「ミステリ通信 創刊号」管理人の“俺”です(^O^)/。
今年も宜しくお願い致します<(_ _)>。
というわけで(どういうわけだ……)、早速ですが去年(2010年)を振り返りつつ今年(2011年)のミステリシーンを考察していこうとの企画です。
項目は「小説(和書)」「小説(洋書)」「邦画」「洋画」「ドラマ」「2時間ドラマ」「海外ドラマ」「漫画」「ゲーム」「舞台」「イベント」の11項目。
最後に「総評」でまとめます。
出来れば2010年の総決算的なものとしたいと思います。
長くなりますがお付き合いください。
【小説(和書)】
2010年は、麻耶雄嵩先生の5年ぶりの新作が話題をさらいました。
それが「貴族探偵」と「隻眼の少女」の2冊。
中でも「隻眼の少女」は「2011 本格ミステリ・ベスト10」1位、他のランキングでも上位に。
新鋭・梓崎優先生も活躍。
その著書「叫びと祈り」は各ランキングで5位以内という大健闘。
文庫「放課後探偵団」(東京創元社刊)によれば2011年にも新作の予定ありとのこと。
「叫びと祈り」同様に海外を舞台にしたモノだそうです。
詳細等は下記過去記事よりどうぞ。
・2011年ミステリ書籍ランキングまとめ!!
2010年には水生大海先生による「少女たちの羅針盤」続編「かいぶつのまち」も発売されています。
・「かいぶつのまち」(水生大海著、原書房刊)ネタバレ書評(レビュー)
2011年1月8日には「このミス大賞」受賞作「完全なる首長竜の日」も発売予定。
こちらも注目。
・第9回「このミステリーがすごい!」大賞が決定!!栄冠は「完全なる首長竜の日」に
【小説(洋書)】
海外は詳しくないが、管理人が2010年で唯一読んだ寵物先生「虚擬街頭漂流記」がイチオシ。
・「虚擬街頭漂流記」(寵物先生、ミスターベッツ著、玉田誠訳、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
個人的に、2011年はアジア圏のミステリが流行るのではと予測している。
こんな記事があった。
・角川書店:台湾からライトノベルを逆輸入 「華葬伝」翻訳本を11年1月1日発売
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20101216mog00m200025000c.html
(外部サイトに繋がります)
これは台湾で久遠さんが著した「華葬伝 フラワーレクイエム」という作品が角川書店から1月1日に発売されるとの記事。
成功すれば、これを皮切りに日本へミステリやライトノベルがやってくることは想像に難くない。
同じアジア圏であり、文化の違いこそあれ理解し合える下地は大いにある。
現にドラマや漫画の分野では既に相互交流が始まっている。
島田荘司先生もアジア圏のミステリ紹介に尽力されており、この流れが加速することは必至だ。
それと、2011年1月には故ディック・フランシス最終作「矜持」が発売予定。
・ディック・フランシス最終作は2011年1月発売「矜持」に!!早川書房にてディック・フランシスへのメッセージを募集
【邦画】
2010年の邦画は、ミステリ的にかなりの豊作だったと見る。
1月に公開された「ゴールデンスランバー」に始まり、5月公開「TRICK(トリック) 霊能力者バトルロイヤル」、6月の「告白」、7月公開の三億円事件を扱った「ロストクライム 閃光」、同じく7月に公開された大ヒットシリーズ続編「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」、9月の「悪人」、10月の「インシテミル」&「死刑台のエレベーター」、12月には「相棒 劇場版2」など話題作が続々公開された。
中でも「告白」は後味の悪い作品ながらもその独特な味が評価され爆発的ヒットとなった。
同じく「悪人」も後味の悪い作品であり、ある意味この2作については2010年を象徴する作品と言えるかもしれない。
ちなみに「告白」、「悪人」、「インシテミル」、「踊る大捜査線」は2011年1月から3月にかけてDVDが発売されるのでそちらも注目。
・2010年公開ミステリ系映画(「告白」、「悪人」、「インシテミル」)、DVD化続々
2011年には、原作アリの作品では、東野圭吾先生原作1月29日公開予定「白夜行」や同じく東野先生原作「夜明けの街で」、水生大海先生「少女たちの羅針盤」など、原作ナシではあの「アンフェア」の正統な続編にして完結編と位置付けられている「アンフェア2」の公開が予定されている。
アニメ映画では高田崇史先生「鬼神伝」や「名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)」が待機中だ。
・高田崇史先生「鬼神伝」がアニメ映画化!!
