2010年11月10日

「相棒season9」第3話「最後のアトリエ」(11月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「相棒season9」第3話「最後のアトリエ」(11月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

日本で100番目に早い(たぶん)、「相棒season9」第3話「最後のアトリエ」(11月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)。

相棒1


<ネタバレあらすじ>

銀座山形屋のスーツ売り場にデパートにそぐわないような出で立ちの年老いた男性(米倉斉加年)が駆け込んで来た。
老人は手近に居た従業員を呼び止めるとスーツ一式新調する様に頼む。
要望を受け早速準備に取りかかろうとし、老人の服に絵の具の痕跡を発見した従業員。
何気なく「お客様は画家ですか?」と尋ねるが、当の客は「俺は画家じゃない!!」とにべもなく否定し機嫌を損ねてしまう。

同時刻―――美術館を歩く右京(水谷豊)とたまきはある画家について話し合っていた。
その画家の名は有吉比登治。
内容から夭逝の画家らしいが……。

同日夜―――オフィスにて一人の男が来客応対中。
男は「そろそろお引き取りを……」と相手をあしらうものの背中を向けた瞬間、傍にあった灰皿で後頭部を殴り付けられ血を流しながら倒れ込んでしまう―――。

翌朝―――前日の殴り付けられた男が死体で発見された。
男はイベント運営会社社長・三木(貴山侑哉)。
第一発見者は三木のアシスタントであったフィアンセ・平野。

米沢によれば灰皿と電話から指紋が拭きとられた痕があったらしい。
凶器の灰皿はともかく、電話は何故?
疑問に思う神戸(及川光博)。
一方、右京は現場で発見されたコーヒーのかかった新刊案内に注目する。
エンターメディア出版のとある本に挟まれていたというそれ。
刊行月も絞られており、「筆折れ命果つるまで 夭折の天才画家・有吉比登治」という本のものであると分かる。

同日夜―――花の里にて歓談する右京、たまき、神戸の三人。
有吉ファンであるたまきによれば、有吉比登治は溢れんばかりの才能を持ちながらも若くして亡くなった悲運の天才画家らしい。
その晩年には病気の為に交際していたアメリカ人女性と別れ、最後の作品「晩鐘」を引き裂いたと言うエピソードの持ち主だった。
何でもそれらのエピソードの全ては「筆折れ命果つるまで 夭折の天才画家・有吉比登治」に詳しいらしい。
さらに右京が付け加えた所によると、本のもととなったのは有吉比登治とその友人のやり取りをしたためた書簡。
三木の会社で請け負い数日後に開催される「有吉比登治回顧展」では本のもととなった有吉比登治の手紙も「晩鐘」と共に出展されるとのことだった。

早速、三木の会社に向かった右京たち。
そこには、有吉比登治の手紙の受取人で友人とされる榊の姿があった。
彼こそは銀座山形屋でスーツ一式を新調した老人だった……。

平野に有吉比登治の手紙を確認するよう依頼された榊。
机の上にあった3つの段ボール箱から迷わず1つを選ぶと、中には多数の手紙が詰まっており一通ずつ目を通していく。
その様子を凝視する右京。

右京は榊に興味を持ち、その周辺を調べるように。
「榊さん、迷わず選びましたもんね」
右京の思考を辿った神戸が口にする。
右京は3つある段ボールの中から手紙の在処を迷わず当てて見せた榊に注目したのだ。

捜査の中、榊が有吉と違い絵の才能を認められることも無く不遇に生きて来たことを知る右京たち。

遂に榊本人を訪ねる。
有吉比登治に対し無関心を装う榊。
絵に対しても趣味だと言い張る。
そんな榊に右京は「携帯電話を持っているか?」と尋ねる。
「持っていないよ」素っ気ない榊の返答に満足したかのように頷く右京。

榊宅からの帰り道。
「携帯が無いということは三木さんのオフィスの電話を使おうとした可能性がありますね」
またも右京の思考を辿った神戸。
静かに肯定する右京。

更なる捜査により、榊はその口ぶりとは違い絵を生き甲斐としていた事が分かる。
榊は最近になって「絵を置いてくれないか」と画廊を訪ねていた。
銀座山形屋でスーツ一式を新調したことも神戸の捜査により明らかに。

