2010年09月29日

「漫画サンデー」(実業之日本社)連載「監禁探偵」(我孫子武丸原作、西崎泰正画)7話ネタバレ批評(レビュー)

「漫画サンデー」(実業之日本社)連載「監禁探偵」(我孫子武丸原作、西崎泰正画)7話ネタバレ批評(レビュー)です!!

監禁探偵1
「手前がアカネ、奥が山根亮太」


<登場人物>
山根亮太:コンビニでバイト生活を送る性的倒錯者
里見玲奈:亮太が目星をつけていたターゲットの女性、1話で何者かにより殺害される
谷田進:亮太のバイト先のコンビニ店長
野田春美:亮太のバイト先であるコンビニの同僚
アカネ:亮太に監禁されている女性、19歳
亮太の友人:2話で亮太と飲み会をしていた男性、彼女が居るらしい
山根博子:亮太の母、フラフラしている息子・亮太を心配している。55歳。
山根浩一:亮太の父、7話にて登場

<ネタバレあらすじ>

「ここにもいずれ警察はやって来るわよ」
何事か考え込んでいたアカネだが開口一番、亮太の思いも寄らぬ事を口にする。
「警察は似顔絵をもとに捜査を進めるでしょ。あなたのお母さんはいずれ捕まる。そしたらあなたの行為を黙っていられるかしら……もし、喋ってしまったら似顔絵の件で嘘を吐いたことも含めて疑われることになる……」
行為とは亮太の盗撮やストーカーの件だ……アカネに指摘され思い当たった亮太はアカネに善後策を問う。
とりあえず母親に事情を確認するよう勧めるアカネ。

アドバイスに従った亮太に母・博子はすべてを打ち明ける。
やはり、似顔絵の人物は博子だった!!
しかも、玲奈の死体も確認したと言う。
つまり、博子もまた亮太のように現場へ侵入してしまったのだ。

当然、現場にはその痕跡が残る筈……焦りと苛立ちが募る亮太に声をかけるアカネ。
「もはや、真犯人を捕まえるしかない。そのためにも自分を解放しろ」と主張する。
「後々、監禁の件をネタに脅迫してくる気では……」と怪しむ亮太。
「解放された後では監禁された証拠も無い以上、脅迫しようがない」と説得するアカネ。
進退窮まった亮太はイチかバチかアカネの手錠を外すことに決める。

手錠を外されたアカネはネットの掲示板を使い情報収集に励む。
真偽のほども知れぬ情報をあてにするのは……と難色を示す亮太だったが、要は使いようと説明するアカネ。
そんなアカネが注目したのは「玲奈の不倫相手(この場合、上司)に殺害されたのでは?」というもの。
亮太の脳裏を「ひょっとしてオヤジが……」と父・浩一の姿が過る。
だが、「まさか、そんな都合のいい事(玲奈と浩一が偶然、上司と部下だった)があるわけない」と打ち消す亮太。

その間もアカネの情報収集は続く。
アカネの姿をぼんやり眺める亮太にアカネは現在唯一の優位性を説明。
それは“自分たちが犯行時間を知っていること”だった。
博子の玲奈宅侵入時刻を考えれば犯行は10時前に行われたことになる。
この優位性は必ずキーになるというのだ。

しかも、警察の介入前に現場を見た人間が2人もいる。
他でも無い亮太と博子だ。
そこで、アカネは亮太に博子から他にも情報がないか聞き出すよう指示する。

指示を受け博子へ連絡を取る亮太。
博子へと一時的に身を隠すよう伝えつつ、他に玲奈宅で異変が無かったか聞き出そうとする。
「別に……」と言いかけた博子だが、ひとつだけ印象に残ることがあったと言う。
なんでも、玲奈の死体発見時に洗濯機が回っていたらしい。
不安がる博子に、亮太は「監禁ごっこをしてた友人(アカネのこと)の助けを得て何とかするから」と落ちつける。

亮太からの報告を聞いたアカネはあることに気付く。
「もともとおかしかった……」
呟くアカネ。
「一人暮らしの女性が夜中にベランダで洗濯物を干すなんて、妙だったのよ」
アカネの言葉に威圧される亮太。
「洗濯機をまわしていたのは犯人よ。洗濯機は玲奈さんが殺された後に使用され、あなた(亮太)が現場へ辿り着く前に洗濯物がベランダに干された。もちろん、犯人の手でね。つまり、あなたのお母さんが現場を覗いた時には犯人はまだその場に居たんだわ」
アカネの断言に、亮太の脳裏に慌てふためく博子を陰から覗き込む謎の人物の姿が浮かび上がる―――8話に続く。

<感想>

前回に引き続き、アカネの本領発揮です。
洗濯物が犯人の手による偽装工作であると見抜きました。
ただ、これで犯人にどういうメリットが生じたかが問題。

玲奈宅の近所の住人が10時以降にまわる洗濯機の音を聞いていて玲奈の生存を証言、結果として犯行時刻誤認を狙っているのだとしたらアリバイ工作ということになりますね。
この場合、10時前にアリバイがなく10時以降に鉄壁なアリバイを持つ人間が怪しくなります。

というわけで、このアリバイが今後の検討課題になるのは確実か。
次回以降はアリバイに注目すべきかも。
アリバイがメインとなると亮太のコンビニ関係者が犯人の可能性が高まるが……。
今後も新キャラが出てくる可能性もあるし、今の所不明。

ちなみに、唐突に亮太の父・山根浩一が出てきましたが流石にこれはミスリードでしょう。
とはいえ、博子のこともあるので事件解決に一役買うのか?

果たして驚天動地のトリックはあるのか?
先の読めない「監禁探偵」。
8話に要注目です!!

◆我孫子武丸先生関連過去記事
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殺戮にいたる病 (講談社文庫)





同じく「弥勒の掌 (文春文庫)」です!!
弥勒の掌 (文春文庫)





◆原作の我孫子武丸先生のその他の作品はこちら。




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