注意、本記事はネタバレ要素が薄くなっています。
ネタバレがあるとすれば原作書評(レビュー)ぐらいなので気をつけること!!
<あらすじ>
3年前にミステリー大賞を受賞して以来、発表した小説はたったの2本。いずれも駄作でリストラ対象になっている作家、六波羅一輝(上川隆也)は、新しく担当になった編集者の北村みなみ(横山めぐみ)とともに岩手県・遠野に降り立つ。柳田國男の『遠野物語』発刊100周年で注目を集める遠野をモチーフに新作を発表し、一輝を再起させようというのがみなみのシナリオなのだが、当の一輝はどこか観光気分。遠野到着直後、駅前で見かけたカップルのいざこざに、サスペンス調のト書きを即興でつけて遊ぶなどまるで危機感がない。
そんな一輝を引き連れ、みなみは江戸時代から続く昆家へと向かう。昔ながらの南部曲屋に住む昆家十五代目当主の雅代(山本陽子)は、遠野地方に残る昔話の研究家として知られる人物。宿泊もさせてもらいじっくり話を聞く予定になっていたが、訪ねてみると、折り悪く次女の有希子(宮本真希)の婚約者が訪ねてきたとの理由で、家屋見学以外の取材を断られてしまう。その婚約者とは、なんと一輝たちが駅前で見かけたカップルの男性、勝部紀彦(冨家規政)だった。
昆家は雅代を筆頭に女所帯。目が不自由な長女の市子(蒲生麻由)、次女の有希子、留学から帰国して1年という三女の千明(大塚ちひろ)、四女のはるひ(阪田瑞穂)。そして、昆家に30年近く世話になっているというお手伝いの高坂順子(辻沢響江)。
とりあえずこの日、一輝たちは三女の千明の案内で南部曲家を見学することに。その最中、婚礼衣装の前にヘビが現れ、驚いた有希子が腰を抜かすというハプニングが起きる。この地方でヘビは信仰の対象であり、神の使いとして災いを告げに来るとも言われていた。「何も起こらないといいんだけど…」。誰にともなくつぶやいた千明の言葉が、一輝の耳に残る。
翌朝、みなみの綿密なスケジュールに従い、二人は自転車で取材に出発。みなみにしては珍しく道を間違えるが、そこで偶然、一輝は『血泣き地蔵』と呼ばれる地蔵に、本当の血液が付着しているのを発見。さらに、近くの崖下に白骨死体を見つけてしまう!
翌日、岩手県警の篠山(羽場裕一)らは白骨死体を、その歯形からなんと有希子と断定する。しかし、有希子は少なくとも一昨日まで昆家で暮らしていた。たった1日で人が白骨化するはずがない。この奇妙な現実に興奮を抑えられない一輝は、頼まれもしないのにあれこれと推理をめぐらす。もちろん警察は取り合わないが、雅代はそんな一輝を頼り、一輝も昆家の代理人として警察との折衝にあたると約束してしまう。
死体が白骨化するには最低でも1年はかかる。この1年の間に、昆家では千明が留学。その間、有希子が可愛がっていた馬が突然死したという。もし、白骨死体がほんとうに有希子なら…みなみはふと、馬をこよなく愛した娘が、そのことを心配した父親によって殺された馬とともに、天に昇って神になったというオシラサマ伝説を思い出すのだった。
その晩、いつにない熱心さで一輝が事件のあらましをなぞっていると、ついにみなみの怒りが爆発する。小説も書かずに探偵気取りの一輝を一喝したみなみは、もう一度、大賞を獲ったような小説を書いてほしいと懇願する。しかし、一輝の答えは「無理」。実は、一輝の大賞受賞作には重大な秘密が隠されていたのだ…!!
衝撃の告白から一夜明け、みなみは今回の事件を次回作の題材にすると前向きに方向転換し、取材を続行。だが、警察が伝えてきたDNA鑑定の結果は、事件にさらなる混乱をもたらす。なんと、白骨死体のみならず、血泣き地蔵についていた新しい血痕も有希子のものだというのだ!
一輝は警察の発表を受け一つの推論を成り立たせる。その推論を裏付ける証拠を求めて、有希子が生まれた直後に建てられたという昆家の祠を訪れた一輝は、雅代に禁じられていた特別なオシラサマを取り出してみることに。その瞬間、鋭い衝撃が一輝の後頭部を直撃する…!
これ以上の深入りは危険だと、帰り支度をして遠野駅に立つ一輝とみなみ。しかし、二人の心には同じ思いがめぐっていた。このまま東京に戻ったら、一輝は作家として、みなみは編集者として終わりだ…。残された道はこの事件を追うこと、そう思い直した二人は、リストラ覚悟で遠野に残ることを決意。果たして、崖っぷちの二人の運命やいかに?
(土曜ワイド劇場公式HPより)
では、続きから……(一部、重複あり)。
と、言いたいところですが……諸事情により殆ど見逃してしまいました……。
よって、タイトル通りネタバレ“なし”批評(レビュー)となっています。
これで10月31日の「土曜ワイド劇場 天使が消えていく」以来1カ月ぶりの見逃しに……皆勤の道は遠く険しいのか……無念。
とはいえ、今回の見逃しの理由である諸事情とは、ある大掛かりになっちゃっている記事を作成してた為。
とりあえず記事については完成次第公開するつもりなので、楽しみにして頂ければ……。
では、ドラマ版。
ちらっと視た感じでは上川隆也さんがイイ感じでしたね。
シリーズ化ありそうです。
内容については、ドラマ版あらすじを読む限り原作と大筋は変わらないのかな?
そんなドラマ原作「白骨の語り部」はネタバレ書評(レビュー)があります。
興味のある方はどうぞ!!
・「白骨の語り部 作家六波羅一輝の推理」(鯨統一郎著、中央公論新社刊)ネタバレ書評(レビュー)
さて、ここから原作情報。
原作は鯨統一郎先生「作家六波羅一輝」シリーズの一作「白骨の語り部」。
シリーズには他に「ニライカナイの語り部」と「京都・陰陽師殺人」がある。
原作では次作に進むごとに前作の内容を六波羅が出版したことになっており、そこも楽しむポイント。
鯨統一郎先生と言えばデビュー作「邪馬台国はどこですか?」で知られる作家。
確かに「邪馬台国はどこですか?」は出色の出来栄えだった……が。
管理人の中では、上記「邪馬台国はどこですか?」以降はあまり評価が高くない。
そんな中、本作「白骨の語り部」はなんとか及第点といったところか。
それでも「邪馬台国はどこですか?」に比べると、トホホな出来。
個人的な希望だが、コレをドラマ化するのならば「邪馬台国はどこですか?」をドラマ化して欲しい。
人を食ったあの作品、アレは面白いよ。
話をドラマに戻して。
脚本は田子明弘さん。
富良野塾3期生です。
「7人の女弁護士」や「金田一少年の事件簿」を担当された方。
2時間ドラマ作品も多い。
豪華なキャスト、そして原作にストックがあることからシリーズ化も視野に入れてるのかな?
だとすれば、成功しそうな印象だ。
もともと原作自体がドラマ向きだし。
シリーズ化を期待してもいいかも。
<キャスト>
六波羅一輝:上川隆也
北村みなみ:横山めぐみ
昆嘉男:津川雅彦
昆有希子:宮本真希
高坂順子:辻沢響江
篠山雅弘:羽場裕一
勝部紀彦:冨家規政
千葉園子:萬田久子
昆雅代:山本陽子 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)
◆関連過去記事
・邪馬台国はどこですか?
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