2010年08月26日

「金田一少年の事件簿」より「高度1万メートルの殺人」2話ネタバレ批評(レビュー)

「金田一少年の事件簿」より「高度1万メートルの殺人」2話ネタバレ批評(レビュー)です。

<ネタバレあらすじ>

志田機長の死体を発見した金田一たち。
機長の死因は絞殺だった。
窒息死ということで少なくとも首を絞められた後7〜8分は経過しているらしい……。
煙玉騒動時が機長の姿を確認した最期とすると殺人はそれ以降になることから、副操縦士と機長が交代した以降のアリバイを怪しい人物たちから集めることに。

女優は化粧室に籠っておりはっきりとしたアリバイなし。
カメラマンは剣持の隣席だった為に剣持が席を立って以降のアリバイ証人なし。
CAコンビ(加賀谷、桃山)は二人一緒に行動していた為にアリバイ成立。
パーサーは乗客に声かけを続けておりアリバイ成立。

美雪は女優が元CAであることに注目。
剣持はカメラマンが自分の仕事のネタ作りの為に今回の騒ぎを仕組んだのでは……と考える。

一方で、金田一と明智はそれぞれ今回の事件に関連して“おかしな点”があると指摘する。
明智によれば「煙玉騒動時の行動で常識的に考えられない」こと。
金田一によれば「ある二人の行動がおかしい」らしい。
互いに情報交換した明智と金田一はこの事件の真相を看破する。

事件に関わった人間を呼び集める金田一。
「この事件はすべて機長殺害のために仕組まれたものだったんだ!!」―――解答編である3話へ続く。

<感想>
一部端折ってますがネタバレあらすじにある通りです。

明智の「常識的に考えられないこと」は、テロ騒ぎにも関わらずコックピットを開けたことかな?
関連して機長が直接姿を見せたこともそれっぽい。
確か、マニュアルでコックピットを占拠されないよう緊急時は閉鎖してしまうんじゃなかったっけ。
今回の機長の行動はテロ犯にわざわざ協力しているようなもの。

金田一の「ある二人の行動がおかしい」は、CAが二人揃って行動していたことか。
ドラマだと事件が起きるとCAはひとりでも多くの乗客に対応する為、個別で応対しているからそこら辺かなぁ。
それとも誰か別々の二人の行動を指し示したもの?
だとすると、なんだろ……。

他に気になる点は金田一が機長の手袋をじっと見詰めていたこと。
ミスリードかもしれないが何か意味があるのかも?
その他の「!!」箇所はほぼミスリード。

ここで仮に明智と金田一の発言主旨が上記予想の通りだとすればこうなる。

明智の発言より“機長は無理をしてでも人前に姿を現す必要があった”ことになり、金田一の発言より“CAはアリバイを無理に作った”。

これで何らかのアリバイトリックの存在が立証される。

トリックは“殺害時刻誤認の為に犯人が機長に変装していた”でほぼ確定。
つまり、煙玉騒動以前に志田機長は殺害されていたことになる。
ここから、犯人であるべき要件は煙玉騒動(機長が姿を見せている間)時あるいはそれ以前にアリバイが無く、それ以降(機長と副操縦士が交代)に完璧なアリバイを持つ人物。

これらを踏まえて犯人予想。

機長が姿を見せている間にアリバイが無いのは1話批評(レビュー)で指摘した通り、副操縦士・小金井とCA・加賀谷。
金田一発言の主旨があくまで予想通りだとしてCAが今回の事件に関与しているとすると……加賀谷が怪しい。
CA二人だけに絞っても、CA桃山は1話の記述で機長登場時には画面に居るから、やっぱりアリバイの無いCA加賀谷が犯人!?

ただし、これだと副操縦士・小金井の協力が不可欠。
交代時に機長が死んでいたらすぐにバレてしまうからだ。
そこで、副操縦士の小金井も犯人となってしまう……。

1話の犯人らしきシルエットは二人だったのでこれで一応辻褄が合う筈だが……。
小金井が犯人だとすればトリック上はひとりで充分なのが気にかかるところ。
ここらがかなり疑問。

一番の疑問は、トリック抜きで普通に「副操縦士が機長と交代時に殺害した」で充分説明できること。

@死体発見!!
A最期に被害者に会ったのは副操縦士。
B副操縦士・小金井が最有力容疑者。

のコンボが何故発動しないのか?
これはどうするのか?
もう、このまま無かったことにしてしまうのか?

どう考えてもトリックがあろうが無かろうが劇中情報では副操縦士が犯人の可能性が高い気が……。

それと、副操縦士が犯人だとして機長亡き今、誰が操縦して着陸させるんだろう……。
まさか……犯人である副操縦士の小金井!?
小金井が犯人だったら捕まると分かってたら道連れに飛行機落とすんじゃ……どのみち、素直に着陸はしない気が。

今回の話はどうも納得いかないなぁ……。
これらの謎がすっきり解消されるのか!?

詳しくは解決編である「高度1万メートルの殺人」3話に期待したい。

◆関連過去記事
「金田一少年の事件簿」より「高度1万メートルの殺人」1話ネタバレ批評(レビュー)

・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。


◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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posted by 俺 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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