2010年10月15日

「夜明けの街で」(東野圭吾著、角川書店刊)

「夜明けの街で」(東野圭吾著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

夜明けの街で


幸福な家庭で起きた殺人事件。まもなく時効を迎える。僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた――。

この恋は、甘い地獄。
彼女は天使とは限らない。

不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる――。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に堕ちた。2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知ることになる。15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、秋葉はその容疑者とされているのだ。彼女は真犯人なのか? 渡部の心は揺れ動く。まもなく事件は時効を迎えようとしていた……。
(角川書店さん公式HPより)


<感想>

2011年に映画化予定の本作。
“失楽園”がテーマです。

最後に明かされる真相と秋葉の真意は必読!!
「夜明けの街で」のタイトルの意味もそこにあるのでしょうね。
“15年前の事件”はあくまで副要素で主は渡部と秋葉の不倫の行方なんだろうな。
不倫というドロドロしたテーマを扱いながら後味がさっぱり切ないのは何故なのでしょうか?

ちなみに本編後のおまけの一篇が男女の機微をついていると言うか、本質を暴露していると言うか……ある意味切ない。

映画化については過去記事リンクよりどうぞ。

2011年2月11日追記東野圭吾先生原作による映画「夜明けの街で」キャスト発表される!!追加しました。リンクよりどうぞ!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
渡部:妻子持ち。秋葉と不倫してしまう
秋葉:15年前の本条殺害の疑惑がかかる女性
仲西:秋葉の父
妙子:秋葉の母の妹
本条:仲西の愛人、15年前の事件の被害者

渡部は妻子がありながら秋葉と恋愛関係にあった。
世に言う不倫の関係である。
奇妙な魅力のある秋葉にどんどん溺れて行く渡部。
秋葉には15年前に父・仲西の愛人・本条を殺害した疑惑がかかっていた。
本条は秋葉の母を追い出し自殺に追いやったとされる女性だった。

そんな自分を愛せるか問う秋葉に初めは躊躇する渡部だったが、少しづつそれでも構わないと思えるようになっていく。

いよいよ、15年目の時効の日がやって来た。
秋葉に招かれる渡部、仲西、妙子。
時効が成立し、胸を撫で下ろす仲西と妙子。
そんな彼らに秋葉は15年前の真実を突き付ける。

本条は自殺だった!!
本条の遺した遺書を読みショックを受けた秋葉。
そこには仲西が叔母・妙子と不倫関係にあり、その隠れ蓑として本条が利用されていたことが記されていた。
本条の仲西に対する愛はやがて行き場を失い、遂には自殺を選ばせてしまったのだ。
遺書により事実を知った秋葉は父と叔母の不倫関係により母と本条が死んだことを知り自分も睡眠薬で自殺を図る。

だが、死にきれなかった所に妙子が来訪。
惨状を発見した妙子は仲西に連絡、秋葉は朦朧とした状態で事の推移を窺っていた。
秋葉は、警察に通報するだろうと思っていたのである。
だが、二人は秋葉の犯行と思い込みスキャンダルを怖れ、外部犯によるものと見せかける工作をした上で15年沈黙を続けた。
二人の意図に気付いた秋葉は、仲西たちに15年間の重荷を背負わせることにより復讐したのだった。

復讐を終え、渡部に別れを告げる秋葉。
父の行った不倫を体験する為に渡部に近付いたと告げる。
だが、渡部には分かっていた。
他の誰ならぬ自分を不倫相手として選んだことにも意味があったのでは、と。
だが、それも今となってはどうしようもないことだ。
この恋は終わってしまったのだから。

こうして渡部は妻子のもとへ戻ることになるのだった―――エンド。

◆関連過去記事
東野圭吾先生「秘密」(文藝春秋社刊)がドラマ化!!

【「白夜行」&「幻夜」映像化ニュース】
東野圭吾先生「白夜行」映画化に続き、「幻夜」がWOWOWにてドラマ化決定!!

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(「殺意取扱説明書」ドラマ化のニュースです)

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【東野圭吾先生原作ドラマ関連】
2夜連続ガリレオSP「ドラマレジェンド ガリレオエピソードΦ」(12月28日放送分)ネタバレ批評(レビュー)

「流星の絆」(TBS系、2008年)

「新参者」(TBS、2010年)

【東野圭吾先生著作ネタバレ書評(レビュー)】
容疑者Xの献身(文春文庫版)&映画版

「新参者」(東野圭吾著、講談社刊)

「探偵倶楽部」(東野圭吾著、角川書店刊)

「白夜行」(東野圭吾著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「幻夜」(東野圭吾著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「秘密」(東野圭吾著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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「夜明けの街で (角川文庫)」です!!
夜明けの街で (角川文庫)





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posted by 俺 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(1) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。「そう」です。
父親と叔母が不倫していたってのは衝撃でしたね。本当にビックリしました(^^;
秘書が自殺だったというのもビックリですし。
おまけの新谷君の話はかなり笑えました(笑)
東野さん不倫したことあるのかな?
Posted by そう at 2011年07月15日 21:28
Re:そうさん

お久しぶりです(^O^)/。
管理人の“俺”です!!

たしかにあの結末は驚きでしたね、印象的でした。
そして、おまけシナリオも……。
映画版の「夜明けの街で」にも期待ですね。

そうさんとは「回廊亭殺人事件」でコメント頂いて以来になるのかな。
今後も宜しくお願いいたしますね〜〜〜。
Posted by 俺 at 2011年07月17日 00:43
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夜明けの街で/以上、この家の事件簿でした。ちゃんちゃん★
Excerpt: 夜明けの街で監督:若松節朗/2011年/日本 深田恭子が岸谷五朗と不倫します。 東野圭吾原作です。またしても(というかもう、いつものことだけれど)原作は未読です。 東野圭吾原作の映画は以前「..
Weblog: 映画感想 * FRAGILE
Tracked: 2011-10-20 11:29
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