2010年11月14日

土曜プレミアム ストロベリーナイト「大ベストセラー小説初ドラマ化!!連続猟奇殺人事件のカギを握る感染死体…真相に迫る孤高の女刑事悲しみの過去と驚愕の結末!!」(11月13日)ネタバレ批評(レビュー)

土曜プレミアム ストロベリーナイト「大ベストセラー小説初ドラマ化!!連続猟奇殺人事件のカギを握る感染死体…真相に迫る孤高の女刑事悲しみの過去と驚愕の結末!!」(11月13日)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

ストロベリーナイト


捜査一課の姫川玲子警部補(竹内結子)が監察医の國奥(津川雅彦)に相談をしていると、捜査一課・警部補の姫川玲子の携帯が鳴った。現場の元水公園に直行すると、部下の菊田和男巡査部長(西島秀俊)や大塚真二(桐谷健太)らがいた。植え込みの上にブルーシートの包みがあり、遺体が入っており、ヒモで6ヶ所、ガッチリ結んであった。「玲子ちゃん!」という声が聞こえ、振り向くと、かつて世田谷の帳場でコンビを組んだ井岡がいた。井岡博満巡査長(生瀬勝久)は所轄の署に異動となっていた。井岡と同じ署の北見昇(林遣都)も姫川にあいさつをする。

捜査本部会議室。今泉春男係長(嶋政宏)によると、被害者の死亡推定時刻は一昨日の午後7時から10時で、切創は下顎骨左下から咽頭上部に抜ける形で一直線、胸には食い込むように多数のガラスの破片が刺さっており、みぞおちから股関節に達する切創は死後につけられたものだという。

班長の姫川は菊田がデスクであると、今泉係長から告げられ、不満を爆発させる。夜、姫川が居酒屋で部下たちと飲んでいると、北見が東大出のキャリアで、新米にして警部補、父親は第三方面本部長の北見克好だという話で盛り上がる。大塚は北見がキャリアだと知らず、タメ口をきいていたことを恥じる。

翌日。被害者が歯形から、事務機器リース会社、大上商会社員の金原太一(34)と判明する。大上商会で部下の小沢が相手にされないような大企業に次から次へと営業をかけ、むちゃをするようになったという。金原の妻によると、金原は先月の第二日曜日より前から、毎月第二日曜日の夕刻から深夜近くにかけて外出をしていたそうだ。

姫川は橋爪管理官に「ホシが殺害後に腹部を切り裂いた理由がわかりました」と詰め寄る。遺体を遺棄現場近くの 内溜に沈めるためだというのだ。ただ沈めただけでは、体内にガスがたまって浮力となり、時間が経てば水面に浮かぶが、腹部を切り裂けば、ガスはたまらず確実に沈められると力説する。さらに、姫川は、植え込みは遺体の受け渡し場所で、誰かが夜中に遺体を運び、別の誰かが明るくなる前に内溜に投棄する…と推理を披露する。そして、監察医の國奥から送ってもらった深沢康之という男の死体検案書を見せる。深沢は先月7月17日にネグレリアフォーレリという珍しい寄生アメーバに感染し死亡し, 感染したのは死亡の約1週間前で、7月の10日前後、第二日曜日も含まれている。深沢は保護観察中で、あの内溜で感染したことが濃厚だ。姫川は、深沢があえて内溜に入る必要があり、感染した、そして、内溜には腹部を切り裂かれた別の遺体が沈んでいるはずだと主張する。

内溜を捜索するとブルーシートの包みが見つかった。首と腹部の切創は同じだった。だが、姫川の推測が正しかったことに異を唱えるものが現われた。姫川の天敵、“ガンテツ”こと、勝俣健作警部補(武田鉄矢)だ。勝俣は姫川の手法を非難し、姫川の忘れられない過去の傷に触れる。

内溜の遺体の身元が割れた。大手広告代理店・白広堂クリエイティブディレクター、滑川幸男(38)。滑川の後輩によると、一昨年にCM大賞をとった後、スランプ状態になっていたが、今年になってハイテンションになっていたという。さらには、今年に入って、滑川が毎月第二日曜日の夜、どこかに出かけていたことが判明する。

