ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
テレビ朝日の大人気ドラマ『相棒』のオリジナル小説。警視庁特命係の杉下右京が事件に挑む。舞台は、スコットランドと奄美大島。偶然訪れたスコッチ蒸留所で遭遇する密室殺人。目撃された「巨人」とは? 奄美沖で座礁した船で捕らえられた麻薬密輸犯が逃亡。しだいに浮かび上がる本当の狙い、そしてアクション。「静」と「動」の2編で、右京の推理が冴えわたる。ドラマでも映画でも見たことのない杉下右京がここに!
(朝日新聞出版より)
<感想>
「相棒」シリーズのノベライズを担当される碇卯人先生のオリジナル作品。
ちなみに碇卯人先生の正体は鳥飼否宇先生(「いかりうひと」と「とりかいひう」のアナグラム)。
辻真先先生の別名義である牧薩次先生みたいなものですね。
鳥飼先生といえば、「中空」にて第21回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞された方です。
個人的には「中空」は良かったのですが以降あまり作風が合わないのか面白く感じられない作家さん。今回は果たして……。
あくまで管理人個人の感想です。
かなり批判的な事を書いています。
それも建設的なモノではありません。
気になる方は注意!!
う〜〜〜ん、微妙……。
言動は確かに杉下右京なんだけど、右京に見えない&思えない。
「細かい所が気になる……僕の悪い癖」が滑ってた。
別人が右京を演じている感じ?
ラストに本物の右京が出て来る叙述トリックかと本気で疑ってかかってしまった。
それほど、しっくりきてない。
ある種、“借りて来た右京”。
そこ以外にもストーリーがあんまり……。
ドラマ化すればいけそうだけど、活字で読むのはツライ。
トリックはミステリの原点に回帰したもの。
そう……あの作品です。
それを現代調にアレンジしている。
これに右京が挑むのは……別の探偵の方が良かったのでは?
ドラマ化について上で述べたが、そのドラマ化も実現不可能っぽい……。
ラストの“油圧”と“放水”の対決を再現できるか?
それが出来ても、右京VSキンシコウが実写で再現できるのか?
出来たら相当なアクション巨編が見込めるが……。
ある意味、夢の対決が楽しめるが別に楽しまなくてもいいような……。
こういう作品があるということで、ファンは目を通してもいいかもしれない。
好印象を持たれる方もいるかもしれないが、管理人には合わなかった……。
他に語ることはないなぁ……。
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