2010年11月01日

「刑事・野呂盆六シリーズ」の脚本家・長坂秀佳先生がミステリ作家であることを知っていますか?

橋爪功さんが主演している「刑事・野呂盆六シリーズ」。
その脚本家である長坂秀佳先生がミステリ作家であることをあなたは知っていますか?

長坂先生といえば、上記「野呂盆六」以外にも、伝説の刑事ドラマ「特捜最前線」のメインライターや、ゲームソフト「弟切草」「街 〜運命の交差点〜」「彼岸花」の原作・脚本なども手がけられた方。
う〜〜〜ん、流石の経歴です。
でも、この長坂先生がミステリ作家ってどういうこと?

ミステリ作家としての定義となるといろいろありそうですが、まず思い浮かぶのはミステリに関連した大きな賞を受賞した方。
これは明確な基準ではないでしょうか?
そして長坂先生はこの基準を満たしてらっしゃいます。

そう、長坂先生は「江戸川乱歩賞」も受賞したガチガチのミステリ作家だったのです!!

長坂先生が乱歩賞を受賞したのは第35回、作品は「浅草エノケン一座の嵐」でした。

「浅草エノケン一座の嵐」とは―――

<あらすじ>

浅草エノケン一座の嵐


天下の芸人エノケンが、連続殺人事件の犯人に? 乱歩賞受賞の怪作、復刊!

エノケンがエノケンを殺した!? 昭和12年、浅草の人気役者が殺され容疑者に上がったのが、人気絶頂のエノケンだった。親友ロッパらとともに自ら三重トリックの謎に挑む。ミステリーファンを席巻した怪作、復刊!
(角川書店公式HPより)


同じ長坂先生が作者であるだけに、この「浅草エノケン一座の嵐」と「野呂盆六」にはあるリンクが。

ウィキペディアによれば、「浅草エノケン一座の嵐」にも刑事・野呂盆六が登場しており、ドラマの「野呂盆六」はこの小説の「野呂盆六」の娘「早矢子」の子で祖父の名を貰ったという設定が存在するとか。

この「浅草エノケン一座の嵐」。
調べてみたところ、かな〜〜〜り評価の割れる作品だった様子。
受賞に際しても選評がケチョンケチョンで長坂先生が「だったらなんで受賞させたのか」と仰ったらしい。
調べている最中にも「作品のテンポが……」とか「別に他の人が主役でも差支えは無い」とか好意的な評よりも批判評の方が圧倒的だったのには驚いた。
その評が正しいのかどうか。ある意味、読んでみたい作品だ……。

◆関連過去記事
土曜ワイド劇場「天才刑事・野呂盆六(5)〜いい死、旅立ち〜富山・宇奈月温泉復讐殺人!難病の娘と父を奪った男を殺せ!哀しき美女の挑戦状」(6月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「浅草エノケン一座の嵐 (角川文庫)」です!!
浅草エノケン一座の嵐 (角川文庫)





「江戸川乱歩賞全集(17)白色の残像 浅草エノケン一座の嵐 (講談社文庫)」です!!
江戸川乱歩賞全集(17)白色の残像 浅草エノケン一座の嵐 (講談社文庫)





長坂先生自身の半生を描いた「長坂秀佳 術」です!!
長坂秀佳 術



【関連する記事】
posted by 俺 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家さん情報!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック