2010年10月03日

「チーム・バチスタの栄光」(2008年、日本)

「チーム・バチスタの栄光」(2008年、日本)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

チーム・バチスタの栄光


<あらすじ>

とんでもなく難しい心臓手術“バチスタ手術”の専門チーム<チーム・バチスタ>。そのチームにはそれぞれの部門のスペシャリストぞろいで驚異的な手術成功率を誇っていた。しかし最近3例続けて手術が失敗、患者は命を落としてしまった。
このままでは病院の名前にも傷がつくと案じた院長(國村隼)は、内部調査を心療内科医師の田口(竹内結子)に依頼する。チームの7名にそれぞれ話を聞いた田口は、3例とも事件性はないとする。しかし、そこへ乗り込んできた厚生労働省のヘンテコ役人・白鳥(阿部寛)は「これは殺人事件だ!」と断定。田口と共に犯人探しを始めた。
とにかくチームのメンバー誰もが怪しい。執刀医・桐生(吉川晃司)、第一助手・垣谷(佐野史郎)、病理医・鳴海(池内博之)、麻酔医・氷室(田中直樹)第二助手・酒井(玉山鉄二)、臨床工学技士・羽場(田口浩正)、看護師・大友(井川遥)、一体犯人はこの中にいるのか?
(TBSさん公式HPより)


<ネタバレあらすじ>

心療内科医師・田口はある意味閑職にあった。
担当している仕事がカウンセリングと言えば聞こえは良いものの、実態は各部署で持て余した患者の苦情を聞かされるだけだったからだ。

ある日、田口はソフトボールの試合中に奇妙な男と出会う。

数日後、院長に呼び出される田口。
確かな技術を持つ桐生率いる「チーム・バチスタ」は驚異的な手術成功率を誇っていたが、最近になって3例続けて死者を出していた。
その原因を究明するべく田口に調査の指示が出たのだ。
嫌々ながら引き受ける田口。

これに厚生労働省の型破りな“お役人”白鳥が絡んできて、さぁ大変!!
白鳥はあのソフトボールの男だった。

「事件性はないもの」と結論付けようとしていた田口を尻目に白鳥は「殺人事件だ!!」と騒ぎだす。
そんな白鳥に引きずられるように巻き込まれていく田口。

これが殺人事件だとするならば動機は「チーム・バチスタ」を率いる桐生への嫌がらせに違いない。
そう考えた白鳥たちだったが、そう考えると容疑者ばかり。
ある程度の腕はあるが頭抜けているわけではない為に桐生の下につかざるを得ない垣谷や、超過ローテーションにより過労死しそうだと愚痴る麻酔医の氷室、過去に桐生の起こした事故により執刀医としての道を断たれた鳴海などそれぞれに動機があったのだ。

事態が混迷を深める中、バチスタの失敗例のVTRからある意外な事実が判明する。
実は桐生は視界の一部に死角が出来ており、上手く目が見えなくなりつつあった。
これが公になれば桐生はメスが持てなくなる。
それを桐生のミスによりメスを奪われた鳴海がフォローすることで隠していたのだ。
鳴海は桐生に自分の果たせなくなった夢を託していた。
断りきれなかった桐生は鳴海を自らの目の代わりとして実際の手術を行っていたのである。

これが限界に来た為に失敗に繋がったのではと結論付ける白鳥。
院長の目の前で白鳥と田口に指摘された桐生と鳴海はこれを認め、引退を決める。

だが、どこか腑に落ちない様子の白鳥は調査を続行。
そんな中、桐生最後のバチスタ手術の日がやってきた。

普段通りの手術が行われ、氷室が患者に近付いた時にそれは起きた。
氷室が呼び止められたのである。
その手には不審な注射器が握られていた。

2010年10月3日訂正:ここの部分違ってました。やっちまった〜〜〜(ToT)。

ドラマ版とごっちゃになってたのかなぁ……とりあえず映画版の展開は次の通り。

手術成功後に白鳥が手術室に乱入。
遺体の頭部写真から犯行手口を指摘。
結果、麻酔医・氷室の犯行露見。
氷室は否定するものの事前に田口が凶器をすり替えておいたために観念する……というものでした。)

実はこれまでの手術失敗は桐生による失敗ではなく、氷室による意図的な殺人だった。
麻酔医の立場を利用した氷室がストレス発散をかねて患者を殺害していたのだ。
「何が悪いの?」と本気で開き直る氷室に、“闇”を直視させられた田口たちは唖然とする。

こうして氷室は司直の手に委ねられることになり、事件は終わった。
とはいえ、全てが無事に終わったわけではない。
病院は一連の不祥事に対応するべく追われることになった。

一方、田口は白鳥と再びソフトボールで対決する。

だが、この時の田口は知らなかった。
この型破りで嫌味な人を食ったような男・白鳥と再びコンビを組んで調査する日がまたやって来ようとは―――次作に続くエンド。

<感想>
原作から幾つか改変を施された映画版「チーム・バチスタ」。

一番の変更点はコレ。
田口が女性になりました!!

って、原作を既読の者にとってはこの衝撃が凄かった。
しかし、当初こそ抵抗感があったものの視聴し続けるうちに違和感は解消されむしろ「コレはコレでアリ」と認められるようになるくらい竹内さんの演技は良かった。
白鳥役の阿部さんとの掛け合いもマッチしてたし、このキャスティングは成功でしょうね。

それと、映画版はなんといっても麻酔医・氷室役の田中直樹さんの怪演に尽きるだろう。
田中さんのテレビで見かける普段の語り口調と映画内でのあの喋り方がもの凄く合っていた。
アレはトリハダものだった。

こう考えてみると映画版「チーム・バチスタ」はキャスティングの勝利だなぁ。
原作とは別の空気を醸しだしているものの、映画としては完成されてて面白かった。

それは続編「ジェネラル・ルージュの凱旋」でも同じ。
あちらは堺雅人さんの起用が正解だった。
うん、このシリーズはキャストで大きく成功しているな。

加えてストーリーのテンポがいい。
原作は小説としてはいいんだけど映像化するには些か地味過ぎた。
その点でも映画版はアレンジを加えることにより緩急をつけることに成功している。

そんなわけで「チーム・バチスタの栄光」は小説を原作とする映画の中ではかなり成功している部類に入ると思う。

◆原作者・海堂尊先生関連過去記事
フジテレビにて放送中「ジェネラルルージュの凱旋」で知られる海堂尊さんを巡る名誉棄損訴訟結論出る!!

海堂尊さんに110万円賠償命令下る

海堂尊さん講演会!!

「課外授業 ようこそ先輩(12月13日放送予定)」に海堂 尊さん出演!!

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こちらはドラマ版。
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こちらはゲーム版。
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チーム・バチスタの栄光 真実を紡ぐ4つのカルテ





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チーム・バチスタの栄光オリジナルサウンドトラック





こちらは原作(上巻)。
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チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)





posted by 俺 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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