・映画「名探偵コナン」新作発表!!タイトルは「名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)」に
2011年も期待できるだろう。
◆2010年公開作品関連記事
・いよいよ明日公開!!映画「ゴールデンスランバー」!!
・TRICK 新作スペシャル2「村祭りに響く死を呼ぶ子守唄!!歌詞になぞらえ殺されていく若い娘!?女霊能者に秘められた哀しい過去…」(5月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・映画「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」ポスターを解放せよキャンペーン実施中!!
・映画「ロストクライム -閃光-」完成披露イベント!!
◆2011年公開予定関連作品記事
・映画「少女たちの羅針盤」撮影風景が写真パネル展で公開!!
・「白夜行」ポスター2枚目解禁!!
・東野圭吾先生原作「夜明けの街で」が2011年映画化、キャストは近日公開!?
・あの「アンフェア」に続編登場!!その名も「アンフェア2」、ついに完結するのか注目集まる。
【洋画】
こちらは「ミレニアム三部作」が話題をさらった。
他には「シャーロック・ホームズ」も健闘。
「白いリボン」や「黒く濁る村(原題:苔)」なども映画好きの間で注目を浴びた。
・映画「ミレニアム」事件が続発!?
・韓国よりミステリ映画がやって来た!!「黒く濁る村」(原題「苔」)は11月20日全国公開!!
2011年12月にはハリウッドリメイク版「ミレニアム」を始め、「シャーロック・ホームズ2」も公開予定。
一方で「リンカーン弁護士」は制作停滞中、どうなる!?
・ハリウッド版「ミレニアム」、リスベット役決まる!!
・「ミレニアム」のノオミ・ラパス、「シャーロック・ホームズ2」にてハリウッドデビューか!?
・「シャーロック・ホームズ2」全米公開が2011年12月に決定!!
・マイクル・コナリー原作「リンカーン弁護士」映画化も……問題が!?
他には「アレックス・クロス」シリーズ最新作も制作予定。
イドリス・エルバはモーガン・フリーマンを超えるか?
・新アレックス・クロス役はイドリス・エルバさんに
【ドラマ】
2010年は東野圭吾先生原作「新参者」のドラマ化が話題に。
「新参者」に続き「赤い指」も2時間ドラマ化され1月3日放送予定。
詳しくは2時間ドラマの項で。
他にも「三代目明智小五郎〜今日も明智が殺される〜」などが印象的なドラマでした。
・「新参者」(TBS、2010年)まとめ
・「三代目明智小五郎〜今日も明智が殺される〜」(MBS制作&TBS系にて放送、2010年)まとめ
後半には「熱海の捜査官」や「SPEC」など多くの伏線を配し、解答を明示しないドラマが多かったのも特徴でした。
・「熱海の捜査官」(テレビ朝日系、2010年)まとめ
・「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」最終話(最終回)「百年の孤独」(12月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)
2011年もミステリ系ドラマは隆盛。
女性主人公によるプロファイリング系が多いのが気になります。
・「SPEC」放送中の金曜22時枠後続番組が決定!!北川景子さん主演による「LADY〜最後のプロファイリング〜(仮題)」に!!
・フジテレビ系火曜21時枠後続番組決定!!主演は松下奈緒さんに!!
・2011年1月からの木曜ミステリーは船越英一郎さん主演「ホンボシ〜心理特捜事件簿〜」に!!
この系統では「沙粧妙子 最後の事件」がありますが超えることが出来るでしょうか?
・「沙粧妙子 最後の事件」(フジテレビ 1995年)ネタバレ批評(レビュー)
プロファイリング系を除けば注目はNHKの「フェイク 京都美術事件絵巻」か。
1月4日からスタートとのこと注目です。
・2011年1月4日からスタートされるNHKドラマ10は「フェイク 京都美術事件絵巻」に決定!!脚本は「相棒」や「科捜研の女」で知られる岩下悠子先生に!!
他にもたくさんありますね。
「スーパージャンプ」から3本もドラマ原作が出ているのも注目ですね。
・映画「アマルフィ 女神の報酬」続編がフジテレビにてドラマ化!!
