2010年09月20日

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第15話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第15話ネタバレ批評(レビュー)です!!

三億円事件奇譚 モンタージュ1


<第15話あらすじ>

深夜とある山の中―――そこには関口が居た。
関口の手には銃が握られており、銃口の先には口を塞がれ両手足を縛られた男の姿。
男は穴の中で哀願するように関口を見詰める……が、関口は一顧だにせず引き金を引いた―――。

福岡は天神駅―――そこには水原という名の熱血警官が居た。
彼は年嵩の同僚と共に大和と未来を追っている。
水原によればボート小屋のオヤジ殺人事件は目撃者が消息不明になっているらしい。
その為か余計躍起になっている。
手柄にはやる彼の耳には落ち着いて行動するよう窘める同僚の言葉も一切届いていない。
もはや暴走男一歩手前という風情の水原に同僚も呆れ顔だ。

同時刻、やはり天神駅前―――そこには中野夏実という少女が塾の仲間数人と共に居た。
彼女は泰成の教え子である。
バイト代1万円にてアタッシュケースを運ぶよう泰成に頼まれたのだ。
そこへ現れたのは眼鏡で変装した大和と未来。
大和は太郎、未来は花子とベタな偽名を名乗り中野と合流、初対面の彼らから3億円を受け取る。

大和に興味を持った様子の中野は、大和を「瞳のきれいな男の人」と呼び、よければこれから遊びに行かないかと誘う。
戸惑う未来だったが、人数が多い方がバレにくいと考えた大和は了承し共に行動することに。

暫し談笑しながら公園内を歩いていたときのこと。
そこへ件の水原がやって来る。
警官の姿に慌てて身を隠す大和と未来。
そんな二人の様子に気付いた中野。

最初は素通りしようとした水原。
だが、大和たちの方を向くや否や驚きの表情を見せる。
次いで「いた〜〜〜!!」と叫ぶや、放たれた矢のように一目散に走り出すのだった。

またもや、大ピンチ!?
果たして、大和と未来の運命は?―――16話に続く。

<感想>

まずは、管理人の不明を恥じねばなりません。

前々回の批評(レビュー)にて「『モンタージュ』の魅力は登場人物を極力絞った点にあるのでは?」と分析していましたが、今回で「それだけではない」ことが明らかになりました。

新キャラクタ―水原&中野。
二人も登場していますが魅力は全く衰えません。
人数よりも軸がぶれないことの方が重要だったようです。
それに加えて、この面白さは登場人物のキャラクター設定の上手さと構成の巧みさにあるんでしょうね。
これらの要素を両立させているというのはかな〜〜〜り凄いことです。

さて、そんな15話の感想と言えば。

中野さんに名前もついて結構重要なキャラクターになりそうな予感。
特に大和に興味を持っているということは未来にライバル出現か?
恋の鞘当てにも期待。

そして、熱血警官・水原登場。
こちらはいかにもな直情径行型か?
あるいは手柄のみを求める悪人タイプか?
次回が待たれます。

で、走り出した水原。
普通に考えれば大和と未来を見つけた水原が血気にはやって追いかけたと思われますが。
となると、大和に気のある中野さんが妨害して大和と未来を逃がすということになりそうですが……。

あるいは、水原の「居た!!」発言の対象が全くの別人の可能性はないでしょうか?
例えば水原と中野が親戚か何かでこれまでの流れをぶった切って久しぶりの再会に旧交を温めるとか。

う〜〜〜ん、そうでもしないとあの場は良くてもその後の逃げ切りが難しいと思うが。
でも、あのコマで水原は確かに大和と未来を確認してるんだよなぁ。
これはナイか……。

グイグイ面白くなっている「三億円事件奇譚 モンタージュ」。
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
16話に期待です!!

◆関連過去記事
「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!

・各回ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第1話から10話までまとめ

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「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第14話ネタバレ批評(レビュー)

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