2010年12月02日

「相棒season9」第6話「暴発」(12月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「相棒season9」第6話「暴発」(12月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

日本で100番目に早い(たぶん)、「相棒season9」第6話「暴発」(12月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)。

相棒1


<ネタバレあらすじ>

右京(水谷豊)と尊(及川光博)は、角田課長(山西惇)率いる組対5課と、薬物を違法に流している二見会の一斉摘発に参加。
容疑者は全部で10人。
ところが……踏み込んで検挙した所、9人しかいない。
不思議に思った右京の目の前に10人目が射殺死体で現われる……。

火薬残渣からあっさりと犯人が判明すると思われたが……誰からも残渣は出てこない。
死亡推定時刻は午前9時から11時、右京たちが実際に踏み込んだのは午後8時。
その間に火薬残渣は洗い流されてしまったのか?
容疑者9人は黙秘を決め込み、捜査は難航する。

そんな中、厚生労働省麻薬取締部、通称「麻取」の五月女課長(尾美としのり)が、自分たちも内偵していた二見会の送検を手伝わせてほしいと伝えて来る。
「見返りに薬物の入手ルートなど貴重な情報を」という条件に組対部長・川上の了承も得て内村ら上層部も承諾する。

一方、組対5課では二見会からの薬物購入者を一斉検挙することに。
ところが、薬物を買った人間のうち1人が検挙情報を事前に得ていたかのように逃亡してしまう。
逃げ出したのは呉純一。
しかも、逃亡には協力者がいた。
混乱する中、組対5課全員に引き揚げ指示が下る。
残されたのは右京と神戸、特命係のみ。
右京は呉に薬物を販売する為に接触していたと見られる後藤浩一に興味を抱く。

同じ頃、麻取からの情報提供により被害者の身許が蒲田と判明。
捜査一課は意気揚々と捜査を始める。
影では麻取が組員たち関係者の取り調べを終えようとしていた……。

その翌日、組員たちは蒲田の死因が後藤による銃の暴発だった、と口を揃えて証言し始めた。
これを聞き何かを思いついた右京は、東京都内全域の薬剤師リストを要請する。

結果、蒲田が薬剤師だと判明。
麻取の捜査官は薬剤師が多い、神戸の呟きに同意する右京。
右京は蒲田が麻取の潜入捜査官ではないかと考えたのだ。

ここで、呉が麻取の捜査官だと判明。
組対5課の調べた期間において後藤の客は2人。
そのうちひとりが呉。
もうひとりの客は志村理恵。
その志村も麻取の捜査官と分かる。
右京は後藤が薬物を麻取に証拠提出していた―――つまり、後藤が麻取の協力者であると結論付け、潜入捜査がバレた蒲田を疑われない為に後藤が射殺したと推測する。

真相を突き止めるべく後藤を取り調べようとする右京だが、その前に五月女が立ち塞がる。
この行動に不信感を募らせる右京と神戸。
右京は後藤以外の二見会のメンバーに当たることに活路を見出す。

中の1人が「蒲田が麻取の潜入捜査官なんて知るかよ」と口走ったことから、二見会が蒲田を潜入捜査官と見抜いていたことが発覚。
右京の推理を裏付ける。

神戸は真相を明かせば、後藤が裏切り者として処刑されてしまうと危惧し、回避する方法を考える。
だが、右京は怯まずあくまで真相そのままに送検することを望む。

その頃、五月女は情報提供と引き換えに送検方法を考慮するよう内村に働きかけていた。
結果、後藤は殺人罪での起訴を免れたかに思われたが……そこへ現れたのは右京と神戸。
協力者・後藤が潜入捜査官・蒲田を射殺したと五月女に突き付ける。
あくまで真相を明かすことを主張する右京に五月女は頑なに反撥。
そんな五月女に神戸は蒲田の潜入捜査が露見した可能性を知りながら放置したことを問い質す。