大塚が滑川の大学時代の友人から、今年の4月に滑川と会い、滑川が「ストロベリーナイト」がどうのこうのと言っていたのを思い出したという。大塚が怪しげな掲示板の書き込みを見ると、普通の検索では見つからない「ストロベリーナイト」という隠れたサイトがあって、本当に殺されている風の映像の後に、血文字で「ストロベリーナイト」と現われるというのだ。

「ストロベリーナイト」の意味とは?そして、「ストロベリーナイト」を巡り、さらなる被害者が…。「ストロベリーナイト」の真相に向け、火花を散らす姫川玲子と“ガンテツ”勝俣警部補。果たして、姫川は「ストロベリーナイト」の謎に迫り、事件を解決できるのか。そして、姫川が刑事となるきっかけとなった心の傷とは…?
(フジテレビ公式HP)


では、続きから……

玲子の過去の傷とは、暴漢により襲われ乱暴された上に腹部を刺されるという壮絶なもの。
当時の玲子の傷は深く、ただただ打ち塞ぎ続ける日々が繰り返された。
そのトラウマを乗り越えるべく手助けをしてくれたのが婦警の佐田。
彼女の手助けで前向きに生きる希望が芽生えた矢先、当の佐田が玲子の暴行犯を逮捕する際に命を落としてしまう。
玲子は佐田の志を継ぎ、自身の恐怖の象徴である暴行犯と対決する。
佐田の遺志を訴える玲子。
そんな玲子をその場の警察官は敬礼で迎え入れる。
こうして玲子は警察官を志したのだった。

大塚は「ストロベリーナイト」の意味を探るべく独自の捜査を続ける。
最中、犯人と思われる人物により殺害されてしまう。

自身を責める玲子は残された大塚の相棒・北見と共に捜査を続行。
一方、勝俣も独自の捜査を展開。
大塚の情報提供者を締め上げ、犯人に迫る。
そんな、勝俣の動きに気付いた菊田は勝俣を追う。

北見と共に捜査する玲子だが、死体の遺棄現場から犯人が北見であると気付いてしまう。
そのまま北見に拘束される玲子。

北見によれば「ストロベリーナイト」は「生を実感する場」だと言う。
参加者の中から無作為に選ばれた生贄がその場で殺害されることで選ばれなかった者たちが自身の生の喜びを実感するのだ。
そして、それを支配するのは主催者・北見に他ならない。
それは“神”を意味していた。

「ストロベリーナイト」の殺害実行者であるエフを玲子に紹介する北見。
エフと北見の出会いは過去に遡る。
北見は学生時代、高官である父の権勢を利用し仲間と悪事の限りを尽くした。
その最中、エフの親友を乱暴し殺害してしまう。
その復讐にエフが現われ仲間を殺されたことで北見はエフを新たな仲間に引き入れたのだ。

そしてエフの正体こそは深沢康之の妹・深沢由香里。
由香里は幼時から虐待を受けており、兄と支え合って生きて来ていた。
その苛酷な人生の為に自身の存在意義を見失ってしまっていた。
今の由香里には人を殺害することで自身のアイデンティティーを保持していたのである。

エフをヒーローとして崇めつつ自身の駒として利用する北見。
だが、自身が人間であると確認するために殺人を繰り返し続けたエフは最後の最後で北見に反旗を翻す。

北見は自身を“神”と、エフは自身を“人”と確認するために「ストロベリーナイト」を行ったのだ。
その本質は大きく違っていた。

その頃、犯人に気付いた勝俣と菊田も北見を追っていたが肝心の居場所が分からない。
だが、玲子を個人的な趣味で尾行していた井岡から居場所を聞き出すことに成功する。

動揺する北見の隙を突き抵抗する玲子だが失敗。
玲子を庇いエフが撃たれるものの、北見にも手傷を負わせる。
そこへ駆け付けた勝俣たちに北見たちは取り押さえられる。

傷を癒す為に入院した玲子。
それを見舞う勝俣。
勝俣は玲子の捜査法が犯人になりきる危険なモノであることを指摘。
だが、玲子は北見たちと決定的な一点で違うと述べる。
そして、上でも下でもなく前を見るべきだと自身の刑事道を助言するのだった。

