ネット上での評判は……“あまり良くない”と言うよりも“かなり悪い”ようです……。
理由は原作にあったミステリ部分が完全にスポイルされているからとか。
「サスペンス・スリラー」としてなら、より良い作品はもっとあるとの意見も……。
そんな中、管理人が気になったのは「『シークレットゲーム』にそっくり」との一文。
「シークレットゲーム?公式でやってた凶器捜し(コレ 映画「インシテミル」シークレットゲーム実施中!!
)でしょ。それに似てるって……???」
と、戸惑いながら検索してみたところ真相が判明。
「シークレットゲーム」という名のゲームが出ていたんですね。
この「シークレットゲーム」。
13人が閉鎖空間に連れ込まれあるルールの下に殺し合うという物騒な作品らしいです。
「ウィキペディア」によれば―――
見知らぬ閉鎖的な場所に13人の男女が連れ込まれた。13人には首輪が掛けられ、PDAが一人一つずつ部屋に置かれていた。トランプを模したPDAには、犯人のものと思われる指令が書かれていた。
13台のPDAには、トランプの数字13個が一つずつ書かれている。その13個ある数字に対応して首輪の条件が設定されている。また9つのルールが存在し、基本ルールであるルール1と2は全員に、ルール3以降については一人につき2つが提示されている。72時間以内にこの「ゲーム」をクリアできなければ、全員首輪の仕掛けにより死亡する。自身に提示された解除条件は隠さなければならない。そして、解除条件には殺人を促すものが含まれていた…
13人は生き残るため、この狂気めいた状況を受け入れ、ゲームに参加するしかなかった。謎渦巻いたサバイバルゲームが今、始まる。
(Wikipediaより)
詳しいことは興味を持った方に調べて頂くこととして。
そんなに似てるかなぁ……。
寧ろ原作はともかく、伝え聞いた映画版の内容に比べるとこちらの方が完成度が高そうなんだけど。
それに、閉鎖空間に閉じ込められた男女が被害者を出しながら脱出しようと悪戦苦闘するシチュエーション自体は割と普遍的ですし、その証拠に「ソリッド・シチュエーションスリラー」というジャンル自体が成立しているでしょ。
以前取り上げた「9時間9人9の扉」などもこのジャンル。
・「極限脱出 9時間9人9の扉」本日発売!!
第一、「インシテミル」初出は2007年、「シークレットゲーム」初出は2008年と「インシテミル」の方が先駆です。
まぁ、映画版「インシテミル」と比較してみれば映画版が後発になりますが……。
どちらにしろ、そこまで取り沙汰されるほど似ているわけでは無さそう。
というか、「シークレットゲーム」をそのまま映画化した方が良さそうな気も……。
さて、そんな映画版「インシテミル」ストーリーがだいたい分かりましたよ。
ここからネタバレあります、注意!!
最後まで生き残るのは藤原竜也さん演じる結城、北大路欣也さん演じる安東、綾瀬はるかさん演じる須和名の3名のみだそうです。
原作よりも生存者をバッサリ減らしてきましたね。
ストーリーは聞くところによると、こんな感じ。
(細かい設定については公式HP等で確認を!!)
時給11万2千円のアルバイトに誘われた10人。
アルバイトの内容は“暗鬼館”で1週間過ごすこと。
ただし、人を殺すことでボーナスが貰えるとの不穏なものだった……。
初日に西野が銃殺され疑心暗鬼が募る参加者。
そんな中、大迫により岩井が西野殺害犯として告発され拘束室送りに。
ほっとしたのも束の間、渕が関水に殺害され、安東も拳銃により血塗れで発見される。
恐怖が高まる中、吊り天井で大迫が殺害される。
大迫の恋人である若菜は錯乱し真木を殺害した後に自殺。
関水もなんやかんやで死亡。
実は西野殺害はガードによる自殺だった。
西野は主催者より全員の不安を煽るよう送り込まれた自殺志願者だったのだ。
そして大迫殺害犯は拘束室内に居た岩井だった!!
拘束室内から吊り天井のリモコンを駆使して自分を名指しした大迫に復讐したのだった。
実は主催者側の送り込んだスパイだった須和名により解放された岩井は安東を殺したと思われる拳銃の引き金を引くが暴発し死亡してしまう。
安東が銃に仕掛けを施していたのだ。
こうして結城と須和名2名が生き残りゲームはルール通り終了。
脱出することに。
安東は死んだふりで生きていた為、これも脱出する。
結城は人の命を金に換える主催者に憤りを覚え入手した現金を棄てるのだった―――エンド。
と、こんな感じだったらしい。
かなり、さっぱりしてるなぁ……。
◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・インシテミル公式HP
http://wwws.warnerbros.co.jp/incitemill/
・「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」(シネマトゥデイさん)
http://www.cinematoday.jp/movie/T0008754
・『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(シネマカフェさん)
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/23021/
◆関連過去記事
・その他の映画化情報はこちら。
米澤穂信さん原作の「インシテミル」映画化!!
・原作ネタバレはこちら。
「インシテミル」(米澤穂信著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・アルバイトの募集要項はこちら。
リアル「インシテミル」!?時給11万2千円のアルバイト募集中!!
・時給11万2千円のアルバイトに10万人超が応募!!〜インシテミルPRは大成功!?〜
・速報!!時給11万2千円をゲットした強運の持ち主が明らかに!!「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」プレミア試写会開催される
◆米澤穂信先生著作ネタバレ書評(レビュー)
・「インシテミル」(文藝春秋社)ネタバレ書評(レビュー)
・「儚い羊たちの祝宴」(新潮社)ネタバレ書評(レビュー)
・「追想五断章」(集英社)ネタバレ書評(レビュー)
・「折れた竜骨」(東京創元社)ネタバレ書評(レビュー)
・オール讀物増刊「オールスイリ」(文藝春秋社刊)を読んで(米澤穂信「軽い雨」&麻耶雄嵩「少年探偵団と神様」ネタバレ書評)
・「満願(Story Seller 3収録)」(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「万灯(小説新潮5月号 Story Seller 2011収録)」(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『913』(『小説すばる 2012年01月号』掲載、米澤穂信著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『Do you love me ?』(『不思議の足跡』収録、米澤穂信著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『一続きの音』(『小説新潮 2012年05月号 Story Seller 2012』掲載、米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『下津山縁起』(米澤穂信著、文藝春秋社刊『別冊 文芸春秋 2012年7月号』)ネタバレ書評(レビュー)
・『死人宿(ザ・ベストミステリーズ2012収録)』(米澤穂信著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『柘榴』(米澤穂信著、新潮社『Mystery Seller(ミステリーセラー)』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
・『リカーシブル』(米澤穂信著、新潮社刊『小説新潮』連載)ネタバレ書評(レビュー)まとめ
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(ナイフを失われた思い出の中に)
【その他】
・探偵Xからの挑戦状!「怪盗Xからの挑戦状」(米澤穂信著)本放送(5月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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ちなみに、シークレットゲームは話が4個あり、ヒロインの立場がインシテミルとかぶってるの話があったりしますよ。
コメントありがとうございます(^O^)/。
管理人の“俺”です!!
この記事の時に調べたんですけど「シークレットゲーム」なかなか評判がいいですね。
アニメ化とかしないのかな?