蒲田の潜入が露見するきっかけは薬物の入手ルートをうっかり口にしてしまったことかららしい。
ルベルタ共和国というその名前は二見会における蒲田の地位では知りえる筈のない名前。
そこから二見会に警戒され監視がつくまでになった。
後藤は再三危険を訴え中止を申し出たが、蒲田自身は続行を主張。
五月女はその意を尊重したことが今回の結末に繋がったのだ。

五月女の話を聞いた神戸は、後藤の身を案じ譲歩を求める。
それでもブレない右京は殺人罪での送検を主張。
平行線の二人は思い思いの行動に出る。

伊丹ら捜査一課に「殺人罪」であることを伝える右京。
だが、中園は「業務上過失致死」での送検決定を宣告、右京を追い払う。

一方、内村と秘密裏に接触する神戸。
そこには、神戸の提案に何事か納得する内村の姿があった。

「業務上過失致死」で後藤の取り調べを始める伊丹。
いつの間にかそれに加わる右京。

右京は蒲田が潜入捜査を成功させる為に、あえて後藤に射殺されたと推理する。
その証拠に被害者・蒲田の袖口からは火薬残渣が検出されていた。

蒲田は銃を持つ後藤の手を取り自ら引金を引いたのだ。

右京の推理を認めるように錯乱し助けを懇願する後藤。
あくまで、後藤を過失致死として送検するよう主張する五月女。
殺人罪、最低でも自殺幇助の送検を主張する右京。
「蒲田の死を無意味なものにしたくない」と訴える五月女の情に伊丹は戸惑いを隠せない。

その頃、薬物の供給源であるルベルタ共和国大使が拘束されていた。

他方、右京の主張も虚しく業務上過失致死で淡々と進んでいく送検手続き。
もはや、それは覆しようもなかった……右京の手許に残るデータが無ければ。

特命係で一人佇む右京は呆然としていた。
後藤と呉が接触する証拠映像が消去されていたのだ。
神戸の仕業だった。
峻烈なまでの清廉さを極めんが為に孤独を感じる右京。

その夜“花の里”にはたまきと……神戸が居た。
そこへ右京がやって来る。
謝罪しつつも「自分の行いが間違っていたとは思えない」と語る神戸に、黙ったまま何かを考える素振りを見せる右京。
時は12月、季節は冬を迎えようとしていた―――6話了。

<感想>

シーズン9第6話。
脚本はシーズン8で7、12、19話、シーズン9では4話を担当した櫻井武晴さん。
基本傾向として、あるひとつの時事ネタや新しい法案、新しい技術などワンテーマを中心に深く掘り下げることでそれが抱える矛盾や弱点を浮かび上がらせるシナリオを得意とする方。
特徴として、科学技術による物的証拠が犯人断定の決め手となることも多い。
ちなみに、情報量や伏線、シーン転換が他のライターさんに比べて圧倒的に多いことも特徴。
その本領は1時間よりも2時間のシナリオに活かされるのかもしれない。
そんな櫻井武晴さん担当作品のネタバレ批評(レビュー)はこちら。

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さて、今回はというと……。

右京の苛烈過ぎる“正義”がテーマでした。
特例を認めればやがてそれは拡大解釈され腐敗する原因となる、それゆえに特例は認められない―――右京の主張はもっともです。
が、「それは人命よりも重いのか?」となると、「う〜〜〜ん」と唸らざるを得ないですね。
拡大解釈になるかもしれませんが「法(正義)が先か人が先か」の問題に繋がりそうです。
「正義のもと人は生きるべきだが、それは人より優先するのか?そして、人が生きる為には正義のみが必要か?」となると、これは確かに難しい問題。
この問題に正解はあるのでしょうか?
うむむむ……。

右京は“情”と“法”が同じ方向を向けばいいのですが、今回のように逆方向を向く際も必ず“法”を優先させる。
このスタンスは今後も変わらないだろう。
結果、右京は周囲が同意するしないに関わらず“正義”を貫くしかない。
周囲は右京を認めるか排除するかの2択しかない。
今回は排除に傾いたワケですが……。
もし、丸く収まるとすれば周囲が右京の主張を認めるしかないワケで……。
これでは、結論は出ないだろうなぁ……。