勝俣の声に重なる佐田の声。
玲子は改めて前を向いて生きる決意をする。

そして日常へ戻る玲子。
そんな玲子の前にはまたも事件が待ち構えている―――エンド。

<感想>

竹内結子さんが姫川玲子役ということでちょっと線が細すぎるかなぁと思っていましたが、体当たり演技でそのイメージを覆してくれました。

なかなか良い出来です!!
原作にもストックがあるだけに、シリーズ化あるんじゃないだろうかと思わせるほど。

原作を知りたい方は本記事下部の「◆過去記事リンク」より「ネタバレ書評(レビュー)」をどうぞ!!

蛇足:ドラマを視て改めて気付かされたこと。
おそらく「ストロベリーナイト」は「カーニバル」。
北見の立場上、北見自身が“神”。
エフをその“祭司”と見立てていることに漸く気付きました。
我ながら遅っ……。

<キャスト>

竹内結子
西島秀俊
武田鉄矢
桐谷健太
生瀬勝久
遠藤憲一
嶋政宏
国仲涼子
渡辺いっけい
林 遣都
谷村美月
佐藤祐基 ほか
(順不同、敬称略)


◆関連過去記事
【原作関連】
「ストロベリーナイト」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ続編「ソウルケイジ」はこちら。
「ソウルケイジ」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・同じく短編集「シンメトリー」です。
「シンメトリー」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ最新刊(2010年9月現在)「インビジブルレイン」はこちら。
「インビジブルレイン」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ化関連】
誉田哲也先生「ストロベリーナイト」ドラマ化!!

ドラマ「ストロベリーナイト」放送は11月13日に決定!!竹内結子さんインタビュー記事発見!!

【土曜プレミアム関連】
土曜プレミアム 刑事・鳴沢了〜ベストセラー初映像化!東京テロ史上最悪の24時間「不死身の刑事VS青梅新宿…連続爆破テロ犯人質は都民1300万人!迫るタイムリミット」(5月29日)ネタバレ批評(レビュー)

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【関連する記事】
この記事へのコメント
ストロベリーナイト原作本持ってます。かなりえぐい描写が多い作品ですが。ドラマはだいぶ削られてましたね…。姫川玲子シリーズ2のソウルケイジも持ってます。
Posted by ? at 2010年11月14日 23:08
Re:?さん

実は裏番組の「鶴巻」も視ていた管理人の“俺”です(^O^)/。

確かに「ストロベリーナイト」原作はどぎつい描写も多く、その点はドラマ版も考慮していたようですね。
台詞や展開にも変更アリでした。

「ソウルケイジ」も「ストロベリーナイト」に比較すると弱いかなと感じますが「姫川玲子」シリーズ中ではなかなかの作品。
ドラマ化なるか……!?
注目ですね!!
Posted by 俺 at 2010年11月15日 00:48
ドラマのラストの部分はソウルケイジの最初の部分だったので期待出来ると思います。姫川と菊田の恋愛模様も気になります(笑)
Posted by ? at 2010年11月15日 22:54
Re:?さん

管理人の“俺”です(^O^)/。

そうか……あれ「ソウルケイジ」に繋がる場面だったのか……全く気付かなかった……。
不覚……(T_T)/。

こりゃ、続編の期待大ですね!!
Posted by 俺 at 2010年11月17日 20:43
前にストロベリーナイト見たんですけど、グロ過ぎだと思います(;_;)もう少しグロテスクすぎない内容にして欲しいですね
Posted by at 2011年12月21日 09:34
Re:さん

コメントありがとうございます(^O^)/。
管理人の“俺”です!!

地上波の連続ドラマなのでコードは守られる筈です……たぶん。
Posted by 俺 at 2011年12月22日 23:32
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