「熱海の捜査官」最終話（8話、最終回）「予測不能な最悪の結末（最終回！！失踪の真相完全犯罪の女！？）」（9月17日放送）ネタバレ批評（レビュー）

「熱海の捜査官」最終話（8話、最終回）「予測不能な最悪の結末（最終回！！失踪の真相完全犯罪の女！？）」（9月17日放送）ネタバレ批評（レビュー）です！！

というわけでネタバレあらすじを……と思ったのですが、コレ、公式に「おさらい」としてあらすじが全部記載されていますね。
折角なのでそこから転載しておきます。
どうぞ！！

＜あらすじ＞

平坂歩（萩原聖人）との格闘で北島紗英（栗山千明）は命の危機にさらされるが、滑り込んできた星崎剣三（オダギリ ジョー）が平坂に発砲。平坂は撃たれたショックで意識不明となり、南熱海総合病院へ運ばれる。その後、星崎は北島とともに『空と海と虹の会』の内部を捜索。倉庫内のロッカーで蛇川方庵（小野栄一）が着けていた邪悪なものの衣装が見つけ、蛇川が平坂に操られていたことを確信する。

一方、東雲麻衣（三吉彩花）は星崎のイエスノーランプを持ち出し、占い師・占部日美子（銀粉蝶）の部屋を訪れていた。東雲の姿を見た占部は、彼女が記憶を取り戻し、行方不明中の椹木みこ（山田彩）、月代美波（佐倉絵麻）、萌黄泉（岡野真也）の居場所も知っていることを見抜く。

星崎と北島はかすかに聴こえてくるピアノの音色をたどって、クローゼットの扉を開いていた。内部の床下に隠された鉄梯子を発見した２人はそのまま地下へ。そこには透明の水槽があり、椹木、月代、萌黄が意識不明の状態で横たわっていた！　さらに星崎は平坂、つまり風宮巧の日記を発見。そこにはバス消失事件のことが記されていた――。

４月９日、三人を眠らせた後、東雲麻衣と話をする。以前、研究室で会った私のことはあまり覚えていないようだ。彼女に臨死体験のことを聞くと私の予想を遥かに超える答えが返ってきた。私にはそれを証明することが現時点では出来ない。いずれにしろ私は死を知り得る体験をした三人を誘拐し、バスを隠した。今後、何をどう進めるのか？　今はまだ見当がついていない。とにかく研究者として踏み込んではならない所に来ているのは確かだ。私は過去に犯した過ちを許されようとして再び罪を犯している。

日記を読み進めていくうち、星崎はある一文に引っかかる。もし、東雲の言っていることが本当なら、私は既に死んでいることになる――これは何を意味するのか…。

まもなく平坂が極秘で広域捜査庁の医療センターへ移送されることになった。一方、永遠の森学園に飾られたゴーギャンの絵『われわれはどこから来たのか　われわれは何者なのか　われわれはどこへ行くのか』の前で、東雲は四十万新也（山�ｱ賢人）に別れを告げていた。そしてその夜、宗教団体の信者たちのもとには新しいボトルメッセージが流れつく。「第２ステージに向かいましょう」――そのメールを見る信者の生徒たち、そして教師・敷島澪（藤谷文子）の姿が永遠の森学園にあった…。

翌日、星崎と北島の前に蛇川が現れ、｢見せたいものがある｣と言い出した。蛇川に促されるまま、南熱海天然劇場のステージ上で星崎はバス型の箱の中に入る。その箱を剣で刺した後に開く北島。すると星崎の姿は消えていた！

星崎は占部の部屋で、彼女が残した手紙を読んでいた。「星崎さん、一足先に行ってます……あとは２が何を意味するのか？　それを確かめるだけね。健闘を祈ります」。その文面を見た星崎は、事件が終わっていないことを認識する。

永遠の森学園の入学式の日。平坂の確保、椹木ら女生徒３人の救出を受け、星崎と北島は広域捜査庁に戻ることになった。ところが、挨拶のため学園を訪れた星崎は、東雲がまだ登校していないことを知る。そのころ、東雲は入院中の椹木らのもとを訪れていた…。
東雲が消えたことで、星崎はようやく事件の真相に辿り着く。「２」とは平坂に共犯者がいることも示しており、東雲こそがその共犯者だったのだ！　星崎は東雲に会えるところへ行くと言い、北島を置いて走り出した。