それにしても、神戸は大胆な手段に出ましたね。
これが薫だったら、右京に対し反撥しても行動には出なかったでしょう。
仮に行動に出たとしても別の手段だったような気もします。
ここが神戸というキャラクターらしさなのかもしれません。
ある意味右京と近く、それでいて対立軸にも居る。
影が薄くなりつつあった神戸ですが、薫との差異が強調されたようにも感じます。
その点でも、今話はなかなか優れたエピソードですね。

これは現状で「シーズン9」3話と並ぶナンバー1エピソードになったかな。
ある意味「シーズン9」3話が芸術家のサガという情を重んじる話ならば、この6話は情と法の対峙という対立テーマ。
どちらも甲乙つけがたい。

「シーズン9」はなかなか興味深く面白いエピソードで構成されているようです。
これらを超える話が今後出て来るのか?
期待です。

ちなみに「ルベルタ共和国」。
「シーズン7」12話「逃亡者」で出て来たあの国ですね。
今回は意外な使われ方してました。

元日スペシャルの情報が出てますね。
ゲストは南果歩さん、白石美帆さん。
脚本は古沢良太さん。
監督は和泉聖治さんだそうです。
楽しみ。

そうそう、12月23日より公開される「相棒-劇場版II-」。
サブタイトルが発表されました!!
「相棒−劇場版U−警視庁占拠!特命係の一番長い夜」だそうです。

「一番長い夜」……意味深ですね〜〜〜。

「相棒-劇場版II-」についてはノベルス版ネタバレ書評(レビュー)ありますね。
この通りならば劇場版も相当期待できそう!!

「相棒 ―劇場版2―」(大石直紀著、小学館刊)ネタバレ書評(レビュー)

他にもオリジナル小説も。
ただ、こちらはオススメしかねるかも……。

「杉下右京の事件簿」(碇卯人著、朝日新聞出版刊)ネタバレ書評(レビュー)

関連書籍も多数登場。
興味のある方はチェック!!

「相棒」関連書籍続々発売!!あなたはどれを読む!?

<キャスト>
●杉下右京(水谷豊)
警視庁特命係・係長。あまりにも切れ過ぎる頭脳と、何を考えているのか判別できない素行から変人扱いされ、窓際部署の特命係に追いやられた経緯が。しかし、その人事すら本人はまったく気にしてない様子。常に冷静で、どんな相手でも論破できるが、論客が元妻のたまきだと、高確率で敗北。動揺することもしばしば。

●神戸尊(及川光博)
警視庁特命係員。警察庁上層部からの密命の真実を知り、自ら特命係に残ることを志願。
(MSNエンタメさんより)


◆関連過去記事
「相棒-劇場版II-」ゲスト発表される!!

すぐそこに近付くあの二人の足音……「相棒-劇場版II-」前売り券が8月14日より発売開始!!

「相棒season9」&「相棒-劇場版II-」制作決定!!

「相棒season8」やその他の「相棒」情報はタグ「相棒」よりどうぞ!! 

◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・相棒-劇場版II-(シネマトゥデイさん)
http://www.cinematoday.jp/movie/T0009098

「相棒 Season 9 オリジナル・サウンドトラック」です!!
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posted by 俺 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 相棒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シーズン8で櫻井さんが担当したのは『鶏と牛刀』『SPY』『神の憂鬱』だけですよ
Posted by at 2010年12月02日 23:10
コメントありがとうございます(^O^)/。
管理人の俺です!!

うわっ、確かに間違ってますね……。
恥かしいぃぃぃぃぃっ……(T_T)/。
早速、こっそりと訂正しておこう……。
コソコソ……よし、訂正完了!!

ご指摘ありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致しますね!!
Posted by 俺 at 2010年12月03日 22:16
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