2010年12月15日

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第26話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第26話ネタバレ批評(レビュー)です!!

三億円事件奇譚 モンタージュ1


登場人物一覧:

【現代】

鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中

鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
未来の両親:突然姿を消した。関口が行方を知っている?

鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せるが……
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏実:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。現在は水原と行動を共にしている?14話より登場。

関口:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う
眼鏡男:関口に指示を与えている男

沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。実はキーマン?

森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。

【三億円事件当時】

川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人?竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話より登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を?
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮している。
横溝:26話より登場。竜の後輩。

<第25話あらすじ>

策により土門を退けた雄大は竜の好意で家に置いて貰うことに。
そこからバイト先を捜す雄大。

その頃、高度経済成長まっただ中にある日本でひとり、行く末を憂慮している人間がいた。
その名は沢田慎之介。
雄大の故郷の友人にして刑事である。

一方、竜の口利きで喫茶店のバイトが決まった雄大。
故郷から遠く離れたこの東京で、偶然にも沢田と再会を果たす。
しかも、竜もまた刑事である沢田に幾度か世話になっており顔見知りだった。
それはまさに運命の出会いだったのかもしれない―――。

旧交を温めた後、沢田と別れた雄大たち。
そこへ竜の後輩・横溝が泣きついて来る。
どうも仲間内でトラブルがあったらしい。
もともと竜とも因縁のある相手だった為に竜自身が話を着けることに。

数十人と多勢の相手に、味方は竜、雄大、横溝のたった3人。
取り囲まれた形となった竜は、自身の腕っ節と“土門を追い払った実力を持つ”雄大の噂を武器に戦わずして相手を引き下がらせることに成功する。
はったりが図にあたり、ほっと一息つく竜と呆れる雄大、雄大に憧れる横溝。

そんな3人を陰から眺めやる人物が居た。
何事かを思案する様子の沢田である―――27話に続く。

<感想>

ついに雄大以外に現代篇と過去篇を繋ぐと思われる明確なキーパーソンが登場しました。
その名も雄大の友人・沢田。

おそらく、名字からして現代篇の沢田幹事長と同一人物とみて良いのではないでしょうか。
コミックである以上、単なる同姓の人物とは考えにくい。
しかも、今話を読む限り、三億円事件自体が沢田の発案ということになりそうか。
これらから、三億円事件はやがて来る日本の未来を憂慮した沢田が未来において権力を握る為に起こした事件ということになるのかも。
実際、軍艦島の現金には手を付けられていない様子からも現金目的ではなかったということだろうし、刑事の沢田が仲間ならば白バイ警官の制服も入手可能。
これで沢田幹事長側近と鉄也の関係も説明がつく!?

今までの所、三億円事件に参加するメンバーは雄大、竜、響子、横溝、沢田の5名か?
この中に泰成の関係者も居るのかな?
まぁ、三億円事件の被害者の関係者ということもあるが。

それにしても意外な展開になりそうだ……。

で、ここからはまた妄想。
以前から述べている鉄也=雄大説。
あれが本当に正しいのかどうか。
大和の遺伝学上の父親=雄大はほぼ間違いないだろうが、それと大和を育てた鉄也が同一人物とは限らない気がしてきた。
確かに剣道やってるから鉄也=雄大でオッケーだと思うが……過去篇にここまで登場人物が多いところを見ると、どんでん返しもありうるかも。
普通に考えれば雄大=鉄也で問題なさそうだが、果たして!?

それにしても、三億円事件は意外な権力闘争の一面を見せ出したようです。
現代篇から過去篇に入り、事件の真相を深く掘り下げ始めています。
これはこれで広大なドラマを感じるからよし!!

グイグイ面白くなっている「三億円事件奇譚 モンタージュ」。
12月10日にはコミックス2巻も発売されました!!
詳しくは下記アマゾンリンクよりどうぞ。

逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
そして、雄大と竜……沢田は事態にどう関わるのか?
27話に期待です!!

◆関連過去記事
「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第1話から20話までまとめ
(各話レビューへのリンクです)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第21話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第22話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第23話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第24話ネタバレ批評(レビュー)

「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第25話ネタバレ批評(レビュー)

12月10日発売「モンタージュ(2) (ヤングマガジンコミックス)」です!!
モンタージュ(2) (ヤングマガジンコミックス)





10月6日発売「三億円事件奇譚 モンタージュ(1巻)」です!!
モンタージュ(1) (ヤンマガKCスペシャル)





本作の作者である渡辺潤先生が描き伝説のラスト(○○○落ち)を迎えた「代紋TAKE2(62)<完> (ヤングマガジンコミックス)」です!!
代紋TAKE2(62)<完> (ヤングマガジンコミックス)





全巻セットはこちら。
「代紋TAKE2 全62巻完結(ヤングマガジンコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]」です!!
代紋TAKE2 全62巻完結(ヤングマガジンコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]





「RRR(10) <完> (ヤングマガジンコミックス)」です!!
RRR(10) <完> (ヤングマガジンコミックス)





◆渡辺潤先生の作品はこちら。

【関連する記事】
posted by 俺 at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック