その代名詞とも呼べる「競馬シリーズ」最終作となる「矜持」が1月7日発売されました。
「右がディック・フランシスさん(asahi.com/2010年ロイター)」
「矜持」発売に際し、出版元の早川書房では「矜持」単行本オビに記載するディック・フランシスへのメッセージを募集。
・ディック・フランシス最終作は2011年1月発売「矜持」に!!早川書房にてディック・フランシスへのメッセージを募集
2011年1月6日には、オビに掲載されるメッセージ(優秀作)3作品と入選作を発表しました。
【優秀作】
「永遠のチャンピオン騎手が栄光のターフを駆け抜けていく。遠ざかる背中。きらめく馬体。いつまでも喝采は、消えない」(奈良県、小説家)
「あなたは私の人生の支えでした。毎日の生活で気分が落ち込んだ時は必ずあなたの本を読むのです」(兵庫県、主婦)
「心が砕けた私に、希望とは何かを問い、常に答えをくれたのは、女王陛下の騎手の彼しかなかった」(栃木県、会社員)
【入選作】
「緑の背表紙を追いかけた少女時代。ありがとう、ディック・フランシス」(東京都、翻訳家)
「中学生時代、読んだときには正直ピンとこなかったのですが、大人になってから、競馬好きになりました」(神奈川県、主婦)
「彼は馬を愛した。ミステリを愛した。読者を愛した。だから私たちも彼を永遠に愛し続けよう」(兵庫県、PCインストラクター、ライター)
「学生時代に出会い、以降30年以上楽しませていただきました。彼の描く主人公の人物像がいつか自分の目標となりました。かけがえのない作家でした」(兵庫県、会社員)
「ストイックな主人公、魅力的な脇役、そして素晴らしい馬たち、フランシスにしか描けない世界が大好きです」(兵庫県、会社員)
「私が手術のため入院した時に上司から渡されたのが競馬シリーズの一巻でした。この本は入院の無聊を慰め、その後競馬シリーズを全部読むこととなりました」(神奈川県、無職)
「不屈の主人公たち、唸らされるストーリーテリング、そして何よりも世界の競馬サークルに対するリスペクトと熱い想い」(東京都、僧侶)
「ストイックで信念を曲げない男性が私の理想となりました。毎年寒くなってくると、あなたとあなたが書く主人公に会うために書店に出かけました」(福島県)
(早川書房公式HPより)
ディック・フランシスといえば性別、年齢問わず幅広い支持を受けた作家だけに今回のメッセージも多くの読者の参加があったようです。
代表となられた3名の方、おめでとうございます。
そんな気になる「矜持」。
内容はこんな感じです。
<あらすじ>
〈競馬シリーズ〉で世界中の読者に興奮と感動を与え続け、惜しくも死去したディック・フランシスの最後の作品
英国陸軍大尉トマス・フォーサイスは、アフガニスタンで爆弾によって右足を吹き飛ばされ、6カ月の帰宅休暇を命じられた。偉大な調教師で厩舎を経営する母ジョセフィンとは折り合いが悪かったが、ほかに行くあてもなく、彼は母と義父が暮らす家に帰る。だが、厩務長から意外な話を聞かされた。このところ厩舎の馬が勝てるはずのレースで不審な負け方をすることが続いているというのだ。さらに母と義父の口論を聞き、家計が逼迫していることを知る。彼は母の仕事部屋を調べて、母の個人口座から毎週2000ポンドもの金が引き出されていることを突き止め、脅迫状を発見する。母と義父に事情を聞くと、会計士に勧められた節税方法を採用したが、脱税をしていると何者かに脅され、金の支払いと馬をレースで負けさせることを強要されるようになったという。会計士の勧めでヘッジファンドに投資し、大金を失ってもいた。トマスは脅迫者を暴き、母の金を取り戻そうとするが、手がかりとなる会計士は死んでいた。卑劣な手段でトマスの命を奪おうとする敵と、彼は自己の名誉を賭けた闘いを繰り広げる。
(早川書房公式HPより)
この記事が目に触れている頃には、すでに店頭に並んでいる筈。
最終作の結末を知りたい方はチエックを急げ!!
◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・ディック・フランシスへのメッセージ発表(ハヤカワオンラインさん)
http://www.hayakawa-online.co.jp/news/detail_news.php?news_id=00000401
◆関連過去記事
・ディック・フランシスさん死去……
・「ゴドルフィンの末裔」は是か非か?
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