2010年08月25日

「漫画サンデー」(実業之日本社)連載「監禁探偵」(我孫子武丸原作、西崎泰正画)2話ネタバレ批評(レビュー)

「漫画サンデー」(実業之日本社)連載「監禁探偵」(我孫子武丸原作、西崎泰正画)2話ネタバレ批評(レビュー)です!!

監禁探偵1
「手前が2話で名前が判明したアカネ、奥が山根亮太」


<登場人物>
山根亮太:コンビニでバイト生活を送る性的倒錯者
里見玲奈:亮太が目星をつけていたターゲットの女性、1話で何者かにより殺害される
谷田進:亮太のバイト先のコンビニ店長
野田春美:亮太のバイト先であるコンビニの同僚
アカネ:亮太に監禁されている女性、19歳
亮太の友人:2話で亮太と飲み会をしていた男性、彼女が居るらしい

<ネタバレあらすじ>

玲奈の死体を発見し、血塗れのまま必死に家へと帰りついた亮太。
慌てる亮太を見て「とうとうやっちゃったの?」と殺人を仄めかしながら、キャラキャラと玉を転がすように笑うアカネ。
そんなアカネの様子に苛立ちを隠せない亮太はアカネとの出会いを思い返す。

話は3日前に遡る―――亮太は友人たちとの飲み会の席で楽しそうに恋人の惚気話をする友人を目にし、自分だけにパートナーが居ないことを寂しく思っていた。
その帰り道、ロリータファッションに身を包んだ一人の少女と出会う。
彼女は“アカネ”と名乗った。

思いきってナンパしてみた亮太にアカネは何故かほいほいとついてくる。
牛丼屋で食事を済ませるとそのまま家へ連れ込む亮太。
不思議なことにアカネは唯々諾々と亮太に従っていた。

「これは!!」と男らしく邪な考えを抱いた亮太はアカネを襲うことに。
事此処に至り急に猛烈な抵抗を示すアカネ。
亮太はアカネの頬を張り、頭を床に叩きつけ黙らせるのだった―――3話に続く。

<感想>

今回はアカネと亮太の出会いについての過去エピソード。
目を背けたくなるような暴力シーンが展開され、緊迫感が高まりました……が、どうもアカネの方が主人で亮太の方が従者という印象は拭えません。
やはり、探偵役はアカネ、ワトスン役が亮太っぽいぞ……。
となると、来週の3話も亮太は結局アカネにいいように扱われてしまいそう。

それにしても、2話にして過去エピソードが入るとは珍しいですね。
普通は1つのエピソード(事件)が終了し、アカネと亮太の関係性が明らかになった後に過去エピソードの方がしっくりくる筈。
それをここで持ってきたからには何らかの意味があると考えた方が自然。
我孫子先生原作であるからには尚のこと。
この過去エピソード中にも玲奈殺害犯のヒントが隠されていると見るべきか。

気になる点は亮太の友人に彼女が居ること。
この彼女がもしかして1話の被害者である玲奈なのでは……と思われた方も多い筈。
かくいう私もそのひとり。
この可能性あると思います!!

だとすると、犯人は別れ話等の痴情のもつれにより玲奈を殺害した亮太の友人かも……。
う〜〜〜ん、野田春美さんに次ぐ新たな容疑者が浮上しましたね〜〜〜。
これは、次回(3話)も注目です!!

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我孫子武丸先生の「殺戮にいたる病 (講談社文庫)」です!!
殺戮にいたる病 (講談社文庫)





同じく「弥勒の掌 (文春文庫)」です!!
弥勒の掌 (文春文庫)





◆原作の我孫子武丸先生のその他の作品はこちら。


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