・テレビ朝日系2011年1月からの金曜21時枠後継決定!!高橋克典さん主演「悪党〜重犯罪捜査班」に!!
・日本テレビ系2011年1月からの土曜21時枠決定!!多部未華子さん主演ドラマ「デカワンコ」に
・日本テレビ系2011年1月からの木曜深夜ドラマ決定!!キングコングの西野亮廣さん主演ドラマ「示談交渉人 ゴタ消し」に
・2011年は集英社の「スーパージャンプ」が流行する!?なんと、3本もドラマ化予定!!
【2時間ドラマ】
2010年の2時間ドラマ事情を振り返るといろいろありました。
まず、テレビ東京系列「水曜シアター9」が放送終了。
これにより水曜日の2時間ドラマ枠が失われました。
この枠では「検事・近松茂道シリーズ」、「鉄道警察官・清村公三郎シリーズ」などが放送されていましたが、シリーズ続編は絶望的となりました。
他にもこの枠では「横溝正史ミステリ大賞」テレビ東京賞受賞作がドラマ化されていましたが、2011年以降はどうなるのでしょうか?
・テレビ東京系列「水曜シアター9」終了か?
そして、フジテレビ系列「金曜プレステージ」での2時間ドラマ放送が減少。
一方で新シリーズが続々発表されました。
「4代目・朝吹里矢子シリーズ」や「大学教授・和泉直人シリーズ(フルムーン旅情ミステリーの原作シリーズ)」が開始。
ただ、どちらもシリーズとしては成功していると言い難い……今後に期待か。
原作モノでは例年通り内田康夫先生や西村京太郎先生、夏樹静子先生、山村美紗先生、森村誠一先生が活躍。
他には東野圭吾先生や鯨統一郎先生、天野節子先生がそれぞれ原作を提供されました。
特に東野先生は台頭著しかったように思われる。
大体のまとめは「ミステリ通信 創刊号」が選ぶ「2時間ドラマアカデミー賞&ラズベリー賞」にて書いてあるのでそちらもどうぞ。
・【企画】2時間ドラマアカデミー賞&ラズベリー賞、ついに発表!!
さて、2011年も1月2日から「2時間ドラマ」(スペシャルドラマ)は始動する。
管理人が把握している範囲でも1月2日〜4日まで連日放送される筈だ。
・2011年1月2日、「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」続編が放送決定!!
・「新参者」エピソードゼロ?「赤い指」がスペシャルドラマ化!!2011年1月3日21時より放送予定
・「名古屋やっとかめ探偵団」がシリーズ化!?スペシャルドラマ「どえりゃあ婆ちゃん探偵団〜湯けむりパラダイスの怪事件」は2011年1月4日放送予定!!
しかも、「相棒」を含めば1月1日からとなる。
1月4日以降も予定は多い。
まずは「砂の器」。
・松本清張先生原作「砂の器」が5回目のテレビドラマ化決定。テレビ朝日制作、主演は玉木宏さん!!&「砂の器」ネタバレあらすじ
他に噂では鳴沢了の続編も制作されるらしい。
・前作はこちら。
土曜プレミアム 刑事・鳴沢了〜ベストセラー初映像化!東京テロ史上最悪の24時間「不死身の刑事VS青梅新宿…連続爆破テロ犯人質は都民1300万人!迫るタイムリミット」(5月29日)ネタバレ批評(レビュー)
もしも、これが事実ならばほぼ同条件で放送され好評を博した「ストロベリーナイト」続編も期待できるだろう。
このように、2011年も「2時間ドラマ」ファンは退屈しない一年となることだろう。
2011年の年末でも管理人がノミネートや受賞作選考に頭を悩ませられそうだ。
ただし、ドラマ版「球形の荒野」レベルだけはご免蒙りたい……切に願う。
【海外ドラマ】
海外ドラマは大転換期に。
これまでの人気シリーズが打ち切りを含む最終回ラッシュ。
まずは、ジャック・バウアーで知られる「24」がシリーズ8にてシリーズ全体のフィナーレを迎えた。
管理人もレンタルで視てみた。
大統領の裏切りやルネ殺害などから生まれたバウアーの復讐劇は凄まじいの一言。
バウアーに並ぶ古参・クロエの活躍にも注目。
あの最終回には賛否あろうが「24」らしい結末だったと言えるだろう。
「24」については映画版制作の噂もあり、目が離せません。
・「24 TWENTY FOUR」に映画化の噂が……
他に「LOST」、「HEROES/ヒーローズ」、「フラッシュフォワード」、「アグリー・ベティ」、「ゴースト〜天国からのささやき」、「ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル」、「ミディアム〜霊能捜査官アリソン・デュボア」などが最終回を迎えた。
・人気海外ドラマ次々打ち切り?
