<1話ネタバレあらすじ>
警視庁特殊部隊(SIT)で小隊長を務める瀬文焚流(加瀬亮)は、突入捜査の最中に部下の志村優作に撃たれる。
だが、志村の撃った弾は何故か志村本人に命中。
志村は意識不明の重体、瀬文は誤射したと罪を着せられ、公安部公安第五課未詳事件特別対策係(通称ミショウ)に配属される。
ミショウでは科学では解明できないような不可思議な事件を専門に扱う係長・野々村光太郎(竜雷太)と、IQ201の天才だが変わり者の刑事・当麻紗綾(戸田恵梨香)だけの小さな部署だった。
困惑する瀬文だったが、早速仕事が持ち込まれることに。
やって来たのは五木谷代議士とその秘書である脇(上川隆也)。
彼らによれば占い師・冷泉俊明(田中哲司)から「五木谷がパーティー会場で殺される」という予言をされたらしい。
そこで身辺警護を依頼したいとのことだった。
冷泉が怪しいとにらんだ瀬文は恐喝の容疑で冷泉を逮捕・拘束する。
当麻は冷泉から五木谷の死因が毒殺であることを聞き出す。
毒殺を知った脇の提案で飲食物のチェック体制を整え万全の状態で当日を迎えることに。
ところが、五木谷は冷泉の予言通り死亡してしまう。
検死の結果、体内から不審な毒物は検出され無かった上に五木谷が口にした飲食物にも細工が無かった為に心臓疾患による急死と判断される。
その頃、当の冷泉は津田助広(椎名桔平)に連れ出され命が惜しければ彼に協力するよう迫られていた……。
一方、事前に下されていた自分への予知が当たったことで冷泉の予知能力が本物であると確信した当麻は、やはり五木谷は殺害されたと判断し、とある推理を巡らすのだった。
五木谷が死亡したことにより、補欠選挙に出馬することになった脇。
なぜか、殺害現場のパーティー会場に現れる。
そこには当麻が待っていた。
「犯人はあなたですね、脇さん」脇を指差し断言する当麻。
当麻によれば犯人は証拠隠滅の為にここへ必ず現われる筈だった。
当麻は「五木谷の死がカリウムを注射されたことによる殺人」であり「脇が毒殺と聞いて飲食物のみを警戒したのは注射から目を逸らすためのミスリードだった」と主張する。
それに対し、「凶器の注射器が見つからないこと」を盾に反論する脇。
だが、当麻は余裕を見せながらホール中央の天井を指差す。
高さ20メートルはあろうかというホールの天井。
当麻は脇が驚異的な身体能力を以て注射器をダーツのように天井に打ち込んだと説明する。
呆れ果てる脇だったが当麻は真剣そのもの。
そして、実際に天井に突き刺さった注射器を発見する。
追い詰められたにも関わらず不敵に笑う脇。
テニスボールを振り被るとそのまま天井に刺さった注射器へと叩きつける。
注射器は粉々に砕け散ってしまう。
だが、「それがあなたのスペック(SPEC)ですね」と当麻には動揺の欠片もない。
それもその筈、実は瀬文と協力して本物の注射器は事前に回収してあった。
しかも、今の一部始終を撮影していたのだ。
奥から現われた瀬文と共に脇に詰め寄る当麻。
今度こそ追い詰められたかに見えた脇だったが……。
「進化した我々は世界を変えねばならない」と語るや「死んでもらう」と当麻たちに宣告する。
その手には例のテニスボールが握られていた。
目にも止まらぬスピードで投球する脇。
ぶつけられ吹き飛ぶ瀬文と当麻。
「化け物め!!」
吐き捨てると銃を手に脇へと向ける瀬文。
だが、驚異的なスピードを誇る脇に銃を奪われてしまう。
志村と同様に瀬文へと銃弾を発射する脇。
直後、空間が凍結し誰もが動かなくなる。
そこへ現れる謎の少年・一十一(神木隆之介)。
彼は平然とこの空間を動き回っている。
明らかに普通の存在ではない。
脇を見ると「(当麻と瀬文が)もうちょっとで到達するのに邪魔をして……」と呟きながら指を鳴らす。
消える少年と共に脇の撃った弾が各々軌道を変える……それは主である脇へ向かっていた。
時間が動き出し、次々と被弾する脇。
「バカな……」と呟くや何が起こったのかすら理解できずに死亡する。
これまた何が起こったのか分からぬまま呆然と座り込み続ける瀬文。
当麻は気絶したままだ。
脇の身体からは大量の血が流れ出し、床を染めて行く―――。
その頃、入院する志村優作の病室では志村の妹・美鈴が奇妙な映像を見ていた。
これも何らかの特殊能力スペック(SPEC)なのか?
