2010年11月22日

「平城京ミステリークエスト」その結果は!?

管理人が「平城京ミステリークエスト」の「朱都の記憶」(石井敏弘著、三栄書房刊)にチャレンジしたことを覚えていらっしゃいますでしょうか?

朱都の記憶1
「『朱都の記憶』が添付された『奈良歴史ロマンを歩く―平城遷都1300年祭公認ガイドブック』」


とりあえず管理人の推理及び結果導き出された犯人はこちら。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


1.明美殺害犯は誰か?

まずは情報整理から。

・聡美は何者かに殺害された。
・明美は聡美殺害犯に殺害された。
・犯人は石橋、藤田、杉本、請川の中の誰か。
・明美とゆかの云う聡美の遺品=“妙な物”とは五時四十六分で止まった大きな目覚まし時計だろう(ただし、朱都の記憶ラストのメモでそれと断定はしていない。ラストのメモでは手鏡とか、本とか他にも候補が出た。ここが7月20日公開のヒントの可能性あり)。

ここで管理人は「明美殺害は聡美殺害犯を指摘し同一犯であることをもって断定すべき」と考えています。
明美殺害時は全員に犯行のチャンスがあるためです。
とりあえず、上記あらすじに補足しておくと明美は殺害当日も直前まで生きていたとの描写があるので時間錯誤のトリック等は用いられていない様子。

むしろ、時間錯誤のトリックが用いられているのは聡美殺害の方か。
あくまで本文のみに拘れば「五時四十六分で止まった目覚まし時計」がすべてを表しているかと。
ただし、五時四十六分は阪神淡路大震災の日時ぴったり。
不思議はありません。

なので、この目覚まし時計をもう一捻りする必要があるかも。
ここが7月20日公開のヒントかな〜〜〜と疑っていますが、つまりこの目覚まし時計の指していた時刻が問題ではなく五時四十六分を指せていたことが問題なのかと。

管理人は「この目覚まし時計は予め壊れていた」か「電池が入っておらず動く筈の無いもの」だったのでは……と疑っています。
つまり聡美殺害当日時点で目覚ましは用を為さないものになっており、それが聡美の死亡推定時刻を指していた為に“妙な物”になってしまったのではないか?と考えています。

つまり、阪神淡路大震災があったことを知る何者かが「それを利用し時計を工作、聡美を事故に見せかけ殺害した」ことになります。
で、このアリバイトリックを利用できるのは阪神淡路大震災の事後に聡美を殺害できる人物。
事前の人物ならば五時四十六分の時間設定が思いつかない。

さらに“科学捜査”の結果、犯人が捕まった点にも注意が必要だろう。
裏を返せば崩すのに科学捜査の裏付けが必要になるアリバイだったということだ。

で、これに各人のアリバイを照らすと―――

石橋は前日に虫垂炎の手術で入院しており、当日は地震の為に手術痕が裂け出血に悩まされていた。
藤田はロスの学会に出席、震災の報を聞き付け慌てて帰国していた。
杉本は信州旅行に出ており、こちらも慌てて戻って来ていた。
請川は前日から森田と酒を酌み交わしており、聡美が森田のプロポーズを受け入れた電話を近くで聞いていた。
震災後は森田と共に行動し、聡美の部屋へ駆け付けた。

石橋:アリバイが余り意味無い。科学捜査が関係するとすれば出血関係か?
藤田:ロスは遠距離すぎる、不可能。科学捜査も関係ない。
杉本:信州は遠い。事後に戻れるとも考えにくい。科学捜査も……。

そんな中、事後にトリックを仕掛けるメリットが生ずるのは請川。
森田と酒を飲んでいたアリバイが活きてくるのは彼だけ。
他の3人はアリバイにもならない。
科学捜査とは指紋のことか?
したがって管理人が犯人と考えるのは請川。

ストーリーとしては―――

聡美が森田のプロポーズを受けたことを目の前で知らされた請川。
ショックを受ける。
そこへ阪神淡路大震災が発生。
森田と行動を共に。
聡美宅にて気絶した聡美を発見。
嫉妬と怒りが芽生え森田に隠れて聡美をその場で殺害。
それと知らず目覚まし時計を工作。
それが明美に露見し口を封じた―――というのはどうだろう?