一方で去る者あれば来る者あり。
新シリーズが続々来日。
「メンタリスト」、「ライ・トゥー・ミー」、「フリンジ」などが人気となりました。
・“セクシー部長”が“イケメンタリスト”に!?「THE MENTALIST/メンタリスト」プロモーション開始!!&本国ではシーズン3も好調!!
・リアル「FRINGE/フリンジ」発見!?意外な過去を持つジェマ・アータートン!!
これらのシリーズ続編が2011年のメインとなるでしょう。
それと、「キャッスル〜ミステリー作家は事件がお好き」にも注目!!
・海外ドラマ「キャッスル〜ミステリー作家は事件がお好き」をご存知ですか?
実はスピンオフがあった「24」。
そのタイトル「ザ・ルーキー / THE ROOKIE」の動向にも注目!!
・「24 TWENTY FOUR」にスピンオフ作品が!!その名は「ザ・ルーキー / THE ROOKIE」&ギネスに挑戦!?
【漫画】
2010年は、金田一少年の新作「錬金術殺人事件」と「高度1万メートルの殺人」が発表。
しかし、劣化(矛盾多し)著しく不評に終わる。次の新作に期待したい。
・「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
一方、同じくさとう先生による読切「トキメキトキナ消失宣言」はかなりの完成度。
この差は一体!?
さとう先生版「キサラギ」とでも言うべき作品なので是非、読んでおきたい。
・「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)
我孫子武丸先生原作「監禁探偵」が「漫画サンデー」にて連載される。
頑張ったものの、あっさり目の結末に終わった……。
・「監禁探偵」コミック化!!2011年1月29日発売
(各話ネタバレ批評へのリンクつきです。)
「漫画アクション」では「シャーロッキアン」も連載開始。
現在では連載休止中となっているが、そろそろ復活か。
・双葉社刊「漫画アクション」連載「シャーロッキアン!」第9話「BSIの子供たち(後編)」ネタバレ批評(レビュー)
「ビジネスジャンプ」連載の「小田霧響子の嘘」はドラマ化。
ドラマ化にあたり、井上夢人先生「the TEAM」との類似性が指摘され話題になりました。
・ドラマ版「霊能力者 小田霧響子の嘘」4話予測&3話感想
・「霊能力者 小田霧響子の嘘」(ビジネスジャンプNo21掲載)ネタバレ批評(レビュー)
2010年連載開始の漫画でもイチオシは、渡辺潤先生「三億円事件奇譚 モンタージュ」。
「三億円事件」の真相を巡って現代と過去が交錯するというなかなか面白い物語です。
現在も連載中。
2010年12月末現在でのネタバレ批評(レビュー)は下記。
・「講談社ヤングマガジン」にて連載中の「三億円事件奇譚 モンタージュ」第27話ネタバレ批評(レビュー)
■番外
ミステリではないが、村上もとか先生の「JIN-仁-」が最終回になったことはエポックメイキングな出来事であった。
・村上もとか先生の「JIN-仁-」(スーパージャンプ連載)が遂に完結(最終回)!!その結末は?ネタバレ批評(レビュー)
他には少年エース連載、えすのサカエ先生の「未来日記」が最終回を迎えました。
こちらも印象的でした。
・少年エース連載「未来日記」(えすのサカエ作)が遂に完結&最終話ネタバレ批評(レビュー)
【ゲーム】
2010年のミステリ関連ゲーム。
携帯ゲームが凄かった。
中でも「トリックロジック(PSP)」の存在が大きい。
綾辻行人先生、有栖川有栖先生、我孫子武丸先生、麻耶雄嵩先生など豪華シナリオ陣による競演は話題を呼びました。
・話題の新作「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」収録シナリオが明らかに!!
