ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
2008年上半期No.1!
史上空前の「相棒」ブームを巻き起こした、人気TV刑事ドラマを映画化した驚異の大ヒット作!!
首都壊滅へのカウントダウン、命運はこの2人に託された。
杉下右京・亀山薫の名コンビが真相に迫る!
あなたは、特命係最大の事件の目撃者となる。
謎の連続殺人事件が発生。その現場には、不可解な記号が残されていた。
警察組織を嘲笑うかのような、犯人からの予測不能な連続爆破予告。
右京の推理と薫の行動力で犯人の狙いが「東京ビッグシティマラソン」だと判明したが、仕掛けられた罠は右京の推理を上回る巧妙さだった。
右京たちは3万人のランナーと15万人の観客を救えるのか?
そして、犯人の真の狙いは?
(アマゾンドットコムさんより)
では、続きから……
有名人が連続で狙われる事件が発生。
捜査に関わった右京と薫はSNSサイトによる疑似裁判が事件に影響を与えていると気付く。
それは「東京ビッグシティマラソン」を目的とする一大事件に発展していく。
しかも、一連の事件の被害者宅を訪ねて回る女性・やよいの存在―――。
やよいの口から事件の首謀者・塩谷の存在が明らかに。
塩谷はやよいの兄にして親友である木佐原渡の誘拐殺人事件に責任を感じており、今回の犯行に至ったらしい。
渡の事件とは、NPO法人の仕事でエルドビア共和国に渡航した渡が現地で誘拐され身代金を要求されたが、自己責任との扱いで支払いが行われず殺害されてしまった事件。
塩谷は自分の代わりに渡を行かせたことを後悔していたらしい。
その復讐の為に今回の事件を起こしたのか?
右京と薫は塩谷の居場所を突き止め、突入するが……。
塩谷は青酸性毒物を服用させられ死亡してしまう。
塩谷の背後に別の人物の存在を感じ取る右京。
ここで、渡とやよいの父・木佐原芳信の存在が浮上する。
実は渡が死亡する原因となった渡航は、塩谷自身が行く筈だった。
それを危険を察知した塩谷が意図的に渡に押し付けてたのだ!!
しかも、塩谷自身は口で言うほど大した責任も後悔も感じていなかった。
さらに、渡の事件は自己責任では無く人為的なミスによるものと判明。
それを知った芳信。
自身が病気により余命わずかと知ると息子の真実を報せる為に今回の行動を起こした。
裁判という公の場ですべてを告白するつもりなのだ。
しかし、ミスを知られることを怖れた上層部は芳信の命のリミットを利用。
時間切れを狙い、取り調べを長期化させる。
この作戦は図に当たり、芳信は志半ばで倒れてしまう。
だが、意外な方向から打開策が!!
片山雛子の告発により全ては白日のもとに曝されるのだった。
やよいは海外へ渡航することに―――エンド。
<感想>
「相棒」劇場版です。
正直、あんまりだったかも……無理にアクションシーン入れたのが原因?
「東京ビッグシティマラソン」もターゲットにされた以外は関係ないし。
扱うテーマを作中にて「政治的な事柄から私的な事柄へと移行、あるいは逆をする」―――いつもの「大から小へ、小から大へ」は「相棒」の“十八番”とでもいうべきシナリオの妙であるが、今回に限っては視聴者の混乱を招いただけでは?
余りに落差が大き過ぎて芳信の真の狙いが霞んでしまった感あり。
芳信役の西田さんの演技が無ければ、このストーリーは相当厳しかったと思う。
その点、キャスティングは成功だった。
正直、劇場版という名の重さに内容が潰された印象を受けた。
劇場版という看板はかくも重いのか……。
そんな劇場版だが、2010年12月23日からは「相棒 劇場版2 警視庁占拠!!特命係の一番長い夜」が公開予定とのこと。
ノベルス版を読んでみたが、こちらは結構面白そうだ。
相棒は「小から大にテーマを移行」よりは「大から小にテーマを移行」した方が成功例が多いが、この映画版は良さそう。
ノベルス版通りならば相当期待できると思う。
・「相棒 ―劇場版2―」(大石直紀著、小学館刊)ネタバレ書評(レビュー)
果たしてリベンジなるか?
◆関連過去記事
・やよいの後日談が語られるのはこちら。
「相棒season10(ten)」第5話「消えた女」(11月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)
同じく劇場版ながらなかなかの完成度を誇ったスピンオフ作品。
・「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」(2009年、日本)ネタバレ批評(レビュー)
「相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 豪華版BOX (数量限定生産) [DVD]」です!!
相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 豪華版BOX (数量限定生産) [DVD]
相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 豪華版BOX (数量限定生産) [DVD]
【関連する記事】
- 「ブレイド・マスター」(2014年、中国)
- 「朝鮮美女三銃士」(2013年、韓国)
- 「怪しい彼女」(2014年、韓国)
- 「群盗」(2014年、韓国)
- 「劇場版 SPEC〜結〜」(2013年、日本)
- 「超高速!参勤交代」(2014年、日本)
- 「ドラゴン・フォー3 秘密の特殊捜査官/最後の戦い」(2014年、中国)
- 「監視者たち」(2013年、韓国)
- 「母なる復讐」(2012年、韓国)
- 「ドラゴン・フォー2 秘密の特殊捜査官/陰謀」(2013年、中国)
- 「風暴 ファイヤー・ストーム」(2013年、中国)
- 「ドラゴン・フォー 秘密の特殊捜査官/隠密」(2012年、中国)
- 「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」(2014年、日本)
- 「相棒-劇場版V- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」(2014年、日本)
- 「楊家将〜烈士七兄弟の伝説〜」(2013年、中国)
- 「ミスターGO!」(2013年、韓国)ネタバレ批評(レビュー)
- 「ダイ・ハード ラスト・デイ」(2012年、米国)
- 「TRICK劇場版(トリック劇場版) ラストステージ」(2014年、日本)
- 「観相師」(2013年、韓国)
- 「ザ・ファイブ −選ばれた復讐者−」(2013年、韓国)