ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係、通称ミショウを舞台に、奇妙な女性捜査官と左遷されてきた敏腕刑事が、凡人にはない特殊能力「SPEC」を持つ犯罪者に立ち向かう! 『ケイゾク』スタッフ再集結の話題作!
(角川書店さん公式HPより)
<感想>
ドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」ノベライズ本。
1話〜3話が収録される。
読んでみましたが、ドラマを正確に活字化したものでした。
ドラマを視て「ん?ここ、どうなってんの?」と思われたあなたにオススメ!!
とりあえず、管理人が読んで思ったことは一の能力は“時間停止”らしいこと。
ただし、1話の脇を殺害した能力が時間停止だけでは説明が出来ない(弾丸の軌跡を捻じ曲げた)ため更にプラスアルファの可能性あり。
あるいは、これは弾丸を撃ち込まれた瀬文の能力だったのかも……。
それと一の脇殺害の動機は当麻と瀬文を殺そうとしたからで確定っぽい。
「折角、(当麻や瀬文が)近付こうとしている」との言葉から、脇よりも一や当麻&瀬文のスペックの方がランクが上なのか。
これに林実殺害時の“サブコード”が絡んで来るのか?
そうそう、ネット上を巡回していて気になる文章を見つけたので記載。
瀬文の名前の由来についてなのですが……瀬文(せぶみ)から「SAVE ME」ではないかというもの。
なんか、ありそう。
他にも瀬文だけに7で第七感とかいう推理もありました。
もしも、瀬文のスペックが「SAVE ME」だとすれば、自己保存の力とでもいうべきものとなり鉄壁の防御を誇る能力となりますが……。
これだと、確かに脇死亡の理由もはっきりするか……。
ここで、肉体強化系だった脇や桂が幽体離脱能力や念動力保持者である林実や古戸と一線引かれているのかもしれないなぁ……と想像したり。
能力の方向性が前者と後者で違う気がする。
あくまで自身を強化する能力と他者に働きかける能力の違いと言うべきか。
となると、瀬文も後者に属することになるのかも。
厳密には脇や桂は常人ではいものの、スペック保持者ではなかったのかもしれないなぁ。
現に津田に保護されているのは予知能力者・冷泉に念動力者・古戸(自らの意志ではないが)。
桂については津田自身が能力に興味を持てず助けようとしていない。
これは桂を見捨てた一も同じ。
スペック保持者でもランクとかあるのかも……ここらも想像すると楽しめそう。
11月25日発売予定の2巻にも注目!!
<ネタバレあらすじ>
志村に重傷を負わせた為に「警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係」通称「ミショウ」に更迭された瀬文。
そこには鼻持ちならない天才・当麻と能天気な上司・野々村が居た。
瀬文は、仕方なく「ミショウ」に持ち込まれる事件に挑む!!
まずは代議士殺人事件。
この犯人は代議士秘書の脇。
追い詰めるものの脇のスペック(肉体強化)により反撃を受けた当麻と瀬文は気を失う。
止めを刺すべく銃を撃つ脇だったが、突如、現われた一の目の前で死亡してしまう。
一方、予知能力者の冷泉は津田に身柄を拘束され彼の為に力を奮うよう強制される。
次は“千里眼”を名乗る死刑囚・桂。
桂によれば過去の事件の真犯人に天罰を下すと言う。
当麻と瀬文の健闘も虚しく真犯人は別の人物の手にかかり死亡。
だが、桂の能力は“千里眼”ではなく“異常聴力”。
はるか遠方の声や音が聞こえるらしい。
ただし、その能力は音に限定されており筆談やメールのやり取りには無力だった。
桂はそんな自身の能力を万能な“千里眼”と偽り、その有用性を見せつけ死刑執行から逃れようとしていた。
そんな桂だったが、津田にその能力を見抜かれ死刑は執行されてしまう。
一は絶望する桂の目の前に現れるが彼を見捨てるのだった。
その次は、幽体離脱により他者へと憑依する能力者・林実。
恨んでいた教授を自らの手で殺害する為に、全国の林実に憑依し様々な事件を起こし自身の事件も一連の犯行に埋めようとしていた助手・林実が犯人だったのだ。
犯行を摘発され収監された林実だったが、一により殺害されてしまう。
だが、当麻が事前に張り巡らせた罠により一の姿は録画されるのだった―――2巻に続く。
◆関連過去記事
・「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」第1話「魔弾の射手!!」(10月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」ノベライズ本発売!!
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