まぁ、根拠も薄弱かなぁ……。

2.森田はなぜ、千恵が嘘を吐いたと判断したのか?

まずは情報整理から。

・森田が千恵を嘘吐きだと思った理由には第一次太極殿が関わっている。
・当初、森田は千恵を「吉備内親王の生まれ変わり」と思っていた。
・だが、実は千恵は「長娥子の生まれ変わり」だった。
・森田は「元正朝賀儀」を見て自らの過ちに気付いた。

これらから、「森田は第一次太極殿に関して千恵が吉備内親王の生まれ変わりならばありえない発言を行っており、そこで嘘吐きと断定した」と考えられます。
ところが「後に千恵が長娥子の生まれ変わりだったと分かり、元正朝賀儀にあたったところ上記発言は長娥子ならば自然なものだったために過ちに気付いた」という流れなのかなと。

ここから「第一次太極殿に吉備内親王は赴くことが出来なかったが、長娥子ならば赴くことが出来た。そして『元正朝賀儀』に赴いた記録があった」という理解でいいのかな〜〜〜と思うが。

考えられるのは吉備内親王と長娥子の没年の違い。
たしか、吉備内親王は長屋王と運命を共にしており、長娥子は生き残っていた筈。
それと、第一次太極殿の使用年数を勘案すると答えが出るのかも?

で、肝心の「元正朝賀儀」にあたりたいところですが史料がない。
京都大学附属図書館に所蔵されているみたいだけど……。
う〜〜〜ん、わからん!!
教えて、詳しい人!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


以上、導き出された解答がコレ。

ミステリークエスト:犯人・請川
チャレンジクエスト:千恵が吉備内親王の生まれ変わりだとすれば、第一次太極殿に赴くことが出来なかったから。

「朱都の記憶」あらすじ等、詳しくは次の過去記事をご覧いただくとして……

「朱都の記憶」(石井敏弘著、三栄書房刊)ネタバレ書評(レビュー)&犯人推理にチャレンジ!!

11月15日、遂にその結果が出ました。
果たして管理人のてきと〜〜〜推理は的中したのでしょうか、それとも……。
では、早速結果から!!

ミステリークエスト:犯人・杉本建吾
チャレンジクエスト:千恵が大極殿内部からの視点の記憶があると言ったこと

まぁ、チャレンジクエストは似たようなものとして。
肝心のミステリークエストは……

大外れかい!!


さて、「敗戦の将、兵を語らず」とは言いますが、管理人は将ではないので語ります。

えぇ、管理人の推理も途中までは合ってたんですよ(力説)!!
あくまで、「明美殺害は聡美殺害犯を指摘し同一犯であることをもって断定すべき」と“アリバイ崩し”までは合っていたんですけどね。
そこから先、各自のアリバイ解釈が大間違いでした。

敗因は強いて言えば“深読みし過ぎた”ことでしょうか……。
それと、7月20日の“ヒントなし”だったのも痛かった。

とはいえ、アリバイについては額面通り受け取ってよかったんですねぇ。
しかし、額面通り受け取れば杉本のアリバイも成立する筈で、この辺りがなんとも落ち着かない。

確かに他の3人に比べて杉本のアリバイが弱いと言えば弱いのだろうけど。
疑うべきはそこだったか。
でも、それを言うなら管理人の請川説もヒントの“柳刃包丁”が無ければ成立しそうな気もする。

こうなると、何よりヒントが無かったのが最大の要因だと信じたいが……やっぱり読み損ねかなぁ……という気もする。

以上、管理人による負け惜しみの弁でした……。
次回は負けんぞ〜〜〜!!

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・「平城京ミステリークエスト」公式HP
http://www.1300.jp/mystery/index.html

◆関連過去記事リンク
平城京遷都1300年祭といえばこんなドラマも。
土曜ワイド劇場「広域警察・ふたりの刑事 遷都1300年奈良、飛鳥、平城京をめぐる連続殺人事件!阿修羅と美少女に秘められた驚愕の真実!!」(5月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

平城遷都1300年祭にもミステリイベント発見!!その名も「平城京ミステリークエスト」!!

「平城京ミステリークエスト」攻略のカギになるかも?「朱都の記憶」作者・石井敏弘先生記者会見!!

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリイベント情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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