2010年10月23日

NHKドラマスペシャル てのひらのメモ「あなたは本当にわが子を放置したの?裁判員に選ばれた一人の主婦がたどり着く真実」(10月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

NHKドラマスペシャル てのひらのメモ「あなたは本当にわが子を放置したの?裁判員に選ばれた一人の主婦がたどり着く真実」(10月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

てのひらのメモ


折川福実(田中好子)は、夫・孝之(佐野史郎)と14歳の息子・翔太(高畑翼)がいる専業主婦。そんな福実が、補充裁判員に選ばれる。

裁かれるのは、夫を亡くし、6歳の息子徹(小林海人)を一人で育てていた母親、種本千晶(板谷由夏)。千晶は、重要な会議に出るため、喘息に苦しむ息子を家に放置し出社、さらに、再婚の話が持ち上がっている愛人・城園(長谷川初範)の家に寄り、帰宅が遅くなったことで、息子を死亡させてしまったとして、保護責任者遺棄致死罪に問われているのだった。

争点は、千晶が自宅を出た時に、息子が大きな発作を起こすかもしれないという危険性を認識していたかどうか、さらに、その後、自宅に電話をしたときに息子が危険な状態にあることを認識していたかどうか、であった。

福実は、裁判を見守りながら、我が身のことを思い返していた。

「息子がいなければ別の人生があったのではないか。」福実がふと口にしたその言葉が息子を傷つけ、小さな綻びが生じてしまう。自分は、果たして、千晶を裁く資格があるのだろうか・・

裁判が進む中、事件当日の夜、千晶の息子が、一人でアイスクリームを買いに店に来たと証言する人物があらわれる。公判が延び、裁判員になった福実は、その証言をきっかけにあることに気がつく。

思わず書きとめた"てのひらのメモ"を見ながら、福実は、千晶に問いかけていく・・
(NHK公式HPより)


では続きから……(一部、あらすじと重複あり)

・裁判一日目―――

福実は補充員として裁判に参加する。

2年前に夫・悟を亡くし、キャリアウーマンとして1人で子供・徹を育てていた千晶。
その徹が持病の喘息の発作で死亡してしまう。
今回の裁判ではこの千晶の保護責任者遺棄致死が問われた。

徹の死亡当日、千晶は徹を残し会議に出席。
会議後に愛人である城園とデートしていた。
その間に徹が死んだ為に責任が問われたのだ。

検察側の証拠提出が開始される。

千晶は仕事の為に外出が多く殆ど家に居なかった。
徹の食生活はファストフードが多かったらしい。
冷蔵庫は殆ど空で内容物は冷凍食品と抹茶アイスしかなかったこともそれを裏付けていた。
膝に傷があったことからも虐待の疑いもあった。

その度に揺れる福実の心。
子供を持つ母としてそんなことが出来るのか?
そんな酷いことをこの人はやったのか?

一日目も終わりを迎え、裁判長から本事件の争点が明かされる。
本裁判の争点となるのは千晶が故意に徹を放置したか否か?
それを心に留める福実。

その夜、息子・翔太が自分の弁当を捨てていることを担任から知らされた福実はショックを受ける。
夫・孝之が宥めるものの落ち着かない福実。

・裁判二日目―――

検察側証人が出廷。

証人として出廷した千晶の隣人はキャリアウーマンである千晶への嫉妬を剥き出しにし攻撃。
さらに、肝心の城園も保身に走り千晶を見捨てる。
徹の祖母も仕事を捨てなかった千晶を批難する。

仕事の事情で欠席することになった北村に代わり正式な裁判員となった福実。
議論に参加するが各裁判員の千晶への印象は芳しくなく、一部を除き千晶の旗色は悪い。

一方、福実と翔太は遂に弁当の件でぶつかり合うことに。
過去、福実が友人と電話で話した内容を聞きつけた翔太は福実に裏切られたと感じていたのだ。
それは「翔太を産んでいなければねぇ、わたしも働けたんだけど」というものだった……。

・裁判三日目―――

徹の死亡当日、徹はコンビニでアイスクリームを購入していた。
証人によれば、抹茶アイスとチョコバーの2つを買ったと言う。
膝の傷もこの外出の際に出来たと主張する弁護人。

