2010年10月05日

講談社2010年10月発売予定リスト

講談社2010年10月発売予定リストです。

講談社さんのメールマガジンより転載しております。
御了承下さい。

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〈講談社ノベルス〉5点 10月8日発売 
●『ひなあられ』日日日
血の繋がった姉の「美しさ」にうんざりする、ひとりの少女の心は限界まで達していた。どうしてお姉ちゃんだけ美しく生まれ、ちやほやされるの? 私は? 私は? 姉妹なのに、どうして私だけこんなに違うの? そんな少女が起こした行動は……。(「ひなあられ」他3編収録)
十代の少女たちがかかえる心の闇が、恐怖と謎を引き起こす。そして彼女たちの青春の舞台となる学園が、次第に惨劇の現場へと変貌していくのだった……。

●『鬼神伝』高田崇史
京都の中学に転校した天童純は、乱暴者の同級生から逃げ出したところを不仁王寺の僧・源雲に助けられた。しかし源雲の法力で、純は平安京へ飛ばされてしまう。そこは大和の神々の子孫である「鬼」と貴族たち「人」が憎み合い、争う世界だった。雄龍霊(オロチ)を復活させた純は、鬼の少女・水葉から歴史と正反対の事実を知らされる! 

●『鬼神伝 龍の巻』高田崇史
胸に勾玉の痣を持つ高校生の天童純は、平安京で出会った水葉に似た少女を追いかけ、長谷寺の弁天窟へ。だが真紅の光を見た純は気を失い、闇に吸い込まれる。遡って鎌倉幕府では、執権の北条時宗が鬼の殲滅を講じていた。一方、刀鍛冶を志す十五歳の王仁丸は鬼の首も斬れる名刀「蛇胴丸」を見ようと、刑場へ向かうが……?
講談社創業100周年記念書き下ろし作品。

●『十津川警部 君は、あのSLを見たか』西村京太郎
「空」「水」「アメリカ」「子供」「金」の5つの言葉が指し示すSL車内で人質を殺害する……資産家・藤井清太郎を誘拐した犯人から届いた殺人予告。助けたければこのSLを探し当ててみろという犯人に十津川警部が挑む。だが残された時間はたったの2日。極限状態の中、難問を解き明かし、殺人阻止なるか? そして身代金要求をせず、頭脳戦を仕掛ける誘拐犯の正体とは?

●『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』森博嗣著 萩尾望都原作
トーマと呼ばれた美しい下級生から、ユーリに届いた一通の手紙。それは、彼からの遺書だった――。そこへトーマに生き写しの転校生・エーリクが現れ、オスカーは、遺された想いに縛られた親友・ユーリを憂慮する。揺れ動く少年たちの心を捉える、生と死、そして愛……。苦悩する若者を色鮮やかに描いた、萩尾望都の不朽の名作に、森博嗣が今、新しい息吹を吹き込む。

〈単行本ピックアップ〉7点
●『抱影』北方謙三 10月2日頃発売予定
情念が迸る。男と女の純愛ハードボイルド! 横浜のバーのオーナーで画家の私には時折会うだけの女性がいる。響子。彼女が死の病に冒されたことを知った私は、最期の作品を彼女の躰に刻みつけようと考えた。
講談社創業100周年記念書き下ろし作品。

●『刑事のはらわた』首藤瓜於 10月7日頃発売予定
警察小説の新たな扉を開ける衝撃のラスト一行。若き警部・八神は畑違いの鑑識課ながら年上の部下を率い結果を残していく。ミスを犯さなければ昇進コースに乗れるはずが――。「俺は組織から切り捨てられるのか」
講談社創業100周年記念書き下ろし作品。

●『熱い夜明け でもくらしい事始め』塩田潮 10月12日頃発売予定
幕末にフランス思想を学んだ中江兆民、イギリス思想を研究した植木枝盛、馬場辰猪。国の運営には国民全体の憲法が必要だと感じた彼等は、在野のまま政府の弾圧を受けながらも運動を続ける。何故この3人は組むことがなかったのか? 坂本龍馬や福沢諭吉との関係は……? 土佐出身の講談社ノンフィクション賞受賞作家が描き出す、快作。

●『月と詐欺師』赤井三尋  10月20日頃発売予定
嵌めてやる! 同じだけ苦しみ、もがけ! 財閥にのし上がった男に仕掛けられたのは、コンゲームの罠。復讐を誓う青年が詐欺団とともに立ち上がる。
『翳りゆく夏』で乱歩賞受賞の実力派が書き下ろす長編。

