から転落し既に死亡していたのだった。

悲嘆に暮れる小宮山夫婦を神崎たちは責任を果たしたとばかりに冷たく突き放した。
責任を感じた典子は睡眠薬を飲み自殺を図る。
典子は助かったが、植物状態に陥ってしまう。
それでも、小宮山は耐えていたのだが……あるパーティーで真相を知ってしまった。

リカは、神崎たちが乗り棚橋が運転する車に轢かれたことが原因で死亡してしまったのだ！！

こうして復讐計画をたてた小宮山。
そんな彼を後押しするかのような事件が起こる。
棚橋が和田を殺害し、その現場を小宮山が目撃したのだ。
小宮山は棚橋を脅迫しいいなりにした上で、復讐を決行する。

3本の斬り傷は親子3人が「川の字で寝る」ことを示していた。
小宮山は「川の字で寝る幸せ」を奪われたことを相手に伝えようとしていたのだ。

「私にもその気持ちは分かります……でも、人を殺しちゃいけないんだ！！」南部が小宮山に訴える。
「班長もお子さんを暴漢に殺されているんです」と溝口。
それを聞き小宮山は涙を流す。
今は亡き息子に事件解決を伝える南部。

神崎、水田はリカの過失致死で罪に問われるらしい。

後日、「完全犯罪を目論んだ小宮山が何故自殺を図ったか」と疑問を口にする細谷たち。
それに「小宮山には奥さんの看病をする必要があったからさ」と答える南部。
「奥さんが亡くなってしまった以上、小宮山は生きる理由を失ってしまったのだろう」と語るのだった―――エンド。

＜感想＞
原作は鳥羽亮先生「警視庁捜査一課南平班」シリーズの一冊「警視庁捜査一課南平班　切り裂き魔」。
ドラマ前作（2009年8月24日）からほぼ丸一年ぶりの登場です。
前作に関しては過去記事がありますので興味のある方はそちらをどうぞ！！

・月曜ゴールデン　警視庁南平班〜七人の刑事〜（2009年8月24日放送）ネタバレ批評（レビュー）

下のキャストを見てお分かりの通りもの凄い豪華出演陣でした。
「これ頑張れば映画もいけるんじゃね？」的な面々です。

ドラマ自体はそこそこ。
ただ、ちょっと評価は厳しくなるかなぁ。

問題はこれが「ハンチョウ」の後に続けて放送されたこと。
構成的に似通っているのでどうしても比較してしまう。

熱いリーダー：南部ＶＳ安積
冷静なサブリーダー：高村ＶＳ村雨
チームの紅一点：細谷ＶＳ水野
ユニークキャラ：富井ＶＳ須田

これらの主要メンバーに加えてその他の面々という点も近い。

だから即ダメというわけではないが、連続して放送されると些か食傷気味。
他局だが「科捜研の女」と「警視庁継続捜査班」の関係に近いかもしれない。
20時台が「水戸黄門」などの時代劇だったならば……新鮮に思えてもう少し評価が高くなっただろう。

＜キャスト＞
南部平蔵（なんぶへいぞう） 村上弘明
○
高村六郎（たかむらろくろう） 鈴木一真
○
細谷玲子（ほそやれいこ） 伊藤かずえ
○
溝口史郎（みぞぐちしろう） 火野正平
○
南部敦子（なんぶあつこ） 岡田奈々
○
菅原雄一郎（すがわらゆういちろう） 小沢和義
富井健次（とみいけんじ） 前田　健
友木哲也（ともきてつや） 藤沢大悟
○
棚橋　毅（たなはしたけし） 風間トオル
○
神崎研一郎（かんざきけんいちろう） 保阪尚希
○
小宮山秀夫（こみやまひでお） 近藤芳正
○
稲葉真治（いなばしんじ） ＩＺＡＭ
○
小宮山典子（こみやまのりこ） 岩本千春
神崎増美（かんざきますみ） 杉山彩子
水田哲雄（みずたてつお） 萬　雅之
○
車田三郎（くるまださぶろう） 六平直政
神崎芽衣（かんざきめい） Ｒｉｏ
水田千里（みずたちさと） 和泉妃夏
和田　隆（わだたけし） 倉　一平　ほか

（順不同、敬称略、公式ＨＰより）

ドラマ原作「切り裂き魔―警視庁捜査一課南平班 (講談社ノベルス)」です！！
切り裂き魔―警視庁捜査一課南平班 (講談社ノベルス)

主人公・南部平蔵にちなんで南部繋がりで「南部鉄瓶 チャコケトル23376」です！！
南部鉄瓶 チャコケトル23376

同じく「南部鉄瓶　お茶道楽セット」です！！
南部鉄瓶　お茶道楽セット

◆その他の鳥羽亮先生「警視庁捜査一課南平班」シリーズはこちら。