そのころ、医療センターの平坂こと風宮巧は看護師を襲い、病室を逃げ出そうとしていた。かたや、東雲はイエスノーランプを持ち、死んだはずの新宮寺有朋（山中聡）が運転するバスに乗っていた。やがて消失地点に差し掛かったバスはゆっくりと停まる。バスの前には星崎の姿。バスは星崎を乗せ、トンネルの中へ入っていく。すると、東雲が星崎に囁いた。

「今、ラインを越えました」

【完】

（公式ＨＰより）

＜感想＞

注意：記事中にて映画「黄泉がえり」のネタバレについて触れています。

衝撃的な最終回でした……興奮が未だ冷めやりません。

ラインを越えてしまった星崎。
再び眠りについた3人。
占部の「先に行ってます」などなど。

これらが何を意味するのか……それは……「ＤＶＤやシナリオ本、オフィシャルブックを見てね！！」という公式からのメッセージに従うしかないんだろうなぁ。
とりあえず、アマゾンドットコムさんへのリンクを下に用意しました。
興味のある人はどうぞ！！

とはいえ、これでは悔しいので管理人なりに最終回を解釈してみようと試みるぞっ……と。
まぁ、あくまで管理人の解釈なので注意！！

まず、ラストの星崎は生きているのか死んだのか？

これは「ラインを越えたと語り死んだ筈の新宮寺がバスの運転手として迎えに来た」ことや、「占部が先に行って待っていますとメモを残した」こと、「ラストで『南熱海は天国かも』の看板を通過した後、光に包まれる」などの描写から「死亡した」と考えるのが無難。

では、星崎はいつ死亡したのか？

四十万に殴られる、最終回にて蛇川に箱ごと刺されるなどいつ死亡していてもおかしくないが……。
これまでのストーリー上、「物語スタート時から死亡していた」のではないかと思われる。

次に、平坂こと風宮がバス誘拐を行った目的とは何だったのか？

これは死の世界を知る3人を研究することで死の世界を知ること―――すなわち死者蘇生が最大の目的か。

これらを前提にすると、次の３つの仮説が考えられる。

�@南熱海は死者の待機所でその住人は既に死者ばかりである説。

これは出入り出来ている坂善も例外ではない（実際に東京・熱海間を移動出来ているわけではなく、思い込まされているだけ。すなわち、南熱海から外の世界は存在しない）。
レミーの出演映画「アシカのショー」がいつまでたっても公開されないのも、公開前にレミーが死亡してしまった為。

つまり、「星崎が北島を置いて去ってしまった」とは「星崎が自分が死んでいると先に気付き成仏してしまった」ということになる。
星崎が連絡を取っていた素子さんが既に故人であるらしいこと（風宮との対決後、北島に怒鳴った内容を考えれば素子さんは故人である可能性が高い）もこの説を補強する。

また上記以外に、自由に出入り出来ている坂善は死者よりも高位の存在との解釈も成り立つ。
南熱海の外へ自由に移動できる存在とは既に人を超えている者との解釈だ。
この場合、坂善は天使とでもいうべき存在となるが……。

さらにこの場合、記憶も保持し南熱海の正体を知っていたらしい東雲も“あの世からの案内人”であるとの理解も可能。

これを進めると南熱海が死者を留め置く装置となっており、一部の人間は自分たちの役割を理解した上で一定の死者を送り出すべく自らの役割を演じていることになる。

�A南熱海自体は現世である。
ただし、“この世”と“あの世”の境目に位置しており生者と死者が混在している説。

生者が死者に対し強く会いたいと願った場合に願われた死者が甦るパターン。
映画の「黄泉がえり」みたいなケースか。

東雲、新宮寺、星崎、風宮は死者、四十万、敷島、北島、萩尾は生者。
四十万が東雲を、敷島が新宮寺を、北島が星崎を、萩尾が風宮をそれぞれ呼び出した。
死者である素子さんが現われないのは素子さんを望むであろう星崎が既に死者だったから。
ここらへんも「黄泉がえり」と同じ。

�B平坂こと風宮が過去に大規模な実験を行い失敗。大量の死者を出した。その際の死者たちが南熱海の住人である説。

�@の変形バージョン。
風宮の日記の内容に注目してみた。

過去に犯した過ち＝大規模実験の失敗。
許されようとして＝死者の蘇生。
再び罪を犯す＝一度、死亡した人々をもう一度殺してしまう。あるいは禁断の領域に踏み込む。
私は既に死んでいることになる＝過去の実験で死亡している。