●『死支度』勝目梓 10月29日頃発売予定
愛する妻をなくして、心にぽっかりと穴が空いてしまった“儂”。そして強まっていく死への思い。やがて儂は、羽毛のかわりに女性の体毛だけをつめた寝具にくるまれて、自ら死の国へ旅立つという、途方もない計画に取り憑かれたのだった。しかし自死は妨げられ、妻の待つ冥土は遠くなり、女性の体毛でしつらえた死の床は、いつしか“儂”の飽くなき性への妄執をはぐくむ、異界のステージへと化していく。

●『私と悪魔の100の問答 Questions & Answers of Me & Devil in 100』上遠野浩平 10月29日頃発売予定
「いや吾輩は君には全然興味がないけど、世の中の正義にはもっと興味がないから」どん底だった私に、あいつはそう言った。親の事業が失敗して、マスコミに叩かれ、世界のすべてが敵に回っていたときに。助けてもらう代わりに、私はそいつと契約することになった。それは100の質問に答えろっていう意味のわからないもので――追い詰められた少女と、尻尾の掴めない男が出逢うときに生まれる、奇妙で不思議な対話の先に待つものは……?
講談社創業100周年記念書き下ろし作品。

●『喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima』森博嗣 10月29日頃発売予定
喜嶋先生ほど、クリーンでサイレントに生きている人を、僕は知らない。「いいか、覚えておくといい。学問には王道しかない」先生がおっしゃった、この言葉は、僕の心に刻まれ、それから永く僕を導いてくれる道標となった。講談社創業100周年記念書き下ろし作品。


〈講談社文庫ピックアップ〉7点 10月15日発売
●『貴賓室の怪人 「飛鳥」編』内田康夫
絶対不可能な状況の中で、犯人はなぜ凶行に及んだのか。浅見光彦と岡部和雄、二人の名探偵が船上の「罪と罰」に迫る! 浅見光彦初の海外シリーズ。

●『奏者水滸伝 四人、海を渡る』今野敏
猿沢、古丹、比嘉、遠田の4人は演奏者としてハリウッド・ジャズ・フェスティバルに招待され、米国へ。しかし彼らはほどなく、また事件に巻き込まれてしまう。

●『UFO大通り』島田荘司
老女が、戦争をしている宇宙人たちを見たという。その隣家で密室殺人事件が起きた。この2つの出来事はどう関係があるのか?「傘を折る女」とともに、中編2作を収録。

●『伊豆誘拐行』西村京太郎
誰もが知る女性スター、桂アヤが誘拐され、巧妙な手口で多額の身代金が略奪された。事件の真相を求めて伊豆に向かう十津川警部に、勝機はあるか?

〈海外作品〉
●『警視の覚悟』デボラ・クロンビー著 西田佳子訳
警視キンケイド一家が訪れた故郷での休暇。しかし乳児の遺体が見つかり、クリスマスイブは最悪な事態に。誰が、何のために? キットの初恋も切ない結末を迎える?

●『ヴェロシティ(上)』ディーン・クーンツ著 田中一江訳
ナパ・ヴァレーでバーを営むビリーは、少年の頃に両親のケンカを止めようとして殺してしまった過去を持つ。彼の周囲で不可解な殺人が続発し……スピード感溢れる傑作!

●『ヴェロシティ(下)』ディーン・クーンツ著 田中一江訳
ビリーの周りで巻き起こる事件の数々。魅惑的な謎の美女が抱える、ただならぬ過去。彼らは誰から、なぜ逃げ続けるのか……? 鬼才が放つ衝撃の長編サスペンス。

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(講談社メールマガジンより転載)


10月の講談社発売書籍ですが、どうも……食指が動かない。
創業100周年ということで大御所の手による著作が多数刊行されるようですが、品よくまとまり過ぎてる雰囲気が……。
あくまであらすじを見ただけですが、大御所だけあって手際良くまとまっているものの、エポックメイキング的な作品やミステリ史上に残る大作には出会え無さそう。
とはいえ、喰わず嫌いもなんなので読んではみたいと思います。

そんな中、管理人が注目したのは日日日先生の「ひなあられ」。
あらすじからもブラックな世界感がひしひしと伝わってきます。
秋の夜長に身を震わせながら読むのには最適かもしれません。

そして、驚いたのが高田崇史先生の「鬼神伝」。
来春アニメ映画化だそうです。
「高田先生はどこへ向かうのか?」と常々思っていましたが此処が目的地だったようです。
個人的に初期「QED」以降の作風に否定的だった管理人にとっては、これが狙い通りなのか、それとも迷走なのかは判断がつきません。
どうなんだろう……。
今後に注目です!!

「ひなあられ (講談社ノベルス)」です!!
ひなあられ (講談社ノベルス)





劇場アニメ化が決定した「鬼神伝 龍の巻 (講談社ノベルス)」です!!
鬼神伝 龍の巻 (講談社ノベルス)





◆講談社 文芸図書第三出版部関連の書籍はこちら。


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posted by 俺 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 新刊情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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