・「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」5話「亡霊ハムレット」推理にチャレンジ&発売からほぼ一週間が経過して……
他には「探偵 神宮寺三郎DS 赤い蝶(DS)」、「ダンガンロンパ(PSP)」なども印象深い。
一方で「逆転裁判シリーズ」で知られるカプコンの「ゴーストトリック(DS)」には厳しい評価が下されたようです。
・【流行】PSP「ダンガンロンパ」が凄いらしい……
・「探偵 神宮寺三郎DS 赤い蝶」が2010年9月30日発売予定!!
・「ゴースト トリック」ニンテンドーDSにて2010年6月24日発売予定!!
ただし、カプコンは2011年に「逆転検事2(DS)」や「レイトン教授VS逆転裁判(DS)」を擁しており巻き返しは必至の情勢。
・「逆転検事2」発売日決定!!
・夢の競演!?「レイトン教授VS逆転裁判」制作決定!!
2011年では他にはレベルファイブ「TIME TRAVELERS(タイムトラベラーズ)」も気になる。
・「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」制作にも関わったイシイジロウの最新作は「『TIME TRAVELERS』(タイムトラベラーズ)」と判明!!
変わって2010年の固定ゲーム機&PC市場。
こちらは「うみねこのなく頃に」最新作が発売されました。
それぞれ「うみねこのなく頃に散(PC)」、「うみねこのなく頃に 〜魔女と推理の輪舞曲〜(PS3)」として好調なセールスを記録した模様。
「うみねこのなく頃に」自体は続編が予定されており今後も期待される。
・「うみねこのなく頃に散 〜Requiem of the golden witch〜」予約開始まであとわずか!!
・「うみねこのなく頃に」がPS3に進出決定!!その名は「うみねこのなく頃に 〜魔女と推理の輪舞曲〜」!!
フリーゲーム(無料で配布されるゲームプログラム)では「安楽椅子犯人」さんより「小此木鶯太郎の事件簿シリーズ」最新作「三つの謎宮(PC)」が公開。
「三つの謎宮」は「湖岸の盲点」に続く「小此木鶯太郎シリーズ」の最新作。
ちなみに「湖岸の盲点」についてはコミックス版が「ガンガンオンライン」にて連載中。
・「湖岸の盲点」で知られる「安楽椅子犯人」さんより新たな挑戦状が!!その名は「三つの謎宮」!!
・「三つの謎宮」解答編公開始まる!!
・「湖岸の盲点〜小此木鶯太郎の事件簿〜」配信第12話・解答編3話(12月2日分)ネタバレ批評(レビュー)
■番外
興味深い所では、2010年流行のtwitterを利用したミステリ「クローズド・サークル」とその続編「捜査一課Twitter班」か。
・「クローズド・サークル」に続くtwitterミステリ第2弾は「捜査一課Twitter班」!!
ちなみにあの名作「かまいたちの夜」に意外なミスがあったことが判明したのも2010年でした。
・あの名作「かまいたちの夜」に思いも寄らぬ落とし穴が!?「夜のゲーム大学5」にて麻野一哉さんが語る中村光一さんと二人しか知らない弱点とは!!
【舞台】
2010年も例年と同じく各地で舞台公演が行われた。
中でも印象的なのは三億円事件を扱いBerryz工房が出演した「三億円少女」。
・「3億円事件」がラブストーリーに!?「三億円少女」制作発表!!
他にはロサンゼルス公演を成功させた「キサラギ」。
・舞台版「キサラギ」が「アニメ・エキスポ2010」にて上演!!
・舞台「キサラギ」9月24日より日本凱旋公演!!
劇団四季さんでは「スルース(探偵)」も再演。
・劇団四季さんによる「スルース(探偵)」が11月9日より再演!!
アガサ・クリスティー原作「検察側の証人」も風間トオルさん、浅丘ルリ子さん、渡辺徹さん、松金よね子さんと豪華キャストで公演されました。
・舞台「検察側の証人」東京公演決定!!
11月に行われた「花緑落語2010」では宮部みゆき先生原作「我らが隣人の犯罪」が演じられた。
・柳家花緑さん、宮部みゆき先生「我らが隣人の犯罪」を演ずる!!
2010年、久しぶりの作品となる短編集「なぎなた」&「こめぐら」を世に送り出した倉知淳先生の代表キャラクター「猫丸先輩」が舞台化されたことも話題となりました。
・倉知淳さんの「猫丸先輩」が舞台化!!