つまり、風宮は自ら行った過去の実験の失敗により大量の死者を出してしまった。
自責の念から蘇生の研究を続けたが、東雲の口から自分もまた死人であると知らされ自分の行った実験の結果に絶望。
そこで蘇生の研究を続けつつ、現状維持につとめようとしていた。

萩尾が南熱海市に居ながら風宮と接触しないのもそれが理由。
萩尾もまた過去の実験で風宮と共に死亡している。

これを進めると南熱海市の住人は皆、過去の風宮の実験の対象となった人物。
実験は半分成功、半分失敗し半死人が大量に出来てしまった。
そんな半死人の街が南熱海とか―――。

ところが、それぞれの説にそれぞれ弱点があるのも問題。

�@だと、新宮寺など成仏した筈の死者が戻って来ているのが疑問。
�Aだと、生者に死者が死亡している記憶が無いのがおかしい。
�Bだと、東雲が風宮の管理外の存在になってしまう。

真相は、なんなんだ〜〜〜〜〜！！

視た人間の数だけ解釈を許しそうな「熱海の捜査官」。
あなたの視た「熱海の捜査官」、その“結末”はどんなものですか？

おっと、忘れる所でした。
お待ちかね（「待ってないよ」とのツッコミは置いといて……）最終話の管理人のツボはここ！！

「似顔絵煎餅」でした〜〜〜！！

「熱海の捜査官」の後番組は東野圭吾先生原作「秘密」とのこと。
原作ネタバレ書評（レビュー）もあります。
詳細等は過去記事よりどうぞ。

・東野圭吾先生「秘密」（文藝春秋社刊）がドラマ化！！

ちなみに2010年8月19日より、千葉県のららぽーとTOKYO-BAYにて“消えたバス”が展示されています。

ソースの「テレビ朝日公式ＨＰ」によれば―――

俳優のオダギリジョー(34)女優の栗山千明(25)が出演中のテレビ朝日金曜ナイトドラマ「熱海の捜査官」(午後11時15分〜)でカギとなっている“消えたバス”が19日、千葉県のららぽーとTOKYO-BAYに出現した。同作は、ヒットドラマ「時効警察」の脚本家が手掛けた“脱力系ミステリー”。オダギリ演じる捜査官と、栗山演じる相棒が、女子高生4人を乗せたバスが忽然と姿を消してしまう前代未聞の失踪事件を追う。“消えたバス”は、事件から3年後に南熱海の海底で発見されたとあり、車体全体がサビつき、藻が巻きついた不気味な風貌。この日は同作に出演中の二階堂ふみ(15)と山崎賢人(15)が登場し、200人に特製うちわを配ってPR。きょう20日放送の第4話では、再びバスが消える危険にさらされるというが、山崎は「さらにややこしくなっていく」、二階堂は「一歩進展するかも」と見どころを明かした。バスの展示は9月19日まで。

（テレビ朝日公式ＨＰより）

こちらもチェックを！！

＜キャスト＞

●星崎剣三(オダギリジョー)
広域捜査官。本線の捜査から外され、スクールバス失踪事件の捜査のために南熱海警察署に派遣される。謎の機械「イエスノーランプ」と生まれながらの直感を頼りに、些細なことから大体のことを理解してしまうという特技の持ち主。コーヒーが嫌い。

●北島紗英(栗山千明)
広域捜査官。本線の捜査を外され、星崎の相棒として南熱海警察署に赴任する。クールな美人で仕事もできるが、性格に難ありで男には縁がない。

●拾坂修武(松重豊)
南熱海警察署署長。3年前のスクールバス失踪事件の発生直後から捜査に当たっている。

●朱印頭(松尾スズキ)
南熱海興行、通称“朱印組”の組長。善良な市民を主張するも、カタギには全く見えない。裏では南熱海市長・甘利と密通している。

●坂善正道(田中哲司)
広域捜査庁鑑識課のエース。スクールバス失踪事件の陣頭指揮を執ることになる。

●平坂歩(萩原聖人)
自然保護活動を行うＮＰＯ法人「空と海と虹の会」代表で、甘利市長の抵抗勢力。不要な道路や堤防の建設反対を訴えている。

（ＭＳＮエンタメさんより）

◆関連外部リンク（外部サイトに繋がります）
・「熱海の捜査官」公式ＨＰ
http://www.tv-asahi.co.jp/atami/

・“熱海”で“消えたバス”が千葉に出現！？（テレビ朝日公式ＨＰ）
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/geinou/geinou_news/contents/hot_20100820_020.html

◆関連過去記事
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