2010年09月27日

国際ペン大会開幕!!

遂に2010年「国際ペン大会」が東京にて開幕しました。

ソースの「asahi.com」さんによれば―――

26年ぶりの日本開催となる国際ペン東京大会が26日、「環境と文学」をテーマに開幕した。海外の作家ら250人が来日し、過去最大の規模になった。東京都新宿区の早稲田大学で行われた開会式では、講演予定がありながら今年4月に亡くなった井上ひさしさんを悼み、井上さんの戯曲「水の手紙」を基調「公演」として群読。中国出身のノーベル文学賞作家、高行健さんらが基調講演に立った。

井上さんは日本ペンクラブの前会長で、環境問題に高い関心を抱いていた。戯曲「水の手紙」は、世界各国の水質汚染を手紙の朗読によって表現。俳優10人が「生き物は水のかたまり」「世界の水はつながっている」と語った。

「環境」は自然だけでなく、人間を取り巻く社会環境なども含んでいる。基調講演で高さんは社会と文学の関係について「党派から自由になり、文学は人間性を追究するべきだ」と話した。高さんは会見で尖閣諸島問題にも触れ、「唯一の解決法は、話し合うことだ」と述べた。

大会は国際ペンが毎年各地で開催しており、日本開催は1957年(東京)、84年(同)に続き3回目。日本ペンクラブの阿刀田高会長は「環境破壊を食い止めるために文学者は現実を見据え、未来を見通す力を提供しないといけない」とあいさつした。

大会では早稲田大などを会場に10月1日まで、関連の討論会などが無料で開かれる。
(asahi.comさんより)


「国際ペン大会」、他にはこんなことも予定されています。

国際ペン東京大会で来日するカナダの作家マーガレット・アトウッドさんの最新作『洪水の年』をドラマ化したドラマチック・リーディング「洪水の年」が、28日午後2時から東京都港区白金台の明治学院大白金チャペルで上演される。原作は近未来の地球を舞台にした危機小説。演出はカナダのアリッサ・パーマーさん。アトウッドさんがナレーターを務める。字幕あり。予約不要。入場無料。問い合わせは同大教養教育センター事務室(電話045・863・2067)。
(asahi.comさんより)


そして、「国際ペン大会」前の文学フォーラムにてアメリカの著名ミステリ作家サラ・パレツキー女史が講演を行いました。

ソースの「asahi.com」さんによれば―――

「環境と文学」をテーマに、各国の文学者らが集まる「国際ペン東京大会」(26日開幕)の文学フォーラムが23日、東京都新宿区の早稲田大学で始まり、米国の人気推理作家サラ・パレツキー氏が同時多発テロ後の社会環境について「ブログやテレビなどでは、真実に触れにくくなった。だからこそ、本質的な真実を描けるフィクションが必要だ」と語った。

サラ・パレツキー女史
「来日されたサラ・パレツキー女史」


文学フォーラムは各国の作家6人の作品を朗読する。高さ4.5メートル、幅10メートルのスクリーンに映像を流し、楽器の生演奏などで演出。23日は日本ペンクラブ会長の阿刀田高氏の小説「闇彦」と、パレツキー氏のエッセー「沈黙の時代に書くということ」を、それぞれ元NHKの松平定知氏と山根基世氏が読み上げた。

朗読後に講演したパレツキー氏は「米国は愛国法によって令状もなく身柄を拘束されるなど、『不自由』な出来事が多く起きている」とし、その中で書く重要性を説いた。

阿刀田氏は「死」を人間の最大の自然ととらえた「闇彦」について語り、「物語の原点は死者を考えること。死者の思い出を持つことが、ストーリーを愛することの原点にある」と話した。

文学フォーラムは25日まで。24日は、ナイジェリア出身の若手作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ氏「なにかが首のまわりに」を俳優の松たか子氏が、中国の作家莫言氏の「牛」を講談師の神田松鯉氏が田中泯氏の踊りと共に朗読。25日はアラブ人作家サルワ・アル・ネイミ氏「蜜の証拠」を俳優の吉行和子氏が、英国移民のマリーナ・レビツカ氏「おっぱいとトラクター」を活動写真弁士の片岡一郎氏が朗読する。
(asahi.comさんより)


サラ・パレツキー女史といえば、アメリカの著名ミステリ作家。
「本質的な真実を描けるフィクション(虚偽)」逆説的ながらなんとも含蓄のある言葉です。

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・国際ペン大会が開幕 250人が来日、過去最大規模に(asahi.comさん)
http://book.asahi.com/news/TKY201009260201.html

・マーガレット・アトウッドが新作朗読 国際ペン東京大会(asahi.comさん)
http://book.asahi.com/clip/TKY201009240277.html

・パレツキー氏作品など朗読 国際ペン東京大会フォーラム(asahi.comさん)
http://www.asahi.com/culture/update/0923/TKY201009230259.html

◆関連過去記事
サラ・パレツキーさん来日記念イベント続々開催!!

「国際ペン大会」今年は東京で開催、ミステリ作家のサラ・パレツキーも参加!!

2010年国民読書年宣言集会!!

講演会「本と読書、その歴史と未来」は9月7日午後2時より開催

サラ・パレツキー女史のエッセイ「沈黙の時代に書くということ―ポスト9・11を生きる作家の選択」です!!
沈黙の時代に書くということ―ポスト9・11を生きる作家の選択





こちらはV・I・ウォーショースキーシリーズ「ミッドナイト・ララバイ ((ハヤカワ・ミステリ文庫))」です!!
ミッドナイト・ララバイ ((ハヤカワ・ミステリ文庫))





同じく「サマータイム・ブルース〔新版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)」です!!
サマータイム・ブルース〔新版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)





◆サラ・パレツキーさんのその他の作品はこちら。


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