報告を受けた右京は手紙の内容に注目。
「俺の個展ではお前をもぎりにしてやるよ」との記述から、有吉比登治が榊を見下していたことを指摘する。

その頃、捜査一課では匿名の通報により“高柳肇”という贋作家の存在が浮上。
高柳は三木と揉めていたらしい。
その原因が謝礼を巡ってのものだと知った右京たちは贋作を疑う。

回顧展に展示される作品25点の出所は生前の三木が有吉の生家から発見してきたもの。
疑惑は深まる。

ところが、鑑定した矢部教授によれば24点全て本物だと言う。
聞き咎める右京。
絵は25点の筈だが、残りの1点は?
未鑑定のそれこそが「晩鐘」だった。
生前の三木は「晩鐘」を修理に出した為鑑定を待つように言っていたらしいが……。

「晩鐘」の存在を知るのは榊と三木のみ。
そこで「晩鐘」の存在自体に疑念を抱く神戸。
それを否定する榊に「今回の件と引き換えに三木に自身の展覧会を開いて貰うよう取引があったのでは」と詰め寄る右京。
だが、榊は引かない。
「晩鐘はある」と主張を繰り返すばかり。
そんな榊の態度に「晩鐘」への執念を感じる右京。

その頃、捜査一課の手により「晩鐘」らしき絵が発見される。
高柳の貸金庫に保管されていたそれは、引き裂かれてはおらず無事。
当然、贋作かと思われたが―――鑑定したところ「晩鐘」が本物と判明。
事態は混迷の度を深める。

「どういうことなんでしょうね……」
戸惑う神戸。思索に耽る右京。
そこへ角田がやって来る。角田は神戸から説明を受け「晩鐘」の写真を見るなり呟く。
「これのどこが晩鐘なの?鐘なんて描いてないじゃない……」
そんな何気ない角田の言葉に驚く右京。
「調べたいことがあります!!」
立ち上がるや否や興奮した様子で叫ぶ右京だが……。

回顧展の出足は最悪。
「晩鐘」が健在だったため、引き裂かれていない旨の謝罪広告を出したためらしい。
無人のホール、「晩鐘」の前に1人佇む榊。
そんな榊の後ろに静かに近付く影が二つ、右京と神戸だ。

「嘘を吐いたのは有吉比登治さんだったんですね……」
右京は語る。
有吉は自らの死を悟るや、その全身全霊を込め「晩鐘」を描いた。
その上で親友であった榊を呼ぶために「最後の作品を引き裂いた」と手紙を書いた。
素直になれない有吉はこうすることで気難しい自分にとって唯一の親友・榊を最後の別れに呼ぼうとしたのだ。
だが、榊は間に合わなかった。
手紙を受け取り急いだものの、辿り着いた時には有吉は死亡していた。
そこには後悔があった。
そう、有吉と榊はライバルでありながらも確かに親友だった……。

「三木を殺した……」告白する榊。
三木の殺害当日―――榊は背広を新調した後、例の本「筆折れ命果つるまで 夭折の天才画家・有吉比登治」に目を通して愕然とした。
「晩鐘」が引き裂かれたことになっていたのだ!!

慌てて三木に談判に及ぶ榊。
だが、三木は商品価値を上げる為にあえて無傷の「晩鐘」に傷を付けると言う。
必死に思い留まるよう説得したが、三木は聞く耳を持たない。
思い余った榊は早世した親友・有吉の無念を胸に灰皿を振り下ろした!!
三木を殺害してしまい、自首するべく受話器を手に取った榊だが―――すぐに受話器を置いてしまう。

「受話器を置いたのは教会の鐘の音が聞こえたからでは?」
右京の言葉に頷く榊。
三木の殺害時刻、現場近くで教会が鐘を鳴らしたらしい。

互いに入場券のもぎりをやろうと有吉と約束していた榊。
鐘の音にその約束を思い出した榊は三木に奪われた「晩鐘」を取り戻さなければならないと覚悟した。
その為に自首を思い留まったのだ。
高柳の件を通報したのも榊だった。

