TBS系金曜22時枠にて放送。全10話。
<キャスト>
●当麻紗綾(戸田恵梨香)
未詳事件特別対策係(通称ミショウ)の刑事。IQ201というずば抜けた頭脳を持ち、京大在学中にFBIに潜り込み、X-FILEの研究をしてきた変り種。口が悪くケンカっ早い面も。ミショウに入って1年で犯人と格闘して大怪我を負い、今でも左手にはギプスがはめられている。
●瀬文焚流(加瀬亮)
ミショウの刑事。警視庁の花形である警視庁特殊部隊(SIT)に抜擢され、27歳の若さで小隊長まで上り詰めた凄腕の刑事だったが、ある事件がきっかけでミショウに飛ばされる。銃器の扱いは警視庁一で、極真空手も師範代クラス。
●志村美鈴(福田沙紀)
瀬文の部下の妹。
●冷泉俊明(田中哲司)
占い師。未来を司る男として有名。殺人を予言して、瀬文に逮捕される。
●地居聖(城田優)
当麻の元彼。
●海野亮太(安田顕)
警察病院の医師。
●一十一(神木隆之介)
不思議な力を持つ美しい少年。
●津田助広(椎名桔平)
公安部特務専任部長。拘留中の冷泉を連れ出して取引をする。
●野々村光太郎(竜雷太)
ミショウの係長。のらりくらりの天才狸と言われていた。
(MSNエンタメさんより)
<各回あらすじ>
志村に重傷を負わせた為に「警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係」通称「ミショウ」に更迭された瀬文。
そこには鼻持ちならない天才・当麻と能天気な上司・野々村が居た。
瀬文は、仕方なく「ミショウ」に持ち込まれる事件に挑む!!
・「SPEC」の物語がスタート!!
「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」第1話「魔弾の射手!!」(10月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・1話から3話(脇、桂、林)までのシナリオはこちら。
「SPEC I」(西荻弓絵、豊田美加著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
・4話から6話まで(古戸事件&海野の陰謀)のシナリオはこちら。
「SPEC U」(西荻弓絵、豊田美加著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
・7話から最終話まで(VS一、VS地居)のシナリオはこちら。
「SPEC V」(西荻弓絵、豊田美加著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
・こちらはTVドラマ版。いよいよ最終話、一を破った当麻の運命は!?
「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」最終話(最終回)「百年の孤独」(12月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・遂に連載が始まったコミカライズ版。ドラマ版の前日談です。
「SPEC〜天〜零(プレリュード)」(ヤングエース連載)1話ネタバレ批評(レビュー)
【翔・天ノベライズ版】
・『SPEC〜翔〜』(西荻弓絵、豊田美加著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『劇場版 SPEC〜天〜』(西荻弓絵、豊田美加著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
<感想>
「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」。
制作発表では「ケイゾク2」と称されていましたが、放送前にその冠は外されました。
実際、「SPEC」劇中では野々村、近藤、柴田(野々村の台詞に登場)は存在するものの、「ケイゾク」から“継続”した事件はなく、あくまで雰囲気を借りただけに留まったようです。
・「ケイゾク」続編がついに登場!!「ケイゾク2『SPEC』〜警視庁公安部 公安第五課未詳事件特別対策係事件簿」!!
・「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」第1話詳細判明!!
期待した当時の「ケイゾク」ファンも多かっただけに、ここらはファン泣かせでしたね。
かくいう管理人もそのひとり。
てっきり、「SPEC」という新概念と「ケイゾク」世界観の融合が達成されるかと思っていたのですが……。
「ジョジョの奇妙な冒険」の1部&2部から3部にかけてのような「波紋」と「幽波紋」の関係性が「ケイゾク」と「SPEC」間でも適用されれば理想でしたが、スタンドの代わりに「SPEC」は出たもののほぼ完全に独立したものでした。
やはり、「ケイゾク」はあのエンディングが正式な終了になるのかな?
そんな「SPEC」ですが、一言で語ると「超能力大戦」との印象。
ただし、前半と後半でその意味合いが大きく変わる。
前半部は「一般人」対「SPECホルダー」だったのに対し、後半部は「SPECホルダー」同士の対決の面が強くなってました。
これに伴い主人公も、当麻はともかく瀬文の影が薄くなることに……。
志村関連の因縁もあっさり解決され、当麻と一や地居が物語を進める中、完全に蚊帳の外状態に。
最終的に巻き込まれた被害者の立場におさまるなど、放送前には予想もしない結果に終わりました。
これは、瀬文の行動理由となっていた“志村関連の謎”が暗躍していた地居の関与以外に意味が無くなったことが大きく影響していそう。
これで、相対的に重要性が低下してしまったか。
きっかけは受動的な物でも後に能動的に話に絡んで来ると思っていただけに意外でした。
瀬文も含めて設定自体は非常に面白そうだっただけに、設定が活かしきれなかったところもあるのかもしれませんね。
ちなみに、そんな設定を今度こそ活かすべく続編制作が発表されました。
なんと、スペシャルドラマと映画だそうです。
詳しくはこちらをどうぞ!!
・「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」がスペシャルドラマ化、映画化決定!!
個人的には、「ジョジョの奇妙な冒険」の4部みたいな形(ほぼ最強となった3部主人公が4部主人公のサポートに回る)を望みますが、無さそうですね……。
ここからは、気になる点を幾つかあげる。
Q、当麻は「SPEC」に目覚めたのか?
A、目覚めた。地居を倒したのは彼女と思われる。弟と同じ能力らしい。
Q、地居って何者?
A、津田のパブリックドメインのひとり……なんだけどかなり独特な自我を持った様子。
半分、独立したような状態?
Q、ラストの津田は何?
A、パブリックドメインのひとり。津田は滅びないということか。
Q、「ケイゾク」との関係性は?
A、野々村や近藤、柴田(名前だけ出た)が出演していた。
あくまで「ケイゾク」は「ケイゾク」、「SPEC」は「SPEC」と考えた方が良さそう。
ラストについては、もうちょっと各キャラの後日談等で形になったラストがあった方が良かったかも。
◆関連過去記事
・「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」の前身とされる「ケイゾク」関連過去記事はこちら。
「ケイゾク」(TBS系列、1999年)ネタバレ批評(レビュー)
「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」(2000年、日本)ネタバレ批評(レビュー)
・「ケイゾク」の後継作品と呼ばれました。
ドラマ「QUIZ」(TBS系、2000年)ネタバレ批評(レビュー)
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