伊坂幸太郎先生「フィッシュストーリー」も舞台化。
・伊坂幸太郎先生原作を舞台化!!その名は「ポテチ」
豪華声優陣による朗読劇「キキコトバ」も2回にわたり開催。
近藤史恵先生による「タルト・タタンの夢」が取り上げられました。
・近藤史恵さん「タルト・タタンの夢」朗読劇開催!!
・近藤史恵さん「タルト・タタンの夢」豪華声優陣による夢の朗読劇がふたたび!!
そういえばドラマ化された「インディゴの夜」が舞台化もされました。
・舞台「インディゴの夜」チケット先行販売開始!!
2011年5月には水夏希さんによる「スミレ刑事の花咲く事件簿」が舞台化される予定。
「スミレ刑事の花咲く事件簿」は原作本も連続刊行中。
・「スミレ刑事の花咲く事件簿」がメディアミックス化!!主演は水夏希さんに
2011年1月には田中芳樹先生原作「銀河英雄伝説」の舞台化も。
これはあの大作をどう舞台化するのかがミステリー。
上手くいけば凄そう。
・速報!!「銀河英雄伝説」舞台化!!
一方、2010年の海外では東野圭吾先生原作「容疑者Xの献身」が舞台化されました。
・東野圭吾先生「容疑者Xの献身」が上海で舞台化!!
さらに「オペラ座の怪人」続編も発表。
賛否が分かれました。
・「オペラ座の怪人」続編「ラブ・ネバー・ダイズ」現る!!
【イベント】
こちらも例年通り行われた印象。
まずは岡山県で行われている「巡・金田一耕助の小径」。
他には「アタミステリー紀行2010」も。
・2010年、今年の「1000人の金田一耕助」
・「アタミステリー紀行2010」開催中!!
ただし、プラスアルファも多かった。
中でも1番は「国際ペン大会」が東京で開催され、それに際し人気推理作家サラ・パレツキー女史が来日されたこと。
・国際ペン大会開幕!!
そして、ミステリーイベントの老舗・サスペクツも復活。
・あのサスペクツが「暗夜光路―慟哭の森殺人事件―」にて復活!!
同じく老舗のイーピン企画による「Sの紋章」も現在進行中(1月5日まで)。
さらに平城京遷都1300年を記念した「平城京ミステリークエスト」も2010年ならではのイベント。
・2010年“ミステリの秋”はイベントが満載!?
2011年には「逆転検事」発売を記念して「カプコン×イーピン企画presents 逆転ミステリー劇場『狙われた仮装コンテスト』」が開催予定。
・「逆転検事2」発売記念イベント開催決定!!その名は「カプコン×イーピン企画presents 逆転ミステリー劇場『狙われた仮装コンテスト』」
【総評】
お分かりのように複数のカテゴリで同じ作品が登場している。
(例:「逆転検事2」は「ゲーム」&「イベント」で登場。漫画も存在している。
他には「スミレ刑事」なども「和書」「舞台」に登場)
ここから導かれる結論は、全体的に2010年もメディアミックス化が顕著だったということ。
いかに「メディアミックス化が有効である」と考えられているかがここからも理解できる。
一方、同一カテゴリ内の別コンテンツと結び(コラボレーション)自身のコンテンツを強化する例もみられた。(例:「レイトン教授VS逆転裁判」)
これは、古くは「ルパンVSホームズ」に見られるような同種の人気キャラクター(コンテンツ)同士を組み合わせることによる相乗効果を狙ったものだ。
これらを「メディアミックス」=「ユーザーへの露出機会増加(広い)」、「同一カテゴリ内の別コンテンツとコラボ」=「ユーザーへの訴求効果増加(深い)」と捉えると、「ユーザーが興味を持つ間口は広く深いほど良い」ということになるだろうか。
エンターテインメントにおける基本的な戦略が例年通り常習されていることになる。
やはり基本は有効なのだろうか?
当然、この流れは2011年も続くだろう。
最後に、とりあえずこれだけまとめるのが大変だったということは、それだけ話題に事欠かなかったということ。
2010年は、各カテゴリ毎の内容はともかく、全体的に充実していたと言ってよいと思われる。
この流れが続くのだから、2011年についても記事にすべき(したい)案件は多くなりそうだ。
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