千晶の冷蔵庫内に抹茶アイスが入っていたことを思いだす福実。
なぜ、抹茶を?
てのひらに「抹茶アイス」とメモをとる福実。

徹の古傷について詰問する検察官。
千晶は徹が元気だった頃に出来た傷であり虐待の事実はないと否定する。

他の人に世話を頼むという選択肢がなかったのか尋ねる検察官。
徹の祖母は糖尿を患い、一時間かかる距離もあると応える千晶。

千晶の血液型、徹の父・悟の血液型を確認する検察官。
共にB型だった。
そして徹もB型。
つまり徹は千晶の子供では無いのだ。
悟と別の女性との間の子供だったのである。

それでも徹を実の子のように思っていたと語る千晶。
福実はてのひらのメモに目を向ける。
意を決した福実は千晶に質問。

アイスが好きだったか?
千晶に尋ねる福実。

えぇ。
曖昧に頷く千晶。

ノース食品のアイスは?
重ねて尋ねる福実。

買ったかもしれません。
そう応える千晶。

徹が当日に買った抹茶アイスは千晶の為のものだったのでは?
福実がそう告げると千晶の様子が変わる。
抹茶アイスは徹が母である千晶の為に購入したものだったのだ!!

徹を実の子供のように思っていた。
再び口にする千晶。

こうして手続きを終え、検察側は実刑5年、弁護側は無罪で争うことに。

その夜、孝之が翔太と直接話し合いを持ち息子を説得。
翔太は結婚5年目に出来た望まれた子供であると話して聞かせたらしい。

自分も仕事に出たいと思っていたと孝之に告げる福実。
自分と千晶を重ね合わせた福実は思い悩む。

・裁判最終日―――

最終評議が行われた。
多数決で以下のような結果が出た。

千晶は徹の死の危険性を認識していたかどうか?
認識していない。

8時10分時点で千晶が徹の死の危険性を認識していたかどうか?
認識はあった。

量刑はどうするか?

実刑を望む声が多い中、福実は徹が千晶の為に抹茶アイスクリームを買った事実を重視。
徹は千晶を愛し、千晶もまた徹を愛していたと判断し執行猶予を訴える。

果たして結果は―――?

福実ら裁判員が並ぶ中、千晶が判決の時を待つ。

「懲役2年6カ月、但し執行猶予3年……」
裁判長が主文を読み上げる重々しい声が裁判所に響いた―――。

裁判が終わり、家庭へと戻った福実。
蟠りなく翔太と接する彼女の前を爽やかな風が過ぎ去って行った……。

<感想>

夏樹静子先生原作「てのひらのメモ」がNHKさんにてドラマ化です。

原作は小説よりも裁判員裁判制度を説明するテキストっぽかったのでドラマ化に不安を感じていましたが、そんなものは杞憂でした!!
ちなみに福実の推理が裁判を動かすのは「どうかな?」とか思いますがあれは原作もそのままなのでアリ。

田中好子さんの演技はピッタリ嵌まっていましたね。
夫・孝之役の佐野史郎さんもマッチしてました。
孝之は包容力ある理想的な夫だな、男性諸氏には耳が痛いかもしれない。
あの家は孝之がまとめ役なんだろうな……原作よりも人物像が明確になってましたね。

それにしても、佐野さんは批評(レビュー)するドラマで最近よく見かけるなぁ。
そのどれもが、ぱっと見は冷たいけど悪役でも犯人でもない。
これは今後の佐野さんが出演する2時間ドラマでの新たな法則となりそうです。
ある意味、“ツンデレの佐野”と呼ばれそうだ……。

原作の内容的にドラマの方が適切だったのでしょうね。
しかも改変部分がより良い。
個人的にはドラマ版は原作を超えたと思います。

「てのひらのメモ」については過去記事にてネタバレ書評(レビュー)が存在しております。
ドラマ版と比較してみるのもアリかも。

「てのひらのメモ」(夏樹静子著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

夏樹静子先生原作「てのひらのメモ」がNHKにてドラマ化!!

そして、裏番組となっている土曜ワイド劇場ですが奇しくも来週は同じ夏樹静子先生原作「天使が消えていく」のドラマ化。
以前も全6話でドラマ化されたそうですが、今回の2時間ドラマ版がそれを超えるのか?
あるいは原作を超えるのか?
「天使が消えていく」もネタバレ書評(レビュー)がありますのでそちらで予習は如何でしょう?

「天使が消えていく」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・ドラマ版「てのひらのメモ」公式HP(NHKさん)
http://www.nhk.or.jp/dodra/tenohira/index.html

◆夏樹静子先生関連過去記事
「見えない貌」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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「てのひらのメモ」です!!
てのひらのメモ








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