そこへ現れた優作の主治医・海野亮太。
彼は自分の見た物に驚き興奮する美鈴を落ち着かせる。
だが、彼自身にもまた何か秘密がありそうなのだった―――2話に続く。
<感想>
放送開始に当たって「ケイゾク」の冠が外されましたが完全に地続きの世界観ですね。
野々村は当時高校生で現在は婦警になった雅ちゃんと交際中。
公式HPによれば、近藤も係長に出世した状態で出るらしい。
時系列的には過去の「ケイゾク」から現在の「スペック(SPEC)」のようです。
早速、1話で気になる点からつらつらと。
どうも、主人公組である当麻と瀬文にもスペック(SPEC)は備わっている様子。
現在はまだ目覚めていないようだが本作ラストで開花するのか?
冷泉を連れ出した津田の目的は何か?
脇が「我々」と述べていたがスペック持ちは組織立っているのか?それとも個人単位?
当麻の怪我の理由が5話で明らかになるらしいですが、当麻がスペック持ちと対峙する過去エピソードになるのか?
何より、志村が瀬文を撃った理由が不明。
誰かに操られたのか?
“操り”はあの人の専売特許……まさか、あの人も存在する?(ここは後述)
で、今回の面白かった所。
個人的に面白かったのは、野々村の「犯人わかっちゃいました」の部分。
あれは柴田の真似ですよね。
それと、気功のDVD。
掛け声が「ルパン〜〜〜」、「ふじこ〜〜〜」でした。
裏番組のルパンに真っ向勝負を挑んでましたね(2010年10月8日は「金曜ロードショー」にて「ルパン三世 カリオストロの城」が放送された)。
それ以外はちょっと弾け過ぎた感が無きにしも非ず。
今後、気になるのは上でちょっと述べたように「ケイゾク」の朝倉が登場するのかどうか?
@朝倉ならばスペック世界でも充分活躍できる能力の持ち主。
A柴田、真山と違い朝倉はその性質上、どの役者さんが演じても問題ない。
B冠から外したとはいえ、わざわざ「ケイゾク」続編と銘打ち、野々村と近藤を出した理由がコレぐらいしか考えられない。そうでなければ完全新作で充分。
C志村が瀬文を撃ったのは誰かに操られていた可能性アリ。操ると云えば朝倉さんの専売特許だから。
上の理由で可能性はゼロではない気がするけどなぁ。
もし、朝倉が登場可能だとすれば、なんとなくだけど、当麻の元恋人・地居聖(城田優)が左利きだということが気にかかる。
傾向的にそれっぽい気がする。
そうでなければ、「ケイゾク」から引き続き登板の野々村か近藤辺りが朝倉になりそう。
まぁ、現時点では願望であり妄想に過ぎませんけどね。
普通に考えればありえないんだろうけど、ちょっと期待しちゃいますね。
ここも視聴ポイントかもしれません。
そうそう、当麻の怪我した理由は5話で明らかになるそうです。
それと、瀬文の持つ紙袋の中身は毎回変わるらしいですよ。
そこもみどころか。
でもって、早速公式で確認しましたよ。2話予告。
それによれば、2話は佐野史郎さんです。
今回は神父の大島役。
もう、この時点で犯人決定のような気がします。
1話の上川隆也さんと同じような……。
ともかく2話に期待です!!
ああ、忘れる所でしたこのドラマ「SPEC」ノベライズが早くも10月25日角川書店さんより発売決定しております。
下にアマゾンさんのリンクがあるのでそちらもどうぞ!!
<キャスト>
●当麻紗綾(戸田恵梨香)
未詳事件特別対策係(通称ミショウ)の刑事。IQ201というずば抜けた頭脳を持ち、京大在学中にFBIに潜り込み、X-FILEの研究をしてきた変り種。口が悪くケンカっ早い面も。ミショウに入って1年で犯人と格闘して大怪我を負い、今でも左手にはギプスがはめられている。
●瀬文焚流(加瀬亮)
ミショウの刑事。警視庁の花形である警視庁特殊部隊(SIT)に抜擢され、27歳の若さで小隊長まで上り詰めた凄腕の刑事だったが、ある事件がきっかけでミショウに飛ばされる。銃器の扱いは警視庁一で、極真空手も師範代クラス。
●志村美鈴(福田沙紀)
瀬文の部下の妹。
●冷泉俊明(田中哲司)
占い師。未来を司る男として有名。殺人を予言して、瀬文に逮捕される。
●地居聖(城田優)
当麻の元彼。
●海野亮太(安田顕)
警察病院の医師。
●一十一(神木隆之介)
不思議な力を持つ美しい少年。
●津田助広(椎名桔平)
公安部特務専任部長。拘留中の冷泉を連れ出して取引をする。
●野々村光太郎(竜雷太)
ミショウの係長。のらりくらりの天才狸と言われていた。
(MSNエンタメさんより)
◆関連過去記事
・「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」の前身とされる「ケイゾク」関連過去記事はこちら。
「ケイゾク」(TBS系列、1999年)ネタバレ批評(レビュー)
「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」(2000年、日本)ネタバレ批評(レビュー)
・「ケイゾク」続編がついに登場!!「ケイゾク2『SPEC』〜警視庁公安部 公安第五課未詳事件特別対策係事件簿」!!
・「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」第1話詳細判明!!
・「ケイゾク」の後継作品と呼ばれました。
ドラマ「QUIZ」(TBS系、2000年)ネタバレ批評(レビュー)
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