すべてを告白し、「晩鐘」を穏やかな目で見つめ続ける榊。
「あなたは、ご自身を画家では無いと仰いました。でも、やはり画家だからこそ『晩鐘』を理解できるんですよ」
右京の言葉を沈黙で迎える。

榊と連れ立つ右京、神戸。
そこへ伊丹たちがやって来る。
伊丹たちを「晩鐘」奪還の功労者だと榊に紹介する右京。
次いで入口へと榊の視線を促す。
そこで榊が目にしたものは列を為す入場者たちの姿。
榊は多数の入場者を背に「晩鐘」を取り戻した伊丹たちへ深々と頭を下げるのだった……。

榊たちが去り、残された右京たち。
神戸の後ろでは平野たちが「晩鐘」を動機とする殺人を利用して集客する算段を話し合っている。
それを耳にした神戸は不快な表情を見せる。
「名画という物は風評で生まれるものではありません。それ自身の力ですよ」
右京は力強く断言するのだった―――3話了。

<感想>

シーズン9第3話。
脚本はシーズン8でも3話を担当した太田愛さん。
その担当作品のネタバレ批評(レビュー)はこちら。

シーズン8第3話「ミス・グリーンの秘密」ネタバレ批評(レビュー)

シーズン8第11話「願い」ネタバレ批評(レビュー)

シーズン8第14話「堕ちた偶像」ネタバレ批評(レビュー)

今回は大当たり!!
太田愛さん担当の脚本ではピカイチ。
いや、現在の所「シーズン9」中1番の良作!!
それどころか、「シーズン8」含んでも5本の指には入ると思う。
それくらい良かった〜〜〜。

まず、芸術家であるがゆえ、親友であるがゆえの犯行。
榊の心情を一時間たっぷり使ってきちんと描き切れていた!!

しかも、神戸の役割も明確化されていた。
右京と推理を戦わす迄では無いが、秀才であることを右京の真意を見抜くことで表現していた。
これは神戸尊ならではの立ち位置。
この点も含め高評価。

この調子が続くならば、来週も楽しみ。

そうそう、12月23日より公開される「相棒-劇場版II-」。
そのノベルス版ネタバレ書評(レビュー)を追加しました。
この通りならば劇場版も相当期待できそう!!

「相棒 ―劇場版2―」(大石直紀著、小学館刊)ネタバレ書評(レビュー)

他にもオリジナル小説も。
ただ、こちらはオススメしかねるかも……。

「杉下右京の事件簿」(碇卯人著、朝日新聞出版刊)ネタバレ書評(レビュー)

関連書籍も多数登場。
興味のある方はチェック!!

「相棒」関連書籍続々発売!!あなたはどれを読む!?

<キャスト>
●杉下右京(水谷豊)
警視庁特命係・係長。あまりにも切れ過ぎる頭脳と、何を考えているのか判別できない素行から変人扱いされ、窓際部署の特命係に追いやられた経緯が。しかし、その人事すら本人はまったく気にしてない様子。常に冷静で、どんな相手でも論破できるが、論客が元妻のたまきだと、高確率で敗北。動揺することもしばしば。

●神戸尊(及川光博)
警視庁特命係員。警察庁上層部からの密命の真実を知り、自ら特命係に残ることを志願。
(MSNエンタメさんより)


◆関連過去記事
「相棒-劇場版II-」ゲスト発表される!!

すぐそこに近付くあの二人の足音……「相棒-劇場版II-」前売り券が8月14日より発売開始!!

「相棒season9」&「相棒-劇場版II-」制作決定!!

相棒season8 19話(最終話・最終回)「神の憂鬱」(3月10日放送分)ネタバレ批評(レビュー)

「相棒season8」やその他の「相棒」情報はタグ「相棒」よりどうぞ!! 

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・相棒-劇場版II-(シネマトゥデイさん)
http://www.cinematoday.jp/movie/T0009098

「相棒 Season 9 オリジナル・サウンドトラック」です!!
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posted by 俺 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 相棒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『相棒』 Season 9:第3話「最後のアトリエ」.
Excerpt: 「どうしてこれが晩鐘なのよ?鐘なんて一個も描かれてないぢやない」 byヒマか課長。
Weblog: 仙丈亭日乘
Tracked: 2